【WORK】歴史読本新連載 第1回「破壊される竹田城」
月刊『歴史読本』で、
新連載「萩原さちこのこだわり城郭探訪〜お城の「現在(いま)」を歩く〜」がスタートしました。
お城の時事ネタを取り上げつつ、城ファンの視点で語り考え、真の魅力に迫っていきます。
第1回目は異常な大ブーム中の竹田城。
観光客急増による被害状況を取材しました。
特殊な崩れ方をしている石垣の状態と原因、
そして竹田城の本来の見どころ・魅力とは?というところのレポートが中心です。
かなり深刻な被害状況(+校了後にはついに事故も発生)に対して、
城ファンとして何ができるのかをセカンドテーマとして書きました。
観光地化した以上は抜本改革が求められるわけで、文化財に対する意識改革もそのひとつ。
価値を理解してもらうことが、城ファンとしてできることのひとつだと思います。
その価値を、もっとも知っている存在なのだから。
国史跡だからとかではなく、もっと本質的なところでね。
自治体にも諸事情・諸問題があるようで。
難しいところではありますが、メディアに関わる城ファンの1人としては、責務を感じていたりしています。
この媒体に限らず、100%言いたいことがいえるわけではないですけれども。
『歴史読本』は創刊57年、歴史ファンなら知らない人はいない老舗雑誌。
著書が書店に並んだときはさほど感情が動きませんでしたが、
『歴史読本』に自分の名前が載っているのを見たときはちょっと感動しました。
記事の最後に、同じ形式でプロフィールが載るのです。
なんか、偉い先生と名前が並んだように錯覚できて気分がよろしいです。
仕事である以上は自分の主張だけを書けるわけではないけれど、
やりたいことを少しずつ形にできるようになってきました。
もっともっと、やりたいこととできること、やるべきことがあるなあ、と。日々是精進。