大阪取材おまけ〜大坂城と真田丸〜
大阪で取材と打ち合せ。
関空からラピートで。
今はスターウォーズとコラボしたラピートがあるそうですが、残念ながらノーマルバージョン。
真田丸関連の取材だったので、ここも一応行きました。
大阪明星高校のグラウンド前に、新しい顕彰碑ができていました!
そそくさと取材を終わらせ、大坂城へ。
多聞櫓・千貫櫓・煙硝蔵の特別公開に行きたかったのです。
こちらは多聞櫓。
千貫櫓。
床板の釿がすばらしい!
構造でいくつか不思議なところがあったんですが、
その場にいらしたボランティアガイドさんはわからないとのことでした。。
狭間からの大手門への横矢。
このアングルの写真を撮りたくて行ったといっても過言ではなかったのですが…
大手門修復工事中じゃないかー!がーん。
完全に個人的都合かもしれませんが、こういうの、サイトなどにちょこっとでも記載しておいてほしかったです。。
いつ終わるのかをボランティアガイドさんに聞いたところ、
「特別公開終了間近の6月なら終わっているはず。お近くだったらまたぜひ」とおっしゃってくれたんですが、
私のような遠方の人は「修復終わったらまた撮りに行こうっと」とはいきませんもの。
ここでショックを受ける人などレアなのかもしれませんけれども。
煙硝蔵もじっくり見学できました。よく見るとけっこう感動ポイント満載。
立派な高石垣の上にあると絵になるもんだなあ、と。
手すりの金瓢箪がかわいい。ほのかな秀吉エッセンス。
梅園の梅はけっこう咲いていました。
観光事情を探るべく大阪城天守閣にも行ってみたのですが、
エレベーターに乗ったところ「日本語わかる方いらっしゃいますか?」とまず聞かれてびっくり。
そして、手を挙げたのが私だけでさらにびっくり。
もう、中国人と韓国人しかいませんでした。
「ようこそ日本へ」と言いたいけれど、正直なところマナーの悪さに辟易。
汚す、押す、騒ぐは当たり前。
シアタールームではに寝っころがって、上映中に大声でおしゃべり。
お手洗いでも、お掃除のおばさんが
「汚くてごめんなさいね。マナーが悪い人が多くて…掃除してもしても追いつかない」と嘆いていましたよ。。
仕事柄、歴史的観光地に行くことも多いのだけれど、平日とはいえ、外国人観光客に乗っ取られ気味で肩身が狭い。
もちろん経済的にはいいことだし、経営危機を免れた観光地もあるんだろうし、
純粋に日本を楽しんでくれたり、深く興味を持ってくれる方が増えるのはとてもいいことです。
だけど、いつもひっかかる。
肝心の日本人が理解を深める取り組みがあまり感じられない。
日本人の日本への関心度は、危機的状況なんじゃないのかなあ。
最近は観光資源としての城の活用などについてのお仕事も多く、この日もそんな打ち合せが1件ありました。
インバウンドも大切だけど、それよりやること・やれることがあるんじゃなかろうか。
私は城に限ったことしか言及できないけれど、
少なくとも城に関しては、価値ある城になるかどうかかもこれからの取り組み次第、という段階かと思います。
意見を求められてものすごく違和感を覚えるのが、
“日本人に向けての観光対策”と、“外国人に向けての観光対策”を別項目で問われること。
まだまだやるべきことは初歩的かつシンプルで、細かな志向や感性の違いはあれど、そこは共通項だと思う。
わかりやすく、きちんと、価値と個性を伝える。まずはこれが基本だと思うのです。
地元の方や日本人観光客はどうでもよくて、外国人観光客にさえウケればよいなら話は別ですが。
日本人がきちんとその価値を知り誇りに思えることができれば、
奇をてらうような観光対策をしなくても、十分に観光資源として育っていくと思います。
外国人観光客の前に、日本人観光客は知ってますか?
観光客の前に、地元の方々はご存知ですか?理解してますか?興味を持っていますか?というところです。