HRH炊き出し(牡鹿、雄勝〜女川)
登米市〜南三陸〜塩竈→ ★ に続き、HRHに参加させてもらい、宮城へ。
牡鹿半島・鮎川浜、雄勝地区と2エリアに分かれての炊き出し&物資お届けです。
バタバタと仕込み&積み荷して、金曜深夜に出発。早朝、目が覚めたら地獄みたいな道を走っていました。
神秘的な景色が広がる、雄勝地区。波の音が心地よい。
雨のため、炊き出し場所が急遽変更に。体育館のちょっと屋根になっているところにHRHの陣を張ります。
今回は、調理室ではなく、屋外でのサバイバル炊き出し。
家庭用のカセットコンロやフライパンも持ち寄り、フル稼働で挑みます。
りえ子さんチームは、ここから車で1時間半の牡鹿半島へ。
半島というだけあって、さらなる壊滅状態。なかなか支援の手も届きません。
海沿いの、かろうじて残るガソリンスタンドの屋根の下で、炊き出しを敢行したそうです。
3人で、約80名分(&予定外の+30名分)をまかなった牡鹿チーム。
後で写真を見せてもらったら、ホントに海辺!
あと少し満ちたら水没するというサバイバルっぷりだったようですが、
そんな状況で日々暮らし、これからも行きてゆく方々がいることを、私たちは忘れてはなりませんね。
食材や物資などたくさんのご協力が、今回もHRHに寄せられました。
私はただそれをお届けしているだけで、詳細も把握していない状態ですが、ただただ感謝です。
今回の炊き出しには、中目黒【青屋】の青山有紀さんがHRHの一員として参加してくださいました。
作業中はてんてこまいで、噛みしめるゆとりなしだったけれど、有紀さんと料理できるなんて、貴重な経験。
限られた食材でスピーディーにハイレベルな料理を提供する。
プロのお仕事、さすがでした(超〜〜〜おいしかったー!!)
ひじき煮、大根とにんじんの甘酢。写真はないけれど、特製わらびもちも、有紀さんから。
できあがり。
失敗したごはんに残ったおかずを添えた、ワンカップまかない。
野田さん作の絶品なす味噌&おぼろ汁も美味。涙が出るほどおいしい、贅沢なごほうびランチです。
これをみんなで食べる時間が、好きだったりします。
炊き出しが終わったら、嘘のように晴れてきました。
仮設住宅のある高台からの景色。ここは本当にキレイなところだったのだと、VCの方が教えてくれました。
雄大な山と海。広がる青空と、キラキラの太陽。そして、えぐり取られた住宅地。
いろんな意味で自然のパワーを感じさせられるこの景色を、たぶんずっと忘れないと思います。
仮設住宅で、お手洗いをお借りしました。こちらに入ったのはほんの10日ほど前だとか。
お子さんの学校や仕事のことなど課題も多いけれど、それでも少し落ち着いたとおっしゃっていました。
仮設住宅の上には、自衛隊のテント。自衛隊の方には本当に頭が下がります。
おだやかな海。あまりに美しすぎて、背後の民家とのギャップにびっくりします。
水深2メートルまで見えるという透明度。ウニがいますね。以前は水深10メートル(!)も見えたのだそうです。
めいっぱい楽しんで、めいっぱい動く。温かく熱くピースフルな、HRHに集うメンバー。
水道も火もない状況下でも、短時間で数百人分もの炊き出しができるのは、そんなメンバーのおかげです。
場所が変更になったり、時折雨が強く降ったり、予定数+60食に増えたり、
ハプニングもたくさんあったけど、みんなフレキシブル!
ほぼ初対面の人だけど「私これやります!」「じゃあ私はこっち!」と、見事な連携プレー。
できないことはフォローし合い、とにかくミッション達成に向け一直線です。
本日のロケバスの走行距離は950km!!私が乗せてもらったMさん号は、買い出し含め1,032km!!!
素敵な仲間との出会いに、心から感謝です。
1人じゃないもできないけれど、集まれば可能性がぐんと広がる。つながりの力って、本当にすごいです。
子供の頃、「電信柱に登っちゃいけないのはなんでだろう?」「中に何が入っているのかな?」と
不思議に思っていましたが、こうなっているんですね。
まさか現物を見ることになるなんて。。一生見られなくてもよかったな。
テーブルの上にどんぶりが置かれた居間、まるでコントみたいな家の断面。
「ドリフの舞台でこういうのあったなあ。居間とトイレって、本当にこういうレイアウトなんだなあ」とか
ぼんやり思ったりして。
食器や、どうでもいい置物や、衣類や小物。
南三陸でも思ったけれど、こういう“生活の破片”を見るのが、いちばん辛い。
こんな光景に少し慣れてきてしまっていることが、私は怖い。
地震から、今日でちょうど3ヶ月。女川で下車して、14:46に黙祷しました。
道路の瓦礫はきれいに撤去されていたけれど、手つかずの場所はそのまんま。
おだやかな海と、荒廃した建物のコントラストが心に痛い。
変わらないものがあれば、変えられないものもあるのだと見せつけられている気がして。。
時間が経っても修復できないものもあるかもしれないけれど、
それでも少しずつ、前に前に向かっていると信じたいものです。
3ヶ月経って、なんとなく落ち着いた気がしてしまうけれど、そんなことはありません。
まだまだ、おにぎりひとつ、水や米さえ手に入らない生活をしている方もたくさんいらっしゃいます。
さまざまな問題も、山積みです。できることを、していきましょう。
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最近、ボランティアのことを聞かれるたび話していること。
今はとにかく「たくさんの人に一度被災地を訪れてほしい」と思っています。
自分の目で見ることは、本当に大切。そこからどうするかは、その人次第。
「できることがあるから行く」のではなく「できることを探しに行く」のではないでしょうか。
何より、現地に行かなければわからない真実がたくさんあります。
被災地に行き続けることだけが支援ではありません。
自分にできることを、無理なく長く続けることが、本当の支援なのだと思います。
HRHも、大量の食材、物資、支援金があるからこそ、現地で活動できています。
たくさんの言葉や気持ち。形がないものだって、パワーになります。
布団1枚、酒1本も、支援物資。まだまだまだ、何もかもが足りないし、大変なのはこれからです。
自分がどれだけ役に立つ人間なのか、とかそんなことはどうでもよくて、
ただ「なんとかしなきゃ」という気持ちがあるかどうかだと思います。
HRHのような日帰り炊き出しもありますし、もちろん後方支援は大歓迎です。
行ってみたい、という方は引き続き気軽にお声がけください。
料理ができなくても、できることはいくらでもありますよ。ぜひ一緒に行きましょう。
次はTTV(チーム炊きボラ)で岩手県大槌町へ行きます。
17日(金)23時に東京を出発して、19日(日)深夜に戻ります。
まだ少し人数にゆとりがあるようですので、興味がある方はぜひ。