「お城ー軍事施設から政庁へ」
東京国立博物館で開催中の「お城ー軍事施設から政庁へ」と
関連講演「日本の城-文献史料・絵図からみる城郭の姿」を聴講してきました。
ひときわ大きな、天草陣図。
晒し首(籠城戦などで、よく行われた見せしめ。降伏を促すためのもの)もリアルに描写。
南東からはオランダ船がやってきています。
太田道灌時代(徳川家康が整備する前)の江戸城(写真左)。
かつての東京は、まるで湿地ですね。
松の廊下の障壁画の松は、ドラマなどでは大きく立派なものですが、
実際はわりと繊細で控えめだったようです。
講演会は、書跡・歴史室主任研究員の髙梨真行さんによるもの。
文献の研究をされている方のお話は、説得力がありました。
講演の最後に、前週訪れた山中城の登城エピソードをしてくださいましたが、
トークの内容といい、声のトーンといい、それまでとは打って変わり
<ただの城好きの人>になって、おもしろかったです。
私も「お城の話をしているときは目の輝きが違う」と言われますが、
なるほどこんな感じなのだな、と思いました。
東京国立博物館は、建物がいいですね。
この暑さでは、さすがにベンチに座ってのんびり…などはできませんでしたが、
歩くだけでちょっと優雅な気分になれます。
歴史資料「お城ー軍事施設から政庁へ」は、2011年8月28日まで。
城メグリスト