城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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金沢&名古屋取材2012

金沢へ取材に行ってきました。
そして翌日には名古屋へ取材に行くというまたまた弾丸な1泊2日でした。
金沢と名古屋って、移動できちゃうのね。
東京の人間からすると、全然違う場所にある気がしますが…。位置関係がよくわかりません。

1日いても飽きないどころが時間が足りない金沢城。
久々の金沢、いろいろ感じ発見し考えましたが、気が向いたら語ります。

 

念願の21世紀美術館に行けたのが今回のうれしいできごと。

 

沖縄取材2012

琉球王国へ1泊2日の弾丸取材。
せっかく7月の沖縄へ行ったというのに、
ビーチなど行く時間はなく、ひらすらグスク、グスク、グスク。
でも、移動中にちょこりと青い空と広い海を堪能できました。沖縄は空が広くていいですね。

沖縄の歴史は重い。そして深い。
''本島の人''はともかく''日本の人''と面と向かって言われると考えてしまう…。

ちょっと頭が痛くなったけど、キレイな空と海でパワーチャージできました。

本島のお城も「史料がない」はよくあることですが、沖縄の史料は本当になにもない。
史料どころか、沖縄戦で全部失ってしまったんですね。本当に、全部。
名古屋城本丸御殿の障壁画は疎開して無事だったり、
姫路城が無事だったのも、天守を狙われないよう覆って隠したという説があるほどですが(諸説あります)、
こういう言い方は不適切かもしれませんが、沖縄に比べればある種のゆとりがあるということですね。
なんというか、リアルな沖縄の位置付けを感じました。

 

 

沖縄の城はグスクといい性質も構造も本島の城とは一線を介すもの。歴史も技術も在り方も全然違う。
琉球石灰岩というやわらかな(でも固くて重い)石材を使った、たなびくような曲線の石垣が特長です。
本島で、総石垣の城の始祖を安土城とするなら、1576年。
しかもこのときは高石垣ではないわけだから、築造技術は比になりませんね。
首里城、今帰仁城、中城城、勝連城、座喜味城の5つのグスクが、
その関連遺産の4つの遺物(園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、斎場御嶽)とともに世界遺産登録されているのですが、
首里城以外は人がいなさすぎで残念に思いました。由々しき問題です。
もっと文化財のすばらしさを広めていかないと!

沖縄の方は、いろんなエッセンスを上手に取り込んで、
それをただ真似するのではなく独自のものをつくり出すセンスがあるんですね。
だから独立国家としての文化が確立されていながら、どこかノスタルジーを感じたりするのだと思います。
その話を取材先の方にしたら、
「沖縄は独自のものがないので、他から取り入れるしか手がないのですが…
でも、たしかに取り入れて生み出すのは得意かもしれません」とおっしゃっていました。

グスクだけで一冊本が書けそうな気もするし、
琉球王国の歴史、琉球王国の文化。なにか形にしたいなあと強く強く思ったのでした。
これをいうと沖縄の人に怒られそうですが…
ノウハウがないのか、不向きなのか、あんまり編集が上手じゃなさそうです。
数が少ない訳ではないのにあまりいい資料や文献がないし、まとまりが悪くて読みにくいものが多い。
ネタがあるのにもったいない。
編集者のみなさん、狙い目ですよ(笑)
もちろん、ライター・作家もね。
 

「日本城検定」の特典がスゴい

いよいよ城ブーム到来!「日本城検定」が開催されます。

6/29までに申し込むと、超豪華な執筆陣によるオリジナル小冊子がもらえます。
小和田哲男先生、中井均先生、三浦正幸先生、加藤理文先生、春風亭昇太師匠などなど、
なんという豪華なラインナップ!!

