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萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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四国城めぐり&島めぐり-5

ここから、アートの旅に入ります。念願の、瀬戸内国際芸術祭2010!

初日の午後は、高松観光。
高松東京からやってきたデザイナーMさん&Sやんを、まるで四国人のようにお出迎え。

  

香川で行きたかったところのひとつ、イサムノグチ庭園美術館。イサムノグチ、好きなんです。

牟礼町は花崗岩庵治石の名産地で、ユネスコ庭園への作品素材にこの石を使ったことをきっかけに、
ここにアトリエを構えたのだそうです。
イサムが晩年に使っていたアトリエ、家を見学することができます。

その生い立ちから、いつも狭間の世界にいる感覚だったであろうイサム。
だからこそ、自分や世の中を常に客観的に見ていて、表現していたのだろうなあ、と。
終幕を受け入れていたのか、残りの時間から逆算するかのように、未完成を想定して仕上げていたりするんです。
自分に残された時間の中に、未来へのメッセージみたいなものがめいっぱい織り込まれているようで
なんだかホロリとくるものがありました。
撮影は一切NGで写真はありませんが、心のカメラにしっかりメモリー。

 

   

イサムのあとは、四国村へ。生姜をすっても楽しいお年頃です。
四国村は、数年後の行く末を心配せずにはいられない場所でした。
ひとつひとつの展示物はすごいんでしょうけれど、
なんの説明もオチもないので、まっったく価値も存在意義もわからず…看板ひとつあったら違うのになあ。
唯一楽しかったのは、かずら橋の再現。暴れて揺らして、嫌がられました。
 
 
 
 
ローカル列車を、ベンチに座ってのんびり待つ。ことでんのフォントがかわいい。
 
 
*四国城めぐり&島めぐり-6 へ続く
 
 
 
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