五稜郭の取材
国防のために築かれるも、まさか内乱の舞台になるという、ドラマチックな五稜郭。
後者の印象が強いため、榎本武揚や土方歳三が築いたと思っている地元の子供もいるのだとか(!)。
私も後者にウェイトを置いて書くことが多いのだけれど、
今日は前者のおもしろさが感じられた1日でした。
江戸幕府が開国に対してかなりの危機感を感じつつも、何を優先したのか。
変わりゆく世をどう捉え、どんな外交政策をとり、
どんな価値観や美意識の中で、五稜郭という城をどのように位置付け築いていったのかが現れているな、と。
たとえば奉行所の脇にもある松、444本も佐渡島から運ばれたそう!
単なる軍事施設であるならば、その資金や時間は半月堡づくりに充てようよ、と思うよね。
わずか15年の間に日本はがらりと変わり、兵器もぐんと変化する。
五稜郭のハイブリッドな構造、建物の特徴や工法は、まさにそんな時代の移ろいの体現。
今日は老舗の洋食店の取材もでき、函館の風土と歴史、文化の知らなかった1面を知れました。
…そんな感じの具体的なところを、連載で書こうと思います。