…で、おこがましすぎることに、実は私も名を連ねさせていただいております。
私の登場はどうでもいいですが、
お金を払ってでも読みたいプレミアムな小冊子なこと間違いなしですね。

お城を正しく楽しく学ぶのにもってこいの参考書籍ですし
お城ファンのステイタスになりそうな検定です。こぞって受けましょっい。
私もこっそり受験します(笑)

ちなみに、実は検定ロゴのディレクションも担当させていただきました。
OFFICE 46megは制作も承っております。
※サイトやコピーはノータッチです

詳細&申し込みはNPO歴史のかたりべさんのHPへ→

「城メグリストと行く!!新発見!お城入門」参加者募集中

かれこれ1年以上お休みさせていただいていた
ビギナー向けお城めぐりツアー<城メグツアー>が、パワーアップ!
阪急交通社「@時遊人」さんのツアーに登場することになりました。

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「城メグリストと行く!!新発見!お城入門」
第1回 江戸城(5/26、6/9、7/19 ※催行決定)
第2回 八王子城(9〜10月予定)
第3回 忍城(10〜11月予定)

約2.5時間の散策&ランチ付。第1回江戸城ツアーはお試し価格です☆

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江戸城は日本一のお城。さて、何が日本一なのでしょうか?
そのミステリーを解くヒントが、城内のいろんなところに隠されています。
どんなヒントがどこに眠っているのか、レジャー気分で探しにいきましょう。
全国のお城めぐりに応用できるお城見学のポイントもお話します。

●詳細・お申し込み・お問い合わせは阪急交通社さんのサイトから→

たくさんのご参加、お待ち申し上げております。

【WORK】男の隠れ家

2012年4月27日発売の雑誌【男の隠れ家】6月号でコラムを2本書かせていただきました。
「時代小説と城」というコラムの「火天の城」&「天地人」です。

コンビニにも置いてある雑誌なので、見かけたら立ち読みしてくださいませ。

【WORK】なるほど!よくわかる英国王室の歴史

洋泉社さんから2012年3月26日に発売された【なるほど!よくわかる英国王室の歴史】に
ちょこりと執筆させていただきました。
今年はエリザベス2世の即位60年のメモリアルイヤー。
ウイリアム王子の結婚、オリンピック開催など、英国&英国王室は大盛り上がりのようです。

私が得意なのは日本史のみ。
ですが、逆にすんなり入れて、楽しく書かせていただけました。
もともと私はノンジャンルですし、知らない世界に出会うのは楽しい。

今さらながら…
日本史に限らず歴史や物事を段階的に追うことが好き&得意なのだ、ということに気づきました。
なんというか、隠し持っていた特技を発見&再認識した気分です。

それにしても、英国王室のみなさんはややこしい!
スコットランド王ジェームズ6世が初代イングランド王ジェームズ1世になったり、
ジェームズ1世の子なのにジョージ1世だったりして、
「なんで名前変わんねん!お前誰やねん!」と喋れない関西弁を発したくなります。
しかし、日本史上の人物にも同じことがいえるわけで、
よく「武将の名前が似ていて覚えられない」などと耳にするのは
なるほどこういう感覚なのだと謎が解けました。
歴史をすんなり理解するプロセス、わかりやすくまとめるポイントとは何かを
フラットな頭で考えるいいきっかけになりました。

日本のスケールが小さく、年表がみちみちした短期間集中型な歴史であることも再認識。
イギリスが戦争したり侵略したち文化や産業を発展させたりと激動する中、
「日本:鎖国中」の1行で済んでしまうこじんまりさ(笑)

それにしても、英国王室のみんなってば、やんちゃ。
ダイアナ元皇太子妃の事故死、チャールズ皇太子の不倫&再婚報道に
「なんてスキャンダラスなんだ!イギリス王室は崩壊寸前か?」などと思っていましたが、
歴代の王族達は、そんなことは序の口の暴れん坊っぷりです。
欲望のままに生きる民族なのか?
恥ずかしながら、日本の皇室と同じ正統派なイメージを持っていた私には
衝撃の連続だったのでありました。

【WORK】池田書店「城の楽しみ方完全ガイド」

池田書店さんから2012年3月に発売された
新刊「城の楽しみ方完全ガイド」執筆させていただきました。
図書館にも在庫している、池田書店さんの <楽しみ方完全ガイド>シリーズのお城版がついに登場。
わかりやすく、楽しみ方のポイントが簡潔にまとめてある入門書です。

