南山城を取材
南山城を取材させていただきました。
発掘調査前の南山城に感じたものが先人の気配だとしたら、今の状態には息吹を感じる。
それくらい、山城の本質がむき出しで思考が生々しい。
コンパクトだけれど理路整然と、何をしたいのかよくわかる。
規模のわりに出土遺物多し。
土木量すさまじ。
緊張感ときどき生活感、という息吹。
その背景にある時間のうねり。
しかし、構造的な類似例は思い浮かばず全体的にはふんわりで、
改変の段階は今日の私には掴めませんでした。
毛利本筋なのか、高梁川以東の国衆による改変か…。
そもそも、勢力毎の明確すぎる分類に違和感があるのだけれど、
地方領主にここまでできるのかどうかはケースバイケース。
もっと知見を深めてもっともっと地域の城を歩かないとわからないのだろうな、と。
来月、少しだけ重ね歩いてみようと思います。
ちなみに、今日思いがけずご案内いただいた黒山城もよき城でした。
天正11年以降の宇喜多か。
この城は消滅してしまうけれど、だからこそ価値あるものだと伝えたい。
そのために自分にできることがあると思いたい。
発掘調査中でもあり、すぐにプロットがまとまらないのだけど…なにかをひねり出したいな。
そういう場をまだつくれていないないのも悔しい。
まだまだやることたくさんだ。
今回の記事は朝日新聞デジタルの連載でね。
最後に。
岡山の人はどこまでもあたたかいな。
真備、倉敷、岡山のみなさんに、これからはずっと平穏な毎日が訪れますように。