新刊【パリで見つけた小田原城】 こぼれ話3/リンナマキ

新刊【パリで見つけた小田原城】 こぼれ話3です
🇫🇮1章(フィンランド編)-3 リンナマキ🇫🇮
たぶん、城好きあるある。
河川を見下ろす小高い山を見てふと「あの山、城ありそうだなあ」と思って行ってみたら、ホントにあった話。
フィンランド語で、リンナ=城、マキ=丘。
つまり日本でいう〈城山〉で、名もなき城でした。
名もなき城ながら、「フィンランド人いなかったら箕輪城じゃん!」と仰け反った巨大横堀!
しかも、前川本城を彷彿とさせる二重横堀!
ドーナッツ状にぐるっと二重まわってました。
日本にも北欧にも、名もなきスゴい城ってあるんだなあ!と感激でした。

いかにも中世的な景観に足を止めてしまいました。
蛇行する河川の向こうは中世が色濃く残る旧市街。
河川はここから直線的な運河になり、河口にはにぎやかな新市街が広がります。
江戸時代に利便性を求めて城下町や街道が変化していくように、ヨーロッパの街も変わるんだな、と。
街に息づく都市の変化も日本と同じように感じられてうれしくなりました。



