台湾の城と砲台
台湾に行ってきました。
最終日は、淡水という港町。
時間をもらって、単独で紅毛城と滬尾炮台へ。
(誰も付き合ってくれなかった笑)
滬尾炮台がなかなかおもしろかった!
清仏戦争後の1886年築造、土塁で囲まれた方形の砲台で、7mくらいの内壁の間をまるで堀のようにしてる。
急坂のトンネルを用いた砲座とか、弾薬格納スペースとか、日本にはたぶんない感じのものも。
フランスは西側の海岸から上陸して地上戦を展開したようで、南側の河口と合わせて西側にも砲台を設置。
合計5つの砲台を連携させていたみたいです。
時間がなくて行けなかったんだけど、2本の防御壁みたいなものを構築していたらしい
(日本の城における総構的なやつ)。
世界史はさっぱりわからんのですけど、台湾には諸国に支配された複雑な歴史が刻まれてるんですね。
紅毛城のレンガの積み方も、オランダ式、イギリス式、日本式と混在していたり。
でも、言葉とか漢字の使い方とか文化とか、今に根付くものの多くはやはり中国系なのだなあ、と思いました。
地名や大型店舗名に「城」を使いがちなのが気になって。
訊ねてみると、それも中国の城を含む地域の在り方を連想させるものでした。
囲まれた支配区域、みたいなニュアンスが漢字そのものにあるようです。
西表島を訪れたときに瓦とか古建築の装飾が台湾と似てる気がしたんですけど、今回はあんまり感じなかったなあ。
先住民は共通らしいので、そこに何かあるかもしれません。