城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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東北に花火を咲かせよう!

8月11日(木)に行われる、花火大会。
岩手県(山田町、大船渡市三陸町、大槌町、釜石市、陸前高田市)、福島県(いわき市)など、
東日本大震災の被災地である東北沿岸部で、
追悼と復興の意味を込めて、一斉に打ち上げられます。
この花火の募金が、7月31日まで、一口1,000円から受付中です。

本来、花火大会は“追悼”や“復興”の意味をもつもの。
花火大会の発祥は、現在の夏の風物詩でもある、隅田川の花火大会で、
江戸時代に8代将軍徳川吉宗が、
1732年の享保の大飢饉とコレラの流行による死者の慰霊と鎮魂を目的として
翌年の夏に催した「水神祭」がきっかけといわれています。
(ちなみにお花見を江戸城外に解禁したのも吉宗。暴れん坊将軍は庶民の味方です)

辛きも美しきもわかち合う精神が、江戸を、日本を支えてきたのですね。
そのあとの日本はいろいろ失敗もしたけど、
ちゃんと復興して、今という未来につながっているのですから。

この吉宗スピリットに基づき、隅田川の花火大会も例年通り開催されるようですよ。

花火大会なんてただの娯楽で、今年がダメなら来年リベンジできるものだけれど、
どうってことない娯楽だからこそ、今必要だし、「今できること」だと思うのです。
「なんとなく、今年はやめておけばいいじゃないか」という空気もあるけれど、
なんとなく程度しか支障が考えられないなら、やればいい。
花火大会の経済効果がどうとか、そういうことは抜きにして。

これから復興させていくのは被災者だし、自立するのも被災者。
ずっと下だけを向いてきた人が、上を見る日になるかもしれません。
葬儀さえまともにあげられない方の弔いになると、
たとえ一瞬でも慰められる人がいるかもしれません。
花火なんか見たくない人もいるかもしれないけれど、
見てよかったと思う人もいるかもしれない。
もうそんなの可能性でしかないけど、可能性はゼロじゃない。

明るくきれいな空を見上げることで、
被災された方の心が、少しでも明るくなりますように。

少しずつ、みんなで協力して、もっともっとたくさん空に咲かせませんか?

LIGHT UP NIPPON

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