【WORK】歴史読本連載 第10回「震災被害から再生 新しい歴史を刻む 白河小峰城」
11月号の連載は、震災でもっとも被害の大きかった白河小峰城の3年後。
震災でちょこっとボランティアに参加させてもらって、
いつか自分のスキルでできることをしたいと思っていた。
私は継続的な活動はできていないけれど、少なくとも東北の城とは一緒にいたい。
そういう発表の場をつくり発言権のある人間になることが目標のひとつ。
これからも白河小峰城を中心に追っていきたいと思う。
こういう仕事を増やしたい。
取材後のブログより抜粋。
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復旧をがんばっているとか、これだけ元通りになりましたとか、技術的に大変だとか
表面的な記事ではなくて、もっとその裏とか奥とか、本質の部分を私は書いていきたい。
もちろん、多大な被害が出たことは残念だし、復興・復旧に並々ならぬ苦労があることは大前提。
ただ、こんな言い方は少し不謹慎かもしれないけれど、
これまでの歴史がそうだったように、長い目で見ていくと震災もまたいつかは歴史のひとつになってしまう。
だから、今の取り組んでいることは、すなわち歴史をつくっているということになる。
城は地域のシンボルであると同時に、文化財でもある。
だから天守を建てれば観光客が増えて経済効果が上がる、などという安直な発想は愚の骨頂。
そもそも城が築かれ実用されていたときには文化財ではないのだから、
時代に応じて役割や扱い、姿を変えながら、生き続けていることになる。
それがなぜ今文化財になるのか。どんな構造なのか、どうしてそうなのか、
そもそも城とはなにか、自分たちが生きる地域社会の中でどう関わり変化してきたのか、
という歴史までを知る大切さというところ。
ただ、文化財的価値を自発的に知ることはかなり難易度が高いから、
発信していく努力も必要だなとはやはり感じました。
それができるのが自分とは思ってはいないけれど、なにか微力でも関わりたいとは思う。