城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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「eiziya ZOU」トークショー

京都で江戸後期から続く織物の老舗「永治屋清左衛門」のブランド「eiziya ZOU」さんにて、
8代目の永井オーナーとトークショー。

まったく異なるジャンルでとりまく環境も違うけれども。
〈城が社会を反映して変化するように織物や染物も変化していく〉とか、
話せば話すほど世界が共有できて、永井さんとのお話はとても楽しく勉強になります。
どちらも日本人の営み、地域性、社会の変化に触れられるすばらしい遺産だな、と。

文化財の継承という観点でも、
現場にいる方の言葉は説得力があり。
いろいろ気付かされることが多いです。
これまで何がどのように受け継がれて、何をどんな形で継承すべきなのか。
本質を研ぎ澄ませる必要性、そのためには地道に伝え考える努力は不可欠なんだな、と思いました。


ところで、私の後ろにあるのは、
ねね(豊臣秀吉の妻・高台院)の小袖!
文化財の修復も手がける永井織物さんが
高台寺所蔵の内敷から復元したもの。
京都国立博物館により、小袖の仕立て直しと判明し、
ねねが高台寺建立翌年の慶長12年に寄進したことが裏地に記されていたとのこと。

ずっと拝見したかったので感激でした☺︎

この小袖は明日までの特別展示ですが、
zouさんのギャラリーではインスタレーション「zou琳派と出会う」開催中。
とてもすばらしい!
生命が宿ったような織物の美は写真では伝わらない。。
お近くの方、ぜひ観に行ってみてくださいー。