感動!足立美術館
終わったと見せかけて、まだ続いていた島根ネタ。
どうしても立ち寄りたかった、安来市の足立美術館。
月山富田城から車で10分くらいのところにあります。
月山富田城には人ひとりいなかったのに、足立美術館には観光バスが何台も(笑)!
いまや出雲大社と並んで島根県の観光名所になりつつあるようです。
7年連続庭園日本一で有名な、足立美術館(つい先日、2010の日本一に選ばれ、V8達成)。
同じ庭なのに、見る角度によってがらりと変わる景色。
「庭園もまた一幅の絵画である」という足立全康さんの言葉の通り、
まるで空気を切り取ったような見事な景観にうっとり。
山や空を取り込んだ借景も見事で、すっかり時を忘れてしまいました。
美術館入口と、入口横の歓迎の庭。もう、入口から四季を感じます。
苔庭。苔を主体にした京風の庭園。ゆるやかな曲線を描いた緑の苔と、白砂のコントラストが美しい。
奥には<寿立庵>というお茶室が。
創設者、足立全康さんの銅像。安来市出身の実業家で、昭和45年、71歳のときに足立美術館を開館しました。
横山大観、北王路魯山人、河井寛次郎などの数々の展示物は、全康さんのコレクションなのだそうです。
庭園日本一の石碑。センターのプレート、今ごろ“8年連続”に差し替えられているんでしょうか(笑)
こんなふうにいろんな角度から景色を堪能することができます。
足立美術館の主庭、枯山水庭。
中央の立石は滝をイメージし、そこから流れる水がやがて大河になる、雄大な山水の趣。
庭園は、かなり手入れが行き届いています。
足立美術館では、なんと7人の専属庭師や美術館スタッフが、毎日手入れや清掃を行っているそうです。
奥に見えるのは、鶴亀の滝。人工の滝だそうです。
秋の紅葉、冬の雪化粧。さぞかし素敵なんだろうなあ、と四季折々の姿を想像していたら、ポスターが(写真/左)。
思わず見入ってしまいました。
庭園のすぐ横にある喫茶室<翠>、明るい陽射しが差し込んでいました(写真/中)。
この庭園のベスト景観ともいえる、生の額絵(写真/右)は、トップの写真のように見るのが正解。
窓がそのまま額縁になって、まるで琳派の絵を見ているよう。
さっき見ていたはずの枯山水庭が、違う絵となってバランスよく収まっています。
芝生の稜線がとてもきれい。
通路まで、情緒的。
池庭。鯉がたくさん泳いでいて、なんだかのんびり。
生の衝立(写真/左)と、自然の額(写真/右)
歩き疲れて座った視線の先にも、違う景色を提供してくれます。
生の掛軸。床の間の壁をくり抜いて、あたかも一幅の山水画がかかっているかのように見えます。
白砂青松庭。
横山大観の「白沙青松」をイメージしてつくられた庭園なのだとか。
白砂の丘陵には、右に黒松、左に赤松を配した対象美。
私はこの景観がいちばん好きです。とくに、配された平たい石と、小石のさざ波が(写真/中)。
美術館の2階から、月山富田城が見えました!!
2010年10月29日には新館がオープンするそうです。
ますますたくさんの人でにぎわいそうですね。
私も月山富田城リベンジの際に、また立ち寄りたいと思います(笑)!
<日本全国城ある記>月山富田城、アップしました!
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