福光石の石切場
今日は、石見銀山をめぐる攻防ゆかりの城へ。
それはさておき、
時間を捻出して個人的に見学した、福光石の石切場がとてもおもしろかった!
室町時代から採石され、今なお現役(!)
掘り下げてますー!
下が機械で上が手掘り。
切り出し方の歴史も教わりました。
産業発展の経緯から、尾根続きにある福光城の立地の良さも理解しました。
福光城は、鳥取城攻めで自刃した、あの吉川経家の居城です。
石が豊富ながら石工がおらず、吉川経安が大坂から
坪内弥惣兵衛という石工を呼び寄せたのが始まりだそうで。
その坪内さんの子孫が、つい最近までずっと継いでいたんですと!(平成26年末から子会社化)
この石切場、あと50年は採石できるそう。
ココに限らず、採り尽くした感がない福光エリア。
昨夜泊まった旅館の大浴場の床も福光石だったし、今も温泉街は福光石だらけ。
しかし豊富なわりには、近隣の城に石積みはない。。
(尾根続きの不言城の中腹に、わずかにある程度)
石工が訪れてからは、灯篭や墓跡、生活用品に使われまくっているのに。
石が採れる地域では、中世の城でもおのずと石積みが導入されるようなイメージがあったのですが、
この地域では採石の技術がないために導入されなかったようです。
こういうケースもあるのだなあ、と思った次第。
水面のグリーンは、福光石の色。
きれいねー。