米子城、三の丸と表中御門の発掘調査
米子城。
高さと幅がアンバランスで、
なんちゃって枡形、などとも言われていた表中御門枡形。
ハギワラ1個分(1.51m)埋まってました!
確認された米蔵の地表面から逆算すると、
三の丸側は、2ハギワラ(約3m)ほど埋まってるはず。
(二の丸北東面の石垣も、おそらく今より3m高い!)
全国的にも最大規模の立派な大手枡形じゃないか。
なんちゃって、とか言ってごめんよ。
しかし、面により精度が異なるのはなんなのか。
大手虎口への執着があるのかないのか、いろいろと謎すぎて興味が尽きません。
裏中御門の石垣とは明らかに積み方が違うので、
こちらはやはり吉川時代ではないと思う…んですが、竪石があるのが気になる。
私の中で<竪石=毛利系>の認識なんですけれど。。
そうしたなんとなくの認識も覆っていくかもしれません。
もうちょっと掘ってくれるのを静かに期待。
あと、しゃくれすぎな顎石みたいなのも気になりました。
なんじゃ、あれ。
三の丸からは絵図の通りの米蔵跡が。地表面も判明。
3月に国史跡追加指定された三の丸、専用駐車場ができました。
今年中にはレフトスタンド側も撤去されて、
さらに城下側の一般道から城の威容が仰げるように。
かつて庶民が城下から見上げた景観がよみがえります。
詳しくは、朝日新聞デジタル&TRAVELの連載「城旅へようこそ」で。
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4月より、米子城跡整備検討委員になりました。
門外漢ゆえお断りしようか悩みましたが、
声がかかるということは何かできることがあるはず。
米子と米子城の未来に携わる端くれとして、勉強し考えていきたいと思います。
いつも高くご評価いただきありがたいです。
今回も、とても充実の米子滞在でした。