松本城の漆
今となっては全国で唯一、
黒漆が塗られている松本城の国宝天守群。
城下の漆職人が、毎年9〜10月に塗り直しをしている。
4年ほど前に、その漆職人さんを取材させていただきまして。
先代が自腹で(!)塗っていた時期が10年ほどある、と。
傷み汚れていく姿を放っておけなかったそうです。
人々の積み重ねがあるからこそ地域の分身であるのだし、
そこに文化とも呼べる人々の営みがたくさんある。
私は学術的な評価を語りたいのではなく、
そういう部分をもっと取材して、伝えていきたいんだよ。
というのが、昨日飲みながら熱く語った内容だ。
お色直ししてるとこ、初めて見ました。
忍者のように、石垣を歩いている…!
松本城天守のこと、漆のこと、なんで9月なのか、耐久性…などなどは、会った時に聞いてくれ。
もしくは拙著「城の科学〜個性豊かな天守の「超」技術」(講談社ブルーバックス)を読んでくれ。