愛知の城めぐり
滋賀2日間の城めぐりの前に、愛知(プラス岐阜)でプレ城めぐり。
大給城、足助城、市場城、そして岐阜の妻木城+妻木城士屋敷。
あいにくの雨で軽めの登城でしたが、三河のゴールデンコースをまわれて楽しかったです。
市場城、初登城でしたがよかったです。
愛知県に、こんな畝状竪堀のある城があったなんて!
そして、私はやっぱり、
戦国末期に中世城郭から石づくりの近世城郭へ変貌する、過渡期な城が好きなのです。
悪天候のため降りるのは断念しましたが、
写真でもくっきりわかる5本の大きな竪堀は上から見下ろすだけでも十分満足でした。
これって防御装置になるのか?と疑問に思う部分もありましたが。
市場城の一般的なメインビジュアルである本丸の石垣はもちろん見事だけど
本丸脇の切岸もかなりダイナミックで見応えがあるし、お手本のような桝形虎口も残っていて
なかなか見どころの多いお城でした。
城内に遊歩道が整備されていて、歩きやすいのが魅力。
ひと通り歩けば切岸、桝形虎口、石垣、畝状竪堀が見られるという
親切なつくりなので、ビギナーさんにもやさしいです。
このあたりの地理と歴史が不勉強で、やや不完全燃焼。
88年城主を務めた鈴木(鱸)氏のこともよくわからずでしたが、
この城を見る限りではけっこうな勢力を持った一族だったのだろうなあ、と推察。
でもって案内板を見てみると、
4代の鈴木重愛が串原・広瀬の城を攻めて大功を挙げ、加増を受けたときに城の大改修をした、とのこと。
なるほど。明らかに石垣はこの時期なので納得。
ちなみに、姉川の戦い、三方が原の戦い、小牧長久手の戦いなどで家康に従軍してるんですね。
加増とともに、家康から鱸姓を賜ったよう。
しかし謎が多い一族のようで、改易の理由なども不明とのこと。
…市場城、遺構も歴史もまだまだ気になります。
そして、城友さんのご提案のままご一緒した、土岐市の妻木城が意外とよかった。
山麓の居館と山頂の詰城という典型的な中世城郭ですが、
居館部の妻木城士屋敷がなかなか見応えありました。県の史跡です。
ここでも知識不足で不完全燃焼でしたが、
妻木氏は関ヶ原合戦で東軍に味方した、いわゆる勝組みの城。
居館部は敷地面積も広く、設計も城並み。
土塁なんかを見るともともと立派だったように思えますが、
江戸期に入ってから石垣が構築され、拡張していったような気がします。
山上の妻木城は悪天候でじっくり見られませんでしたが、
妻木氏断絶は1658年(万治元)だそうなので、
廃城までの600年で繰り返された改修の痕跡などがあるのでしょう。
再訪したいところです。
川沿いにちょっと入ったところに、こんなスゴい高石垣がありました。
雨だったけど、これを見られたから満足!