堂谷山城→一乗谷城→杣山城へ
堂谷山城→一乗谷城→杣山城をご案内いただきました。
堂谷山城、再訪の甲斐がありました。
なんとテンション上がる城なのだ!
…謎だけど。
今日は無心でよい城を歩けてとても楽しかった!
写真は昨日の宴。
若狭ふぐ、せいこ蟹…冬の日本海の恵みと越前・若狭の銘酒を堪能しました。
カニさんかわいい。
ふぐのタタキがとてもおいしかったです。
食べ方がキレイすぎると驚かれ(笑われ)た、若狭カレイのから揚げ。
「丸岡城じゃないんかい!」と思った、明石城の朝食海苔。
秋田で郷土料理のおもてなしを受けた際の〆が、稲庭うどんではなく氷見うどんだった時以来の衝撃でした。
昨日のシンポジウム、福井新聞に載ってました。
若狭国吉城歴史博物館でお話し
難攻不落国吉城Tシャツで身を固め、若狭国吉城歴史博物館でお話しを。
ご来城の方に「和久井映見に似てますね」と言われてうれしかったです。
テーマは「立地で楽しむ戦国の城、若狭の城」。
付城群は、永禄6年の朝倉側、天正10年の若狭防衛か。
とてもおもしろいのであります!
午後は、有志のみなさまと国吉城に登りました。
丹後街道、関峠から若狭へ入り、腰越峠、椿峠を越えて小浜方面へ。
城は右から、中山の付城、駆倉山の付城、狩倉山の付城、岩出山砦。
一望できてすばらしいー。
丸岡城シンポジウム
丸岡城でシンポジウムでした。
趣旨説明と、パネルディスカッションのコーディネーターを仰せつかりました。
指先まで、神経ピーン!
…としてるけど、とくに何も象っていないジェスチャーです。。
建築学、建築力学、考古学、文献史学。
各先生方の見地からのお話しをうまくコーディネートできたか…となると反省ばかりですが、
4年間の総合調査の成果報告を踏まえつつ、
天正期と寛永期の2時期に絞り、社会情勢と城の変化を通して丸岡城の意義と価値を見出すことができたかな、
と思います。
天守の築造年代が寛永期に特定されたことはものすごく意味があることだと思う!
現存最古=価値がある、という誰かが決めた短絡的な物差しに当てはめるのではなく、
紡ぎ繋いできたところにあるかけがえのない価値、本質的なところを自分の目で見出してほしい。
…という密かな願いが、ひとりでもふたりでも、市民の方に伝わっていれば。
個人的には、そもそもの天守の意義、技術と形態の変化、織田政権下の城とは、
というところを多角的多面的に聞き、考えられ、とても興味深かったです。
天守の解明、城の在り方そのものの検討においても、一石を投じる事例なのでは、と。
少なくとも私は、なんとなくの認識にちょいちょいツッコミを入れられたような、泡のような刺激を感じました。
…客席で聞きたかった(笑)
楽屋のウエルカムカード、うれしかったです。
中井先生…似てる!
金沢で金箔ざんまい
今日から金沢。
テーマは、金沢城×加賀前田家の美意識。
今日は、伝統工芸品や武具、そして金箔を取材。
城や城下町を通して社会情勢や価値観が見えるように、
文化を通して情勢の変化や精神が見えるものなのだな。
美しいものに触れると心が豊かになる…気がするな。
そして目が金箔に慣れてきて、今、世の中が全体的に明るく見える(笑)
金箔たこ焼き、金箔ぜんざい、金箔コーヒー、金箔ソフト。
取材先で次々に出てくる金箔グルメ。
こんなに金箔を食べる日は、生涯ないであろう。。
夜の部は、解禁したての蟹ー!
興国寺城の本丸発掘調査
興国寺城の本丸発掘調査、現地説明会は11月10日(日)10:00から。
ぜひ行くといいですよ。
ひと足先に見学させていただきました。
本丸にすごい虎口!
小さいけれどつくり込まれた虎口!
しかし、
(すごい虎口が見つかったことはすごいのだけれど)
興国寺城という空間の一端が明らかになったことがすごいと思う!
現説に行く人はそういう、空間設計とか、城とは何か、どういう概念でつくり、どう変化していくのか、
とかを感じて想像して楽しんでほしいな。
私もそこを伝えられるようになりたいな、と思いました。
いやあ、いいもの見させていただきました!
全国山城サミット上田・坂城大会プレ大会
全国山城サミット上田・坂城大会プレ大会。
たくさんのご来城ありがとうございました。
上田もかなりの台風被害がありましたが、開催できてよかったです。
地域のみなさんがひとりでも元気になれば。
上田を訪れる人がひとりでも増えれば。
本大会は2020年10月31日〜11月1日(土・日)ですよ。
分科会の演題は「山城撮影術」。
「そんな講座があるなら私が受けたい。ムリ!」
と2つ返事で断りましたが、写真を褒められてうれしくなり、結局引き受けてしまいました…。
講演含め、無事に終わってほっとしてます。。
尾見先生がご講演で中世の街道について言及されていたのが興味深かったです。
飯綱城と矢島城も、街道との関係を考えると納得。
そして長野の城はもっと、峠を意識して考えなければならないのですね。ふむ。
昨日は、物見城→ケムリの城→燕城→飯綱城へ。
村上連珠砦を知り尽くす伝説の男、らんまる攻城戦記さんのアテンドで、
三島正之さん、上田市教育委員会、太朗山山系を楽しくつくる会のみなさんと歩きました。
やっぱりすばらしい…!
