日本城郭史学会平成26年度大会
日本城郭史学会平成26年度大会(江戸東京博物館 一階会議室)に行ってきました。
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テーマ:黒田官兵衛の戦略・築城
発表①
黒田如水の築城遺構から -その築城プラン、技法の共通点など-
西ヶ谷 恭弘 氏 (日本城郭史学会代表)
発表②
黒田官兵衛と織豊政権
小和田 哲男 氏 (静岡大学名誉教授・日本城郭史学会委員)
発表③
黒田如水の戦略と築城
丸山 雍成 氏 (九州大学名誉教授)
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西ケ谷先生のお話、
テーマとしてはもっとも興味深かったですが、
如水が関わった城と如水が築いた城、は築城プランや技法を語る上では重要な違いだと思うし、
あくまで“傾向”なのであれば、どの部分かを明示していただけるとすっきりしたかな、と。
さらにいえば、訪城すれば気づける表面上の類似点だけでなく、
仮説でもよいから一歩踏み込んだ学術的観点や論評がほしかったです。消化不良。
小和田先生のお話はいわずもがな。
「黒田官兵衛をめぐる65の城」(辰巳出版)は、
小和田先生のご著書を主な参考文献にさせていただいているので、ふむふむと納得しつつ。
「ああ、私って小和田チルドレンだな」と思いました(笑)
丸山先生のお話は、ふだん文献を研究することのない私には興味深かったです。
が、文献に慣れ親しまない私としては、
講義ではなくまとめられた書籍で読みたいなと思ってしまいました。