城メグリスト

コンテンツ

  • プロフィール
  • お仕事実績
  • 活動予定
  • 日本全国城ある記
  • 城メグ日記
  • お問い合わせ
  • リンク集

最新登城日:2007年4月26日

 

熊本城〜其の参 宇土櫓篇〜です。
このサイトのトップページにも登場している宇土櫓。どこの天守?と聞かれますが、これは櫓なんです。

 

 


熊本城の天守は、残念ながら現存ではありません。
(だから、国宝じゃないのかも。ホントに惜しい!)
この宇土櫓は第3の天守とも呼ばれる、ご覧のとおりの立派な建物。
西南戦争の戦火にも耐え抜いた、築400年の現存櫓です。


熊本城を大天守、小天守で満足してスルーしてしまう人がたくさんいると聞きましたが、 とんでもない!
天守よりこちらを見てほしいなあ!
地上5階・地下1階、他の城郭であれば天守に匹敵するほどのスケールです。

 


真横から見ると、なんとなくななめっているのがわかりますか?
石垣を造るチームと、その上の建物を造るチームがあったそうなのですが、
どちらかというと石垣担当の方が大変なため優遇され、造られた石垣に併せて建物担当が帳尻を合わせたそうです。
築城のカリスマが建てたはずなのに、末端工事はそんなアバウトなのか(笑)!
対応できるのもスゴイけど・・・ ちなみに、櫓内の凸凹は段差を使って思いっきり調整されてます。

 

 


    内部は意外と広いです。
    石落としには石が。シュミレーションしやすいですね。

 

 

 

 

   奥の楠800歳、この櫓400歳。私なんてちっぽけです。
   それにしても、木造建築物って、なぜこんなに落ち着くのでしょうね。
   一歩ごとに響くミシッ、ミシッという音。
   手のひらにじんわり伝わってくる、ていねいに削られた柱のぬくもり。
   すべてがあたたかい。

 

 

 

 

 

   5階から見た大天守・小天守。
   風がそよそよ感じられて、気持ちいい。
   お城というのは、向かって内側と外側でだいぶ居心地が違うもの。
   天守閣を見るときは、必ず景色も空気もおだやか。

 

 

 

 

 

 

   宇土櫓の瓦には、
   3つの家紋が使われています。
   加藤時代の桔梗紋、火除けの巴紋、
   そして、この細川時代の九曜紋。
   う=ん、双眼鏡が欲しい(笑)!

 

 

 

   頬当御門から、宇土櫓と大天守を見上げる。
   頬当御門付近の巨大な石も観光チェックポイント。

 

 

 

 

 

 

 


二の丸跡からは大天守、小天守、宇土櫓がちょうど3つ並んで見えます。
二の丸跡は広場として開放されていて、白無垢姿の花嫁さんが記念撮影してました。
熊本市近辺の方にとっては、卒業アルバムの撮影なんかもよく訪れるなじみの背景なんだそう。贅沢〜!

 

   行幸橋入口にある、加藤清正像。座っているのは、虎。
   朝鮮出兵中に虎に遭遇した清正が
   秀吉へのお土産として虎狩りをしたという
   有名なエピソードがあるのです
   (※当時日本には虎はいなかったので
   秀吉はたいそう喜んだとさ)。

 

 

 

 


数寄屋丸。石垣の曲線や、広大な城郭のスケールもよくわかります。

 

   南大手門と、西大手門。

 

 

 

 

 

 

   築城400年記念キャラ「ひごまる」。
   子供たちにもみくちゃにされピンチのひごまる(ビニール製)。
   ゆるキャラブームなのに、あんまりブレイクできなかった、ひごまる。

 

 

 

 

 

 



備前堀は、城内唯一の水堀。飯田丸五階櫓、その奥に大天守が見えるビュースポット。
夜はライトアップされていて、とてもキレイ。一眼レフ持ってくればよかった・・・
水面に反射する様がとても美しくてずっと眺めてしまいました。

 

**************************************************************************************************

 

*ちょこっとグルメ情報*

ぜひとも熊本の郷土料理を食すべし。
手前の長皿・左/熊本の郷土料理「辛子蓮根」。
細川家の家紋<九曜の紋>に似ているということで門外不出のものだったとか。
とにかくビールを欲します。
長皿・右/同じく郷土料理の「人文字ぐるぐる」。茹でたワケギをぐるぐる巻いたものに辛子酢味噌がのってます。
そして、奥の皿が「馬刺」。超〜おいしすぎる!!長野のものよりも好きかも♪
熊本のスーパーでは馬刺が売っていて、だいたい中の上くらいの価格なら食卓でご馳走だそうです。
日本酒も焼酎もおいしくて、さすが九州!と思いました。