ノジュール9月号/越前大野城
ノジュール9月号(JTBパブリッシング)。
越前大野城のルポ8P、書かせていただきました。
写真は岡泰行さんの撮りおろし。
やっぱり、紙媒体はいいなあ。
文章ときちんと向き合える。
それは、この媒体がしっかりつくられたステキな媒体だからなのだけれども。
紙媒体をやってきた私にとって、WEB媒体はいろいろ落ち着かない。
すべてとはいわないし偏見かもしれないけれど、
求められているのは文章ではなく、情報なのだなと思うことも多い。
情報は無機質なもので調味が雑味でしかなくなるから、
日本語ができれば誰でも書けるものも多い。
評価の基準が、クオリティではなくアクセス数だったりする。
そのがっかり感に私はどうも慣れることができないし、目指すところがわからなくなる。
時代に逆行しているのかもしれないけれど、私はやっぱり合わないなあと思う。
商業ライターは求められたものを形にするのが仕事なので
著書業ではなくその類の仕事であればもちろんやるのだけれど、
最近は商業ライターっぽい仕事は少ないし、自分の名前なく書くことがないので、
求められるものも自分が求めるものも曖昧だったりして、ぐるぐる悩んだりしています。
そんなことを先日、書籍の編集さんと話していたら、
「その類の媒体しか書けない人と、両方書ける人とは明らかに違う」と言われまして。
たくさんのお言葉とアドバイスを頂戴して、あれこれ感じ考えたのですが、
いろいろ考え語る前に、そもそもちゃんと両方書ける人になろうと思ったのでありました。
…ここまで語ったわりにはフツーな結論(笑)。
で、ノジュールですが。
編集さんにはじめてお会いしてから数年、ようやく書かせていただけてうれしい。
憧れのカメラマン、岡泰行さんとお仕事ができてうれしい。
とてもよき取材もさせていただけてうれしい。
そして、編集さんと岡さんが驚くほどの賛辞をくださり、とてもとてもうれしかったです。
こんなふうにいろいろ思えるよい経験をさせていただき、思い出深い1冊となりました。
また声かけてもらえるようにがんばろ。