昨年書かせていただいた【歴史を訪ねる 城の見方・楽しみ方】 → と同じく小和田哲男先生の監修です。
【歴史を訪ねる〜】よりも初心者向けのラインナップで、表現もやさしくなっております。

全国の書店、ネットショップで発売中。
ぜひご覧下さいませー。

【WORK】連載がスタート

アスキーメディアワークスさんから発売の人気歴史雑誌【歴史魂】で、
連載をさせていただくことになりました。
タイトルは<秘密のケンミン城>!
毎号1つの都道府県をフューチャーし、名城BEST5をランキング。
その秘密と魅力に迫り、県民性を勝手に暴きます。

そのほか、「ここがヘンだよ○○城」「秘密のケンミン武将」「知られざる名城・迷城」
「特選城みやげ」「ご当地キャラ図鑑」…など盛りだくさん。
チャラ男な足軽と楽しく学べるお城入門コーナーもありますよ。

連載第1回目は<岐阜県>。
私が岐阜の城&岐阜の旅を通して独断と偏見で推察する、岐阜県民とは…?
道行く岐阜県民に刺し殺されないか、今後の身の上が心配ですが、
楽しい企画になっているので、ぜひぜひご覧ください♪

城=町であり、国。
城という国の中枢をみれば、その国の特徴も弱点もわかってきます。
城主や藩主はもちろん、領民や職人の思想や人柄もおのずと反映されてくるものです。
また、その逆もいえます。
城や歴史の話は、“過去の出来事”“過去の建物”と切り話して考えがちですが、
おもしろいほど現代につながっている、ということをライトにお伝えできればな、と思っています。

【WORK】辰巳出版「お城の手帖」

2011年12月9日に辰巳出版さんから発売された
【お城の手帖】に執筆させていただきました。

お城ムックにしては珍しい、A4の大判サイズ。
お写真大きめ&見やすさ重視の誌面レイアウトで、特集ページはなんと撮り下ろし!
小和田哲男先生の監修ページや三浦正幸先生の解説ページもある、なんとも豪華なつくりです。
合戦、武将、構造と多角的に城に迫った充実の内容ですし、
ビギナーさんからお城ファンまで楽しめる、充実の内容になっていると思います。

私は巻頭特集「完全制覇!姫路城」のほか
「滋賀県125城一挙紹介」「東北の名城38城の現在」など書かせていただいています。
現在工事中の姫路城大天守の様子も徹底取材。
今だからこその楽しみ方もご紹介しています。

全国の書店、ネットショップで発売中。
ぜひご覧ください。

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利神城の思い出

撮影&取材で、3泊4日で播磨へ行ってきました。
うぉー!楽しかったー!!
発売日や内容などの詳細は、開示できるようになったらお知らせしますね。
すげーいいもん書いてやるぞー、と。

うれしかったことは、2時間ほど取材した方に「あなたには5時間かけて話したい」といわれたこと。
ああ、なぜ時間には限りがあるのだろう。。私も聞きたかったよー。

 

ショックだったことは、利神城が入山禁止だったこと(こちらはプライベート)。
時間をやりくりして、車をぶっ飛ばして行ったのにー。
いや、数年前から入山禁止だという情報がなくもなかったのですが。

 

  
  

こちら利神城。
頂上に、天守台らしき石垣が丸見え!
これだけの山城でありながら、近世城郭ということではありませんか。
「利神城」の看板の脇にも、立派な石垣がチラ見え。
ほかの登城口からだったら登れたのかなあ。。

 

そうそう、利神城の麓で、仕方なしに土塁と石垣を遠巻きに見ていたとき、
ふと視線を感じると思ったら、鹿さんがいました。
襲ってくる気配も逃げる気配もなく、しばし見つめ合ってしまいました。

 

「のどかな田舎町ゆえ、人慣れしているのかなあ」と思ったら、道の駅にこんなノボリが・・・!
つぶらな瞳のかわいいあの子も、ミンチにされて、じゃがいもに練り込まれて、
油でカラッと揚げられちゃうのね。シュールだー。

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