城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

●詳しいプロフィールはこちら

城メグリストのサイト

城メグリスト

●お仕事実績はこちら

アーカイブ


盛岡じゃじゃ麺!

今月の頭に盛岡に行ったとき、盛岡じゃじゃ麺を初体験してきました。

盛岡じゃじゃ麺は、岩手県盛岡市で、わんこそば・盛岡冷麺と並ぶ盛岡三大麺のひとつ。
全国レベルで有名な麺が3つもあるなんて、盛岡麺ってば恐るべし!

「じゃじゃ麺なら、並ぶけども絶対ココ!」という、地元の方のアドバイスに後押しされて、<白龍(パイロン)>へ。
なんと盛岡城の目の前、すばらしい立地です(笑)
もう、この大衆っぷりがタマラナイ〜。

地元の方が<白龍>を薦めるのもそのはず、盛岡じゃじゃ麺の発祥のお店だそうですね。
初代の店主が戦時中に満州で出会った「炸醤麺(ジャージアンミエン)」を
日本に持ち帰り、盛岡の舌に合うように改良を重ねたものなのだそうです。

東京で「ジャージャー麺」というと、黄色いちじれた中華麺の上に
甘辛い肉味噌が乗っている料理が一般的ですが、その先入観でいくと、盛岡じゃじゃ麺は別のお料理。

きゅうりとネギが乗せられ、オリジナルの肉味噌がこんもり。
お皿の脇に添えられているのは、おろし生姜と紅しょうが。このきゅうりのザクザク感がいいですね~。

そうそう、このお店は出てくるまで意外と時間がかかります。
注文が入ってから茹で始めるのが、盛岡じゃじゃ麺スタイルなのだそうで。
行列が途切れない専門店だからといって、富士そば感覚で行ってはいけません。
ちょっとだけゆとりを持って行きましょう。

「麺が全部黒くなるまでかき混ぜてください」とお店のお兄さん。
肉味噌が全体に行き渡るように、どっしりと重い麺をぐるぐるとかき混ぜるのが最初の作業。
さらにテーブルサイドに置いてある薬味(ラー油、にんにく、酢)をお好みでかけていただきます。
大量に添えられた生姜もダイナミックに全部投入!私は薄味派なのだけれど、にんにく+酢はマスト。
ノン薬味だと割と淡白なので、たっぷり入れたほうがアクセントがつきます。
私はラー油が苦手なので入れませんでしたが、けっこう辛いとのことでした。

味の表現は・・・うまくできないです(笑)
でも、おいしかったですよー。ちょっとクセがあるかな。
麺は独特できしめんのような白い平麺なのだけれど、
箸で上から下へ、左から右へとまわし崩しても、まったく切れないほど丈夫でした。

さて、実はここからが本当のお楽しみなのです♪

「麺を食べ終わった後の“ちいたんたん”ってスープがおいしいんだよ。じゃじゃ麺ナシで、これだけでもいいくらい!」
・・・じゃじゃ麺よりおいしいなんて、どんな味?初めてのちいたんたんにワクワク。

「肉味噌は残しておいたほうがよかったのかな」「熱いスープだからきゅうりは合わないかな」
ちいたんたんの世界を知らない私は、ドキドキ。

待っている間に、食べ方についての張り紙を熟読。手書きであったかいですね。
働いているのも、親近感たっぷりのお兄さん&おばちゃん。
専門店ゆえに接客に惰性が働いてもよさそうなのに、
「きゅうりとネギは入れて大丈夫ですか?」「スープはおつくりしますか?」などなど、
細かなところまで、ひとりひとりにていねいに接客されていたのが印象的でした。

さまざまな憶測と期待をしつつ、落ち着きなく待つこと数分。

これがちいたんたん。50円。安い!
肉味噌を溶かしてしまうので、食べるときは濁っていて美しくはないけれど、
なんだろう、ビックリはしないけれど初めての味。おいしいです!!

そうそう、じゃじゃ麺のサイズは(大)(中)(小)とあります。
「初めてでしたら(中)か(小)でいいと思いますよ」とのことで
ひとまず(小)にしてみましたが、かなりボリューミー!
常連さん含め、ほとんどの方が(小)をオーダーしていました。
ちいたんたんの分のおなかのスペースを考えると、(小)で十分です。

もぐもぐ食べていたとき
「ショウチイタンで!」と店員さんに告げる、常連のおじさんの声が聞こえました。
そうか、そうか。常連さんは小ちいたん(小サイズ+ちいたんたん)とオーダーするのね。
次回は私も「ショウチイタンで!」って言おう。

<日本全国城ある記>盛岡城をアップしました!

城メグリスト