鳥取城から石垣が新発見
鳥取城で石垣が発掘されたニュースが、1/17付で新聞に掲載されました。
この石垣、昨年12月に鳥取城&太閤ヶ平をご案内いただいた時に、
見せていただきまして、ちょっと感動しました。
二の丸から天球丸に向かう途中の石垣で、
天球丸の石垣修復工事中に見つかったのだそうです。
石垣の内部にこんな慶長期の石垣が埋められていたとは…!
写真の出隅の部分のほかにもう1ヵ所の出隅と、1ヵ所の入墨があります。
新聞記事によると、高さは約2.5m、延長は約12mとのこと。
肉眼でも、けっこう長い範囲で確認できました。
現在の鳥取城の石垣は関ヶ原合戦直後に池田長吉が築いたものだというのが定説。
しかし内部から別の石垣が出てきたということは、
それ以前に別の石垣が築かれていたか、もしくは埋め立てられたかのどちらか。
そして慶長期の石垣で池田長吉以前とは考えられないので、おそらく後者。
天球丸がすぐ後ろにあるんですが、そこの石垣は10m。
なので、1617年に入った池田光政が、
天球丸の改修時に地盤強化のために埋め立てたのではないか、とのことでした。
説明をもとにラインを結んでいくと、なるほど考えるのが自然だなと納得でした。
これだから、城は目が離せません。