城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。著書「わくわく城めぐり」(山と渓谷社)「日本100名城めぐりの旅」(学研)「お城へ行こう!」(岩波書店)「図説・戦う城の科学」(サイエンス・アイ新書)ほか。共著、連載多数。メディア・イベント出演、講演、講座のほか、城フェス実行委員長もしています。
城メグ日記は、お城のあれこれから関係ないことまで語る、萩原さちこのblogです。

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首里城再建支援ボトルと「首里三箇」

そうそう、沖縄取材のとき、
取材先の瑞泉酒造さんで御酒(うさき)の「首里城再建支援ボトル」を購入しまして。

瑞泉酒造さんは、琉球王府の管理下にで醸造を許可された「首里三箇」のひとつ。
今でこそポピュラーな泡盛だけれど、かつては琉球王朝が交易に用い、
江戸時代には幕府への献上品とされた、
庶民は口にできない高貴なお酒だったんです。
戦後多くの酒蔵が移転したため、首里三箇に残るのは瑞泉酒造さんを含め3軒のみです。

ボトルに記載された「沖縄戦前黒麹菌使用」とは、沖縄地上戦で壊滅したとされていた黒麹菌のこと。
東京大学で奇跡的に見つかり、復活させたそうです。
(泡盛は焼酎と同じ蒸留酒。
焼酎が白麹菌とジャポニカ米を使った二次仕込みなのに対して、
泡盛は黒麹菌とタイ米を使った全麹仕込みね)

 

瑞泉酒造さんでは王朝時代から伝わる熟成方法「仕次ぎ」を継承していて。
さぞかし「古酒はロックで、水割り向きな系統は…」などと
飲み方にもこだわりがあるのかと思いきや、
「楽しくおいしく飲めればなんでもいいですよ」と言われてびっくりしました。

さすが沖縄、ゆるすぎる、、、最高か!

日本酒の場合は、どんどん繊細な話になっていくし、食との相性が重要になってくるので、
まさか蔵元がそんな発言をするとは意表を突かれました。
沖縄らしい〜。いいはなシーサー。

王朝時代に高級品だった泡盛は、今や時間を楽しむコミュニケーションツールとなっているようです。
ますます、泡盛がおいしく飲めるようになりましたとさ。
(でも、泡盛って東京で飲んでも沖縄で飲むほどおいシーサーじゃないよね)

古酒の蔵も取材させてもらったんですが。
泡盛の古酒は温度や湿度管理が日本酒ほど繊細ではなく、
わりと(かなり)放ったらかしなのも沖縄らしいなあと思いました(笑)

この御酒は古酒ではないので、フルーティーな感じです。
ロックより、ソーダ割りが私はおすすめ。