島原城(長崎)
最新登城日:2007年4月27日
熊本城のあとは、島原城へ。
天草四郎の<島原の乱>で有名なところです。
のどかで空が広い島に、どーん!と構える島原城。
天守をはじめいくつかの櫓も再建されたものですが、立派な高石垣と広大な堀が拝めます。
静かに時が流れる街。短時間だったけれど行って良かったと思える場所のひとつです。
熊本→島原はフェリー【オーシャンアロー】で30分。
「海って広いな〜」とか「風が気持ちいいな〜」とか思いながら
船内をうろついている間に、着いてしまいます。
わずか30分のクルージングのあとには、まったく違う風景が待っていました。
遠く離れたのどかな島にたどり着いた気分。
左/山も海も美しい、熊本港。
右/心ほどける、島原港の風景。ひつじさんも・・・!
バスに揺られて20分、「島原駅」に到着。
とってもレトロな駅です。
「さて、島原城はどっちだ?」と振り返ったら、
視線の先にこの風景が入ってきました。
まるで街の建物群のひとつのように、島原の街に溶け込んでいました。
天守閣と巽櫓。堀がかなり広い!
今の季節は枯れ果ててますが、蓮の花が咲き乱れるのだそうです。
きれいでしょうねー。
振り返ると、街を包むように広がる山、眉山(まゆやま)が。
この街の空気がおだやかなのは、
この山が見守ってくれているからなのかなー、なんて思ってみたり。
現在の島原城の天守閣、櫓は復元で、現存するものはありません。
外郭(城下町まで含むお城の全範囲のこと)は周囲4kmにも及び堀をめぐらし、
この五層五階の天守に、3ヵ所の三重櫓、7カ所の城門、33の平櫓を配した
それはそれは豪壮堅固な城構えだったそう。
破風(はふ/三角の、窓枠みたいな飾り)がなく、シンプルですらりとした姿。
寺院の五重塔のように、上から下まで統一感のある
島原城のようなデザインを<層塔型>といいます。
左/天守閣最上階から望む、眉山。右/逆側には、有明海が広がります。
島原は湧水の町。
「鯉の泳ぐまち」と呼ばれるエリアは水路に錦鯉が泳ぐ風情のある街並みになっています。
駆け足観光で時間がなく、武家屋敷などは見れず・・・でも、この水路が見れただけでもよかった。
鯉がすいすい泳ぐ姿を見ていたら、地元のかわいい小学生の男の子たちに
「こんにちは」ってあいさつされました。
東京ではあまりないことなので、ちょっとたじろいでしまった私。
そんなつもりはないけれど、私もつれない都会人なのかなあ、と思った瞬間でした。
大手門跡は、天守から徒歩5分くらいのところに。
ごとんごとん、と
島原駅からローカル線にゆられて
島原港へ。
1両しかない、かわいい電車です。
左/最終のフェリーで熊本へ。夕暮れも雄大。
右/フェリーの中はこんな感じ。片道¥800の割には、なかなかゴージャス。
フェリーは2社、どちらもそこそこ頻繁に出航していますから、熊本城のあと半日あれば島原城に立ち寄れますよ。
*******************************************************************************************************************
*ちょこっとグルメ情報*
島原名物、貝雑煮。
天草四郎が島原の乱の際、兵糧として蓄えた餅と山海のものを入れて作った雑煮だとか。
甘めのお出汁に椎茸、牛蒡、かまぼこ、鶏肉、焼き穴子などたっぷり。
上に4枚乗っているのがお餅。貝は入ってません。
餅が帆立に見えてテンション上がったのは私だけ!?
島原城前、老舗の姫松屋さんでいただけます。
売店でひときわ目を引いた「噴火まんじゅう」。
12個入りでお土産にはもってこい。
だけれど飛行機持ち込み禁止(!)だったので、断念。
紐を引っぱると蒸気が上がるらしいです。おいしそう。
そうそう、島原港の売店で、置物ばりにステキな天守閣ボトルの焼酎を見かけました。
その後の旅行行程を考えてると、重さがネックになり購入は断念。
東京に帰ってきて気になったのだけれど、いくらググっても出てこない。
あれは幻だったのか・・・やっぱり買ってくればよかったな。