城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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葛籠城&高取城など

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支城群も含めて、勝尾城筑紫氏遺跡。
位置関係はもちろん、伝勝尾城登城道を逆流して総構跡まで。
個々の城だけでなく、全貌を説くのが楽しいです。
ということで、支城を中心にぐるぐるとまわってきました。

 

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ついでのつもりだった葛籠城もスゴイじゃないか!
ドーナツみたいな土塁が波紋のように連なって、城の凹凸がくっきり。
そして圧巻は、前面をがっちりガードする二重の空堀!
堀の深さは6mくらいでしょうか。相当切れ込んだ薬研掘だったそう。
堀底を通って城下町まで降りられるそうですが、時期的にNGとのことで歩けるところだけちょこりと。
この城は自然地形を上手に利用した上で手の込んだ土木工事をしている点が好印象でした。
そして、なんともうまく石積みを活用して補強している。

 

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高取城も思いのほか刺激的な城でした。
うねりながら延々と続く竪堀に沿って、そこそこ険しい山道をてくてく進んでいく。
登りきると、山頂に巨石の石積みが現れます。
「なんじゃこりゃー!」と、ジーパン刑事なら叫んでいるところです。
巨石が転がっているのではなくて、明らかに石積み。
一段下がった曲輪はフラットな平坦地なのに、最高所だけ様子が変わる。
崩れているようで、その意図が伝わってきてやや身震い。
それにしてもどうやって運んでどうやって積んだんだろう、と初歩的な疑問が脳裏をめぐりました。

 

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写真中央は伝登城道。左の道路工事の跡は総構発掘調査時のもので、右は総構の一部。
こんなの地元の人じゃなかわからん!ご案内とたくさんの興味深いお話、感謝です。


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あとは、朝日山城、横武城、姉川城、基肄城だったかな。
基肄城、国の特別史跡なのだからもう少し道標を整備してほしいです。
せっかくの遺構なのに道を迷ってばかりでした。