彦根城に立ち寄り&井伊直弼生誕200年祭
名古屋へ行った翌日、彦根城に立ち寄ってきました。
7/10〜12/23まで井伊直弼生誕200年祭をやっているとのことで。
彦根城の木々の伐採がまたまた進んでいてびっくり。
いろは松から見える光景もだいぶ変わってました。
彦根市さんすばらしい。
今、全国で進んでいるこうした対策に彦根市は先駆的に取り組まれていて、
訪れるたびに快適になっていてさすがだなあといつも思います。
先日は佐和山城の石垣や瓦が発見されたりと調査や整備もされていて、
文化財の価値を知ってもらおうという趣旨のイベントや取り組みも多彩。
資料も多いだけでなく工夫がされているし、発掘調査の結果やイベントの配布資料なんかも、
彦根市のサイトからPDFをダウンロードできるようにしてくれてます。
話は戻って木の伐採。
すごく大事だと思います。
城がよく見えるから城ファンが喜ぶ!とか単純なものじゃなくて、
かつて城下からはこんなふうに見えたわけで(建造物は今はないけれど)
往時の姿を取り戻し保存する、これが大事。
本来の景観がよみがえることで、
興味がなかった人も城の本来のあり方とか魅力とかわかってくると思うんですよ。
そしてなにより、地元の方の理解が深まり、地域の誇りになっていくと思います。
開国記念館では特別展示「NAOSUKE・直弼・なおすけ~近現代の中の井伊直弼~」をやってました。
なかなか充実した展示でした(無料なのに)。
江戸幕末動乱期の大老を務めた人物でありながら、井伊直弼はいわゆる悪人扱い。
本当の意味で直弼の実績が認められはじめたのは、戦後世の中の考え方が一変してからのことだそうです。
そこから少しずつ研究や解明が進められ、
ようやく直弼の思想や実績が評価されるようになったようです。
彦根の人たちが名誉回復のために懸命に取り組んできたようで、
直弼の譜代大名たる誇りとともに彦根藩の気高さを感じました。
ポスターに採用されていてこのイラスト、
なおすけなのに「の」なのが気になりました(笑)
出典の「なおすけかるた」を調べたところ、
「能狂言 自分でつくる 楽しみも」というような一句でした(うろ覚え)。
どーでもいいですが。
お目当ては、彦根城博物館で開催中のテーマ展、
シリーズ直弼のこころ「井伊直弼のことば―手紙にあらわれた人柄―」。
直弼が残したことばに注目して直弼の人柄に迫るものです。
さまざまな問題の中で彦根藩として精一杯任務を果たそうとするようす、
思いやりのある政治で問題解決に真摯に向き合うようすがうかがえるだけでなく、
娘の育て方を気にかけたり、慣れない江戸での暮らしへの戸惑いをこぼすなど、
人間味あふれる手紙も綴っていてなかなかおもしろかったです。
8/18まで。
無料チケットをいただいたので(Mitsueさんありがとうございます!)、久々に玄宮園へも。
ここからの景色もさらによくなっていました。
いつ来ても、何度来てもすてきなところです。秋の夜がよかったな。
しろくろJOKER公式ブログにも書きました。城メグvol.46/彦根城 → ★