城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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広島-新高山城

念願の新高山城にもダッシュでGO。

タイムリミットで線路を対面の高山城に行けなかったことが心から悔やまれますが、
(こんなに近くまで来たのにーーーー)、
いやいやいやいや、この城もよいじゃないかー!
 

登城スタートから5分くらいでさっそく番所が現れますが、しっかりと3段に残っていてこの時点で早くもおおーっ、と感動。
その先の大堀切も見応えがありますが、こんなの序の口。

 

新高山城の石垣は三原城に運ばれた、とされていますが、
「ホントにちゃんと運んだのかよっ」と言いたくなるくらい、ゴロゴロ転がってます。
詰めの丸に矢穴の開いた石が転がっていたのも気になりました。

 

本丸の先に突き出す岩場が、最高所の詰めの丸。
眼下には城下町、遠方には三原、対岸には高山城が丸見え。
石仏が並んでいて光景ではあるけれど、とにかく眺望良し。
あと、山城とは思えない、親切な音声説明機に感動。
新高山城のみならず、対岸の高山城の解説まで!
ボタンを押せば、高山城約4分、新高山城約6分の説明がスピーカーで流れます。
ベンチもあるので、絶景を見つつ休憩しながら解説が聞けるというすばらしいひとときが過ごせます。
…って、ココそんなに熱く語るところじゃないですが。
いたるところに「新高山城を守る会」と書かれたベンチが置いてあって、
会のみなさんの尽力と真心をひしひしと感じたのでした。

それにしても気になるのは、高山城から新高山城へ、
なぜこんな目と鼻の先に移転したのか、ということ(ph中上が高山城)。
新当主としての一新みたいなものはもちろんあったかと思いますが、
眺望や軍事的な立地でなにか重要な違いがあったりするのでしょうか。
パッと見は同じような山ですけれど、守りやすかったりもするのかもしれません。
高山城へ登っていないためなんともいえず、悔やまれるところですが、
とても気になる…やはり高山城は行ってみたいと思います。
 

進めば進むほどすごいのが出てくるじゃないですか!

 

釣井の段のボコボコ設けられた井戸や、しっかり残る石垣も興奮しますけれど、
なんといっても釣井の段から振り返った景観が見事!切岸がスゴい!
虎口も感動!石積みも、かなりちゃんと残ってるんですねえ。

 

西の丸の曲輪、段々が美しすぎました。
時間がなくてここで引き返してしまったのだけれど、
北の丸、南の郭が続くのですね。縄張りを見ると、畝状竪堀があるようです。
ああ、これで登城したとはいえないな。また行かねば。

 

キレイな夕陽で〆ました。