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萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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四国城めぐり&島めぐり-7

 

2010年10月の旅、いよいよ最終日(10月11日)。今日は本命の直島を堪能します。

 

私たちが泊めていただいたお部屋(座敷)では、部屋の隅で炊飯器がフル稼働。
たくさん余ったごはん、翌日の朝食にどうぞ、と。1泊1食付きだったはずが、もう1食つけていただいちゃいました。
サービスでふりかけまで…お母さんのやさしいおもてなしに感謝しつつ、チェックアウトなどなく、裏口からなんとなく出発。

 

   
   
   

まずは、昨夜訪れた大竹信朗/graf「直島銭湯I♥湯(あいらぶゆ)」。
闇の姿もよかったけれど、やっぱりこっちが映えますね。
私は階段の上のタイルがものすごく好きです。あと、地球儀が日本になってることに感動。

 

  
   

宮浦港へ向かい、草間彌生のかぼちゃと戯れながら、早朝の情報収集&作戦会議。
絞った結果、今日どうしても行きたいのは地中美術館と南寺。
だけれどエリアの異なるこの2カ所は、いずれも午前中で整理券ははけてしまうというのです。
二手に分かれればどうにかなるらしい、という情報を手に入れ、私はひとり南寺のある家プロジェクトに向かうことに。
南寺の整理券ダッシュレース、すごかった…激走の結果、第2位でゴールできました。
おだやかな宮浦港、この約1時間後、フェリーの到着とともに大変な大混雑になります。

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南寺の観覧時間まで、家プロジェクトをぷらぷら。もはや、庭の手入れをするおじいさんすら、アートです。

 

   
このフシギな表札のようなものは、<屋号表札プレート>なるもの。
瀬戸内国際芸術祭2010ではなく、直島町まちづくり景観整備事業としてつくられたものだそうで、
人名、職業、位置、先住地、商号などからつけられているようです。

 

  
  
  
  

このいろとりどりののれんは、2001年に行われた「本村のれんプロジェクト」以来定番になったものだそうで、
染色家・加納容子さん(岡山県在住)が製作したオリジナルのれんが、本村地区14軒の軒先にかけられています。
のれんを見てまわるだけでも楽しい。

 

  

ちなみに家プロジェクトのある本村地区は、縦横が整然としていなくて、どこへ行っても壁に当たります。
これは、賊が攻め込んだ場合に敵の放つ矢を家の壁で防御しながら戦闘をしたり、
うまく逃走して追っ手を撒くために形成された戦略的町並みなのだそうです。

 

ジェームズ・タレル×安藤忠雄「南寺」
ものすご〜くよかった!でも、実際行った人しかわからないかな…。
暗闇に慣れるのに他の人より時間がかかるらしく、長いこと何も見えなくてドキドキしました。

 

  
南寺の隣にあるミニ公園の、なんだかアートなすべり台。思わず童心に返ってみる。

 

   
   

<玄米心食 あいすなお>さんでランチ。
ごま油が香る小豆島手延べそうめんと、あいすなお名物もっちり玄米おむすびのセット「すすりこセット」。
小豆島産の昆布もおいしい。地のものってイイですね。
お水は、好きなグラスで。どれもかわいくて迷う…。店内のインテリアもステキ。

 

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ゆっくりまったりする間もなく、ベネッセミュージアムをスルーして地中美術館へ。
有名な草間彌生の黄色いかぼちゃも、バスの中からチラ見。
遠まきに見ると、群がっている人々の図がなんだかこっけいです。

 

地中美術館。
「クロード・モネは上野あたりの美術館で見られそうだから、地中美術館は諦める…?」なんて話も出ていたのですが、
上野じゃダメでした。クロード・モネの絵があるだけじゃない、すばらしい空間でした。

地中美術館は一切撮影NGなので写真で伝えられないのですが、安藤建築がとにかくすばらしい!
陽の差す影すら、建築の一部になっていて、時間差で建物の輪郭が変わってました。
建築もアートも統合的なものなのだと、ほえーと感動。

 

   

空が青くて、広い。

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島を離れる時間が迫りあたふたとさみしい気持ちが入り交じる私とはうらはらに、島は変わらずゆったりしてました。
たぶん、次に来たときも同じなんだと思います。そうであってほしいです。

 

 

フェリーを待っている間に食べた、塩アイス。うまし。
ふつうの塩スイーツは甘さの仲にほのかなしょっぱさだと思うんですが、
この塩アイスは、しょっぱいです。私はこっちの方が好き。

 

  

ゆっくりと、フェリーが港から離れていくのを眺めました。なんだか夢のような時間だったなあ…。

 

  

高松港付近で「ファスナー船が見えます!」とのアナウンスが。
ファスナー船はアートのひとつで、その名の通りファスナー型の船。
船本体がファスナーのつまみ部分で、通り過ぎたあとの波しぶきがファスナーのレール?部分に見えるのです。
甲板に人が押し寄せてましたが…あんまり見えず。

 

 

そうこうしているうちに、あっという間に高松港に到着。
 

 

 

「ん?あんなところにいきなりお城が!」と興味を持ってもらえたので、高松城へ。
玉藻公園内には入城せず、中堀まわりをぐるり。現存石垣が意外と保存されていていました。

 

これにて旅は終わり。とにかく笑った島めぐりでした!

 

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