斎藤小弥太さん個展『Physis』
昨日は、カメラマン斎藤小弥太さんの個展へ。
自然の極限というか、生命の根底を見たような。
写真って時間の一部を切り取るものだと思うのだけれど、
小弥太さんの写真からは、別世界の広がりが感じられて。
不思議で、心地よい感覚でした。
離れたところからは山のように見えて、近づくと深海のように見える。
油絵のようにも見えるけれど、それと違うのはたぶん生命力の有無。
小石ひとつにも、漲る生命力がありました。
産業廃棄場のコンクリートの更地に、自然の風景をプロジェクター投影。
それをピンホールカメラで撮影しているそうです。
山城ガールむつみさんのスチールや動画を観ていて、
「こんな風に山城を撮れる人がいるんだなあ」
と惹かれたのが、小弥太さんを知ったきっかけ。
ファン目線ではない世界観がありながら、
城の本質も捉えてくれている、素敵な世界なんです。
城郭カメラマンの畠中和久さん、
むつみさんと一緒に行けてゼイタクでした。
畠中さんと小弥太さんのカメラマントークをもっと盗み聞きしたかった…。笑
産業廃棄場に、こんな魔法をかけられるとは。
荒廃した山城にもスポットを当ててあげたいものです。
斎藤小弥太さん『Physis』
エプソンスクエア丸の内にて、2月10日(木)まで。
https://www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2022/0129/