地域の方がこれだけの城の存在を認識していないのはいけません。
境目の地域こその緊迫感、めまぐるしい情勢変化の中での築城と改変。
長野特有の堀の使い方と土木量。
関心を持ってもらえるよう、保存活動に役立てるよう、
私も来年の山城サミットに向けて勉強と協力をしていきたいと思います。
個人的には、松本の城と通ずる石垣築造の技術を見直したい…。
いちばんの驚きは、らんまるさんが実在したこと(笑)
本岡勇一さん、城郭放浪記さん、埋もれた古城さんにお会いできたときに次ぐ感動でした。
被災した山中城へ
山中城へ。
50〜60m崩落している西の丸南側の斜面、保護目的の30〜40cmの盛土と芝が、
下層のローム層から剥がれるようにずり落ちたもよう。
迫りくる、関東人にはおなじみの、粘土質ローム層のあの質感。
障子堀もところどころ崩落していましたが、大きな原因はここにありそうな印象です。
木々も折れ痛々しく、かわいそうな姿でしたが、同時にロームの強さも感じました。
山中城の地山を身を呈して守ってくれたようです。
崩落箇所の被害の違いが、風雨の方向の問題なのか城の造成の問題なのか…などいろいろ気になりました。
史跡の保護って難しいんですね…。
ゆっくりと、きちんと、傷を治してもらっておくれ。
ちょっと見た目が傷ついても、君のかっこよさは変わらないぞ。
田尻の池からの遊歩道は通行禁止ですが、迂回ルートでひと通り見学できます。
- お城のこと l
- 19/11/01/23:59
首里城
こちらにもコメント載せておきますね。
ーーーーーーー
首里城の建物は沖縄戦で全焼したため、建物が世界遺産なのではありません(正殿は1992年に復元)。
「内郭・外郭の石積みの一部や正殿の地下遺構が奇跡的に残存していること」が主な理由。
エリアと存在が世界遺産。
ただし、復元だとしても歴史の一部で、市民にとってはシンボルであり精神的支柱。
復元や維持管理も苦労の賜物であり英知の結晶です。
午前7時前撮影というヘリ映像を見る限りでは、正殿がすでに全焼、北殿と南殿もかなりの延焼。
南殿は番所、近習詰所、奥書院、黄金御殿、ニ階御殿、寄満まで延焼か。
淑順門、女官居室までは至っていなさそう。
御内原エリアは2019年2月から公開、正殿外壁の漆も2018年末に塗り直し完了したばかりでした。
宣伝意図はないですが、上記詳細は拙連載記事を参考に。
↓
*ついに公開! ディープな世界「御内原」とは? 首里城(1)
*琉球王朝の文化を反映する、正殿の外壁塗装とデザイン 首里城(2)
*琉球王国の栄華をいまに伝えるグスク・首里城と、 三つの世界遺産めぐり
ーーーーーーー
いろいろな人の思いを考えると、とても辛いです。。
ゲームさんぽ「城郭ライターと測るSEKIROの城の戦闘力」#2
「ゲームさんぽ」#02が公開されましたー。見てみてね。
編集部の方から、反響が大きいとのご連絡。
うん、私も見ていて楽しい。
編集部の方の話、Twitterやyoutubeのコメント欄はとても参考になるところがあり、
よい経験をさせてもらったなあと思っています。
いろいろな仕事をいただけるのは本当にありがたい。
凝り固まっていてはいけませんな。
ゲームをする人はプレイ自体におもしろさを求めているのだと思っていたけれど、
必ずしもそういう人だけでなく、世界観を楽しむ人も多いのね。
お城と一緒で、いろんな楽しみがあるのねえ。
なんというか、私には無縁なゲームの世界の人々ともつながることができた気がしてうれしかったです。
伝える立場としては、自らシャットアウトしている世界がたくさんあるのだと気づかせてもらった気がします。
ちょっと前、髭男のボーカル藤原さんが、
「ウーバーイーツに代表されるように、ユーザーに届く手法や手段が多様化する時代。
似たようなものが簡単に大量に届いてしまうけれど、
どんな経路を辿っても、クオリティの高いものはきちんと届くし選ばれる」
というようなことを言っていたのを思い出しました。。
「城に興味が湧いた」「城を見る目が変わった」というYoutubeコメント欄のコメント、うれしいなあ!
しかし、もっともうれしかったのは、
「動画二本見た結論「萩原さんがかわいい」」とコメントしてくれている人がいて、
「いいね」をクリックしてくれた人が現時点で58人もいることだ(笑)!!
ものすごい小さい画像だからだと思うが、うれしい。
実物を見たら訂正されるやつだと思うが、うれしい。
もうかわいいと言われて喜んでいる年齢ではないが、うれしい。
とりあえず年内は上機嫌でいられそうです、わたし。