中日新聞の記事に
昨日の彦根城での講演会。
すばらしい記事!中日新聞さんありがとうございます!
私にお声がけくださった主催者も喜んでいて、よかった!
思いのある地道な活動はきちんと形になり、やがて思いのある記事になるのだな、と思いました。
米原にて講演とトークショー
滋賀県米原市にて、講演&滋賀県立大学名誉教授の中井均先生と対談。
左は、司会の伊吹山文化資料館の高橋順之さん。
楽しかったあ!
中井先生、先日までエジプトに行ってらして。
朝からそのお話も聞けて楽しい1日でした。
夜宴までの空き時間に、カロムというボードゲームを順之さんに教わりました。
知ってる?楽しーい!
滋賀ではなく湖北限定、彦根ではカロムだけど米原ではカルムだとか、
いろんな論争があるようです。
…知らんわ!笑
こういう最近のものでも、論争ってかつての領地争いの境界線と重なるよね。
(というか、何かとかこつけて勃発してる?)
天気と言葉と文化は戦国期頃の国境で変わる。
まさに今日の対談のテーマ「境目の地・米原」を思わせる火花散る攻防でした。
全然うまくできなくて負けちゃった。
籠城戦をどう凌ぐかみたいな戦術も要るな、これ。
大好きなお宿、上平寺御城下うむにもあるそうなので、
次に泊まるときは、夜な夜なリベンジだ!(私が勝つまで!)
関ヶ原古戦場シンポジウム2024
関ヶ原古戦場シンポジウム。
雪降る関ヶ原にご来城ありがとうございました。
びっくりされたんですけど、関ヶ原での講演は初!
嫌われてなくてよかった。笑
講演後のパネルトークをご一緒した
歴史タレントで関ヶ原観光大使の小栗さくらさん、アナウンサーで恵那観光大使の西村知穂さんと。
素敵なおふたりとのトーク、楽しかったです。
知穂さんとは昨夜、久々にお酒を飲みつつお話しできてとてもうれしかった!
知穂さんは2008年、さくらさんは2009年から関ヶ原のお仕事してるそうで。
2009年、、わたしまだ会社員。
城を仕事にするなんて考えてなかったなあ。。
人生いろいろ島倉千代子。粛々と歩くのみ。
対馬の歴史ガイド養成事業
今回の対馬は、請け負っている歴史ガイド養成事業でした。
この類の仕事も増えてきて、、本当に難しい。
手探りで、むしろ勉強させていただいています。
要するに、地域資産をどう守っていくのか、地域の価値をどう底上げするのか、なんですよね。
その問題意識の共有あっての、誰がどの立場で関わっていくか、
歴史遺産にどう向き合っていくか、どれだけ関心を高められるか、かと。
(もちろん活かされるしくみづくりも大事)
私は全国の城をひとつでも後世に残したくてこの仕事をしているんだけど、
そのためにいちばん大切で必要不可欠なのは、地域の人の理解だと考えている。
だから学びと模索を重ねながら、地道に寄り添い伝えていくしかない。
そのコミュニケーションの手段として用いているのが、書くことや話すこと。
明確に棲み分けるのであれば、ガイドではなくインタープリターということになるのだと思うけれど、
もっと根本的な話で。
各フィールドでスキルや知識の修得が不可欠。
そんなことは当たり前だけど、実は二の次で、なんのためにどうなりたいのか、軸みたいなものは必要。
その軸は確固たるもの/立派なものじゃなくていいし、状況とともに変わってもよいのだけど、
少なくとも必要性を自覚して立ち位置を定めないと、問題意識も目標も明瞭化しないし、おそらく続かない。
それは、理不尽や壁に立ち向かう矛にもなるはず。
…なんてお話をしました。
市や観光協会、組織をつくる立場、団体を運営する方、市民のみなさんなど、
いろいろな方のお話が伺えてよかったです。
毎日うまくいくことばかりではないけど、それぞれちゃんと向き合っている方ばかり。
私もこの場に入れる人間になりたいなと思うのです。
…ので、こんなへっぽこでいいのかと反省し、
昨朝は5時に起きて坐禅しました。笑
写真は、県指定有形民俗文化財・豊玉の猪垣。
清水山城の石垣(とくに登り石垣のような急斜面の石塁)しかり城下町の防火壁しかり、
厳原の石垣・石積みの系譜がいまいち理解できなくて、ちょっと調べたりしてるんですが。
文化財課の方にいろいろ伺ったところ、ルーツを辿るひとつの参考としてご案内いただきました。
参考というか、、、すごいぜ!
高さ1mちょい、上幅は40〜60mくらい、全長250mくらい残ってました。
間詰もしっかり。たぶん砂岩。
確かに、清水山城の急斜面の石塁と似てる(積み方というより用い方が)。
交易を辿ってもそれぞれが海を向いているため、
島内でも西部から技術は伝播しないんですねえ。。
来年度も対馬に通えそうでとてもとてもうれしい。
やりたいことがあるから、今日からまたがんばる。
対馬の西山寺
昨日から対馬です。
1ヶ月ぶり。毎月来られてうれしい!
