瀬戸内海放送「報・動・力」ロケ②
ロケ2日目は、津山城と備中松山城!
瀬戸内海放送の多賀公人さんと一緒にまわりました。
多賀さんは、気さくでおもしろくて、ジェントルだったなあー。
プロデューサーさんかと思ったら、
制作のチーフもこなされつつ、もともとはアナウンサーさんで
夕方のニュースでキャスターをされている夕方の“顔”。
行く先々で「毎日見てるよー」とみなさんに声をかけられる有名人でした。
視点・観点が幅広くて、それを魅力的にパッケージ化できて、いちいち勉強になりました。
大学の大先輩だそうで…光栄デス。
太鼓櫓の石垣の前でもパチリ。宝塚ポーズでね。
ご著書もいただきました。なんてマルチなんだー!
ゴルフの中継もされているそうで、
なんと、石川遼くんを「ハニカミ王子」と命名したのは多賀さんなんですって!
流行語大賞の授賞式には遼くんが呼ばれたので多賀さんは出席されていない、とか
ハニカミ王子命名の裏話も聞けました。
津山城、3度目の登城でしたが知らないことだらけでした。
しかし、見事な石垣に囲まれるだけでテンション上がる!
(…といいつつロケ中につき写真がなくてすいません)
やっぱりいい城だなあ!
教育委員会の方、観光振興課の方も朝から来てくださいました。
もっとお話したかったのですが…残念。
津山城って津山市民に愛されていて、訪れるほうもあったかい気持ちになります。
以前歴史読本の連載で書いたことがあるのだけれど、
備中櫓の復元は全国的にとても意義のある例だと思う。
備中櫓はおもしろいつくりをしていて、櫓なのに御殿のよう。
畳敷きだし、茶室や御座所もあって、実際に御殿のように藩主が過ごしていたようです。
復元はニセモノ、ニセモノはNG!…と城ファンが思っていると解釈されがちな気がするけれど、
少なくとも私はそうは思わないなあ。
意義あるものを、地元の人が理解した上で、忠実と復元できればよいと思う。
備中櫓は構造や用途からみても特別な存在で、市民の方の熱意で復元が実現したそうです。
かつて60棟以上も建ち並んでいたという城の全容を想像する視覚的なヒントになるし、
なにより城下から見えることで津山のシンボルになっていることに意義があるのではないでしょうか。
今日はこだわりの工法や復元に際する史料など、忠実な復元に際するお話も聞けました。
津山城の絶景スポットである藤棚も、長局の廊下の幅に沿っているんです(写真左)。
長局から備中櫓はつながっていて、これも示しありました(写真中)。
これは知らなかったー!
本丸御殿との境の花壇はここにあった石垣の再現で(見えなくなってしまうため高さは低くしてある)、
本丸御殿はラインに沿ってつつじが植えられていました(写真右)。
こういうの、城ファンとしては想像を楽しめるし、
そうでないライトな方は単純に美観を楽しめていいですね。
それにしても、津山城天守台からの景色はサイコーです。
周囲を山に囲まれた盆地。
吉井川の幅なんかは変わっていないそうです。
で、見下ろすと町割りがそのまま残っていて、往時の光景が目に浮かびやすい城だなと感慨深くなりました。
もう少し土地勘があったら…ちと知識不足。
たくさんおみやげをいただきました。
わーい、わーい、うれしい。勉強しようっとー。
2月に刊行された「学芸員が作った津山城の本」、チェックしていたのでとてもうれしいです。
まだぱらっとしか拝見できていないのですが、
さすが学芸員さんがつくられただけあって、かなり充実でわかりやすい内容のようです。
DVD2本も、欲しかったけど売っていなかったモノ。
こういうDVDを制作されていることに拍手。
子供やライトな城ファンの目に触れれば、もっと城のよさや大切さが伝わると思う。
それから、江戸一目図屏風のミニチュアレプリカと解説本!!
すっごいうれしいーー!!
江戸一目図屏風、好きなんです。
津山郷土博物館で20分くらい眺めていたことがあるほど(笑)
鍬形蕙斎という津山藩の御抱え絵師が描いた江戸の景観図で、
江戸の名所が描き込まれている江戸景観図の傑作なんですよ。
Tさま、Aさま、ありがとうございます。
拙書もお持ちくださっていてうれしかったです。
KSB瀬戸内海放送「報・動・力」。
5/16(土)0:45 ON AIR。
前日の「スーパーJチャンネル」でも一部放送されるそうです。