上田城（長野）
最新登城日：2008年3月29日
戦国時代の名将・真田幸村（信繁）の父・昌幸が築城した平城。
現在は公園として整備されています。
"上田城千本桜まつり"で知られる桜の名所でもあります。
上田城にはもともと天守閣がなく、現存している建物のもわずか。
いわゆる派手な建造物や文化財はないものの、真田幸村ゆかりの地ということもあってか
「熱中夜話 日本の城を語る！」（2007年、NHKBSで放送）では、姫路城を抑えて好きな城NO.1に・・・！
歴史フリークにとっては、真田家の栄華に思いを馳せるだけでたまらないお城です。
駐車場側から見た南櫓。
けやき並木の西側にある、「平和の鐘」。
「この鐘の鳴り響くかぎり再び悲惨な戦争が起こらないように」という思いのもと、
戦時中に軍に徴発された「時の鐘」を昭和47年に復元したものだそうです。
すぅっと空に向かっているけやき並木は、歩くだけで背筋が伸びる。
つきあたりに「縁結びのけやき」があるのだとか。
幹と幹がくっついている、ラヴなけやきだそうで、新名所みたいですよー。
上田城の魅力は、2度に渡って徳川の大軍を撃退した真田合戦の場であるというところ。
とくに2度目の戦いでは2,000の兵力で35,000の徳川秀忠軍を迎え撃ち、
このとき上田城攻略にてこずったために、
秀忠軍は関が原の合戦に間に合わなかった、という歴史的エピソードは有名ですね。
時代の流れをすり抜けるように生きた真田家に生まれ、
人質となり、流罪となり、波瀾万丈な人生だった真田幸村。
最期は大阪夏の陣での大活躍し、その名を後世に轟かせた、歴史的ヒーローでもあります。
真田丸とよばれる出丸を築き、敵の大群を蹴散らしたこと、
徳川家康の本陣に突入し、家康を討ち死に寸前まで追いつめたことはあまりに有名です。
（ここで家康が討たれていたら、世の中どうなっていたんでしょうねえ！ゾクゾク）
しかし、気になるのはその最期。
それだけの活躍をしながらも、休憩中に敵に襲われ命を落としたのだとか。
どうした幸村、疲れちゃったのか？
あっけない最期にやややるさなさは感じますが、
屈辱的な生活を十数年送りながら、最期はひと華咲かすことができたのだから、
武将としては思い残すことはなかったのかもしれません。
有名な名前ですが、本名は信繁。
当時自ら幸村と名乗った記録はないそうですよ。
再建された櫓門と、北櫓、南櫓。
真田石。
この川のはるか向こうの山から運ばれたものといわれる、
本丸東虎口櫓門の正面右手の石垣に組み込まれた、高さ約2.5m・横約3mの大石。
真田昌幸が、「この石がある限り、真田家は磐石」と築城の折り柱石として据えたものと伝えられています。
真田信之が松代へ移る際父の形見に持ち運ぼうとしたものの、
大勢の人の力をもってしてもびくともしなかったとか。
真田親子3代が触った石・・・感慨深いです。
私もそっとタッチ。
真田神社。
真田家の家紋は六文銭。
これは三途の川の渡し賃で、決死の覚悟を意味するとか。
討ち死にを恐れず勇ましく戦うという心の表れで、
「日本一の兵（つわもの）」と称された真田軍の誇り。
こういう心意気みたいなところも、真田幸村人気の理由でしょうか。
真田井戸。
居住への抜け穴があったとの説も・・・。
井戸あるところに抜け道あり。
どこにつながっているのか想像するのも楽しみのひとつです。
西櫓。
真田氏よりあとの時代、
江戸初期に千石氏によって建てられた現存建築物。
江戸時代はもっぱら倉庫として使われたそうです。
武者窓、矢挟間、鉄砲挟間も設けられています。
上田城の堀はほとんどが素堀り。ここに桜が咲き乱れるのです。
本丸土塁の隅落とし。
「鬼門除け」として切り込んであるのだとか。
上田城の特徴だそう。へえ〜。
北虎口、石樋。
キレイに咲いてました。
長野の空って、すがすがしくていいですよね。
千本桜、いつか見てみたい。
毎年春になると、都内の駅にバスツアーのポスターが貼られていますね。
いつも立ち止まって眺めている私です。
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＊ちょこっとグルメ情報＊
信州に来たらおそばはマスト。
くるみそばがオススメですよ。