こちら私の定宿、国書偽造気分を味わえる西山寺です。
朝鮮通信使の外交機関「以酊庵」が置かれていたのが西山寺なんです(江戸中期以降)。
江戸時代初期、国交回復の橋渡しを務めた対馬の宗義智は、やむなく交渉成立のため国書を偽造。
それが江戸幕府にバレないよう、偽国書に合わせて朝鮮からの返書も改ざんしちゃいます。
ちょろまかすべく不正の連鎖は続き、義智の死後も組織ぐるみの反逆罪を重ねていくのです。
この国書偽造がやがて家老の柳川調興に暴露され、
徳川家光が直々に江戸城大広間で裁定を下す…という大事件に発展するわけなのですが。
この頃の宗氏の生き様、私は好きです。
最前線たる国境の地で板挟みになりながら、
結果的に防衛協定を締結させ朝鮮貿易の独占に成功したバランス感覚よ!
均衡の保ち方、判断力や行動力が、政治家というより商人っぽい。笑
宗氏って関ヶ原の戦いで西軍につきながら改易すらされておらず。
つまりは、この地を治められるのは宗氏しかいないってことなんですよね。
家光が証人喚問した柳川事件も、
確立しつつある江戸幕府の基盤や理念を垣間見る出来事な気がして興味深いです。
先ほど博物館で青銅器の企画展(明後日まで)見てきたんですが、
交易においても古代からずっと中継地なんだなあと実感する展示でした。
対馬って軍事的緊張が高まると最前線になってしまう地で、だからこそ古代から近代まで遺跡の宝庫。
自然も文化も技術も独自性があって。
江戸時代の城下町も、中世的な構造と近世的な構造が共存していたりと本当におもしろいです。
…そんな話は一切しませんが、明日は清水山城の現地見学会です。
対馬市教育委員会文化財課の方も一緒に清水山城を解説します。楽しみ!
国境の島たる最前線の緊張感、秀吉の狂気と脅威、突貫築造ならではの石垣、
グロッキー状態でたどり着いたであろう日本軍のみなさんが見上げた見事な石塁、
そして絶景を堪能しましょうー。
実は今日も登ったけどな!笑
ちなみに西山寺の宿泊者は早朝に坐禅体験できるんですが、もちろん一度も参加したことはない。
だって、対馬は不夜城も楽しすぎるんだもん!笑
明朝も起きないことをここに誓います。
対馬っていろんな意味で離島っぽくなくて、飲み屋が多く、なぜかやたらスナックも多い。
対馬海流の恵みに感謝しつつ(呼子のイカ、あの子たちも対馬出身なのよ!)、
対馬お城大使として不夜城をしっかり堪能したいと思います。
あ、西山寺。
宿坊といってもWiFi完備の快適な洋室です。
関ヶ原古戦場シンポジウムの視察で
3月9日(日)開催の「関ヶ原古戦場シンポジウム」に、講演とパネルトークで登壇いたします。
その視察を兼ねて、松尾山城と玉城をご案内いただきました。
久しぶりの松尾山城、やはりすばらしかった!
美しいー!
玉城にもようやく行けました。
うん、これは近隣の城もまわりたくなりますね。
いずれの城も、立地を実感できる景色がすばらしい!
街道を見通せ、国境が感じられる。
城から見えるものって歴史を考える上でとても大事で、
かつ、城歩きを楽しくしてくれるものだと思います。
関ヶ原の大きなポテンシャルと感じました。
シンポでは、そんな思うところをお伝えできれば。
パネルトークは、フリーアナウンサーで恵那観光大使の西村知穂さんをMCに、
歴史タレントで関ケ原観光大使の小栗さくらさんと3人で。
少し門外漢という気もしてますが、楽しみです。
これまで何十回通りすぎたであろう、関ヶ原。
ご縁がなかったのでとてもうれしい。
お近くの方、ぜひお越しください。
申込受付中、先着400名様、無料です。
江戸城の外濠&豊島屋対談 ツアー
毎日新聞旅行さんで、
江戸城の外濠ツアー&老舗酒舗・豊島屋酒造の吉村俊之社長との対談があります。
慶長元(1596)年に神田・鎌倉河岸で、一杯飲み屋として創業した豊島屋さん。
本ツアーのおみやげは、期間限定醸造「白酒」は、江戸後期にメガヒットした逸品。
天保七年(1836)の『江戸名所図会』にも、白酒を求めて豊島屋に殺到する描かれています。
豊島屋酒店さんのスタンディングバーがKANDA SQUAREにあって、
おつまみもおいしくてとてもオススメなのですが、
この日はお店が休みにつき、特製おつまみセットを用意してもらいました。
前半のツアーでは、清水門脇の千代田会館から90分ほどご案内します。
ぜひお越しください。
「歴史手習塾」と、世界遺産とか国宝とか
3月17日(日)に、彦根で講演があります。
彦根城内にある滋賀県立彦根東高校新聞部の報告、
