城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。著書「わくわく城めぐり」(山と渓谷社)「日本100名城めぐりの旅」(学研)「お城へ行こう!」(岩波書店)「図説・戦う城の科学」(サイエンス・アイ新書)ほか。共著、連載多数。メディア・イベント出演、講演、講座のほか、城フェス実行委員長もしています。
城メグ日記は、お城のあれこれから関係ないことまで語る、萩原さちこのblogです。

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新刊「城の科学〜個性豊かな天守の「超」技術〜」発売!

2017-11-15 13.30.30

14冊目の著書「城の科学〜個性豊かな天守の「超」技術〜」が、
講談社ブルーバックスより11月15日(水)に発売になりました!

大好きな石垣を封印して天守に特化し、
天守の魅力を「知・美・技」の観点から読み解いた1冊です。
国宝5城を中心に、現存する天守の構造、素材、装飾、工夫に迫っています。

山城ブームといわれる今、なぜ逆行するように天守の本を書いたのか。
その理由は…さほど重要ではないので、本書「おわりに」で。

やっぱり、天守の存在感は圧倒的。
城なんか興味のない人でも、天守を前にすれば思わずiPhone取り出しちゃうはずです。
築40年のビルは哀愁が漂っているのに、築400年の天守はカッコよくてまぶしい。
美しいと感じるのは、日本人の中に脈々と受け継がれてきた不変の美意識が息づいているから。
城は、天守は、私たち日本人が持ち合わせている知恵と技術と美意識の結晶です。
人につくられ、壊され、守られ、愛されてきた城の歴史は、日本人が生きた証でもあるのだと思います。

「…だから、私たちは天守に魅了されるのか」と、その謎がふんわり解ける1冊になるとうれしいです。
どこかの城を訪れたとき、天守を見上げる時間が今より尊いものになりますように。

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もくじ
第1章 城と天守の歴史
第2章 天守の作り方~木造建築としての特徴~
第3章 天守の発展~形式と構造の変化~
第4章 天守の美と工夫
第5章 姫路城の漆喰~よみがえった純白の輝き~
第6章 松本城天守の漆の秘密~日本で唯一の漆黒の天守~
第7章 丸岡城の最新調査・研究事例~科学的調査で国宝をめざす~
第8章 松江城の新知見~明らかになった独自のメカニズム
第9章 松本城・犬山城・彦根城天守の謎~天守に隠された変遷~
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執筆にあたっての取材には、たくさんのご協力をいただきました。
本当に感謝していますし、なによりとっても楽しかった!!
※元気なときに取材と執筆をしましたので、内容も文章も病んでいません。

「おわりに」にも書きましたけれど、
改めて天守と向き合ってみると、魅力と奥深さにはこみ上げるものがありました。
しかし、取材を通して驚いたのは、「天守ってまだまだ謎だらけだ!」ということ。
1冊にまとめたものの、知りたいことや解明してほしいことが増えてしまいました。
軍事施設としてのあり方、建造物としての発展の経緯、政治的なつながりなど、
歴史を知るうえでまだまだ調査・研究の余地があるのだと知りました。
国宝5城だって、追求してみると構造すら不透明な部分があるし、築城年だって改造の経緯だって憶測の域を出ない。
もっと深いものが書ける時代がいつか来るといいな、書きたいなと思いました。

講談社ブルーバックスは、新書では岩波新書、中公新書に次いで3番目に歴史があるレーベル。
本好きの方ならご存知と思いますが、大型書店にはブルーバックスの専用棚がどーんとあり、
いつもその棚の前にはブルーバックスの固定ファンがいます。
理系ではないゆえ、本書が科学的な視点になっているかは我ながら疑問と不安でいっぱいですが、
由緒あるレーベルで書かせていただき、出版できたことは本当に光栄の極みです。
私がしたいのは、多くの人に城の魅力と価値を知ってもらうこと。
城好きな人がそれを再発見できるだけでなく、
ブルーバックスの読者さま、科学に興味のある方にも、城に触れるきっかけになればと願っています。

本屋さんで見かけたら、ぜひお手にとってみてくださいね!
もしくは勢いにまかせてポチッとしちゃってください。

 

書店さんなどでの刊行記念トークショーは今のところは予定がありませんが、
12月22〜24日に開催される「お城EXPO2017」内で時間をいただきましたので、
刊行記念トークショーとして、本書の内容を中心に天守のお話をさせていただきます。
天守のトークショーは12月23日(土)です。

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校了週に入院し、すべてをストップさせた私。
莫大な損害賠償を請求され、この業界から抹殺されるかと思いましたが…なんとか生き続けられるようです。

いったい、どれほどの方が迷惑を被ったのか…恐ろしくて考えられません。
そんな多大な迷惑をかけておいてなんですが、、、
このタイミングで発売日を変えずになんとかできちゃう講談社ってすげー!と思いました。