新聞部のみなさんとお話しできるのもとても楽しみです☺︎
お近くの方、ぜひお越しいただきたいです。
世界文化遺産を目指す彦根城、今年10月に事前評価の結果が出ます。
また私自身は、4月には滋賀県主催のシンポジウムにも登壇予定、3月には天守国宝化を推進している丸岡城についての講演もあります。
今回は「民間だからできる講座を」というオファーに突き動かされるものがありお受けした次第で、お声がけくださった方の思いと熱意に賛同していてまったく迷いはなく。
ただ、「世界遺産」「国宝」というキーワードが入るとなかなか関わるのが難しく(木造復元もね)、登壇するだけで誤解されたり批判を受けることも。。
…ので、スタンスを記しておきます。
中途半端に余計なことは言わないほうがよいのかな、ここに書くのはどうなのかなという迷いもありつつ。。
以下、長いです。
*
私は「世界遺産」や「国宝」は称号に過ぎないと思っています。
だから「世界遺産目指しましょう!ウェーイ!」みたいなことは講演では言わないです。
もちろん称号を得るのはすごいことだし素晴らしいことで、そこで奔走している方々を否定する気も毛頭ないです。
ただ、大切なのは“称号を得ること”ではなく、“称号を得るだけの価値があることを知ること”だと思うのです。
前者に固執・翻弄されている団体や市民の方、実際にいるんです。少なからず。
そして、後者がしっかりできているかどうかで、その先の道筋が天と地ほど変わります。
私はそれを、細々とでも伝えたい。
世界遺産を目指すことは悪いことではないけれど、市民いや国民ひとりひとりが当事者意識を持てるか、どう関わり、捉え、考えていけるか。
ひとりでも多くの人が地域の宝に敬意を払えることができれば、少しずついい方向に光は射していく。
その結果がどうであれ、その道のりこそが今は大事なのだと思っています。
もちろん、いろいろな意見や考え方、事情や立場があって、私が正しいわけじゃない。
違って当然、どれも尊重すべきこと。
むしろ、一極化せず、賛否含めて多角的・多面的な議論は不可欠だと思う。
熱くなったり、わざわざ議論の場に足を運ぶのは、少なからずそれぞれが思いがあるからだと思うんですよね。
だからこそ、議論の手段は慎重に選びながら、方向を見失わずに耳を傾け話し合いましょう。と思います。
私に影響力があるわけでもないし爪痕残したいわけでもないですけど、そんなことは問題ではなく。
関わっている以上は私自身にとって譲れない大切なことなので、ちゃんと向き合っていきたいと思っています。
自分の考えや発言を振り返る柔軟性は持ちたいし、その上で伝えられる人になりたいので。
どんな大事件も歴史の渦中でいずれ薄れていってしまうように、影響力のない意見や小さな出来事なんて消えてなくなってしまうんだろうけれども。
こういう人が過去にもいて、数人くらいは賛同する人がいて、そうやって歴史は重ねられてきたのだし、無駄なことはないと信じたい。
*
4月は京都女子大学教授の母利美和先生、5月は淡海歴史文化研究所所長の太田浩司先生がご講演なさいます。
ぜひ併せて聴講いただければ。
私も別件でお目にかかれそうなのでお話を伺いたいと思っています。
北海道から沖縄へ
新千歳から関空に飛んで大阪1泊、そこから那覇へ。沖縄3日目です。
サッポロクラシックをオリオンビールに持ち替えてがんばってます。
寒くても暑くても、常にビールはおいシーサー。
城の発展はすなわち兵器の進展でもあり、楽しそうに話すことではない一面があるよなあ、と
ときどき思うのだけど、その負の末路がこれか、と沖縄に来るたび思う。
グスクもいいけど、近代史も学び伝えないとね。
首里城はだいぶ元気になってました。
いろいろ思うあれこれは、いずれ記事で。
東京はかなり寒いとか。
南国の青い海、波音付きでどうぞー。
1月30日は札幌
ありがたいことにすっかり毎年恒例、1月30日は札幌でお城トークの日。
寒い中足を運んでいただき、それだけでうれしい。
いつもありがとうございますー!
地域ごとに、お客様の反応や興味は異なり。
そのひとつひとつ、ご感想やご質問の一言一言が、
私にとっては執筆につながる大切な気づきにもなります。
先方との打ち合わせも滞りなく、ただただよき方向に。精進あるのみ。
大通りの雪まつりには大谷翔平が降臨!
「これから隣にデコピンつくるんだよ。オレがつくるんじゃないけどね!わはは!」
…と、現場の陽気なおじさんが教えてくれました。
デコピン見たかったよ…
毎年、絶妙に製作中なんだよね。笑
でも、つくってるとこ見るの楽しい!