城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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猿飛佐助は今治生まれ?

昨年10月に訪れた、今治城。
今治駅前で、痛快なジャンプで出迎えてくれたのは明るく元気な正義の味方、猿飛佐助でした。

猿飛佐助といえば、戦国時代末期の甲賀忍者。
真田十勇士のひとりで、ライバルは伊賀忍者の霧隠才蔵。
架空の人物とも実在の人物(上月佐助)とも言われますが、、
「忍者名人・猿飛佐助」の作者、山田阿鉄さんが今治市出身ゆえ、今治駅前で飛んでいるのだそうです。
山田阿鉄さん、今は今治市内の観音禅寺の墓地で眠っておられます。

猿飛佐助、今治タオル、焼き鳥タウン。
なにげに全国区の知名度を誇る、今治生まれの人やモノ。
現代のクレジット<月賦方式>を発明したのも、今治の行商、桜井漆器だそうです。
伊予商人のルーツは今治人ともいわれるそうで…ビジネスセンスがあるんですね。

藤堂高虎の名城・今治城以外にも、意外な発見がいっぱいの今治タウンでした。
 

<日本全国城ある記> 今治城、更新しました →

 

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お城の壁画

宇和島で見かけた、保育園の壁画。かわいい!

蛙と大木のまわりには、忍者に紛れてふくろうや白い人(?)が…。
きっと、園児たちが考えた、かわいらしいサイドストーリーがあるんでしょう。
「宇和島城は3階建てだから、1階多いよ」と思ってしまう私は、たぶんイヤな大人です。

 

 

「ポニョとドラえもん、とっても上手!」と思ったけれど、逆に、それ以外の一般人の完成度が…(笑)!
 

<日本全国城ある記> 宇和島城、更新しました→  

 

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お城せんべい(大洲城&大垣城)

10月に、愛媛県大洲城のお土産屋さんで見つけた、お城せんべい。

こういうのを見ると、つい買ってしまいます。
最上階からいくか、石垣から落とすか。どう攻めるかはあなた次第!

 

  

城メグリストが選ぶキングオブお城せんべい2010は、岐阜県田中屋せんべい総本家さんのお城せんべい。
まず、品名<お城>というところに、お城へのリスペクトを感じます。
名称<せんべい>、品名<お城>。余計なことは語らない、職人気質なシブさも見逃せません。

安政5年から続く老舗のおせんべい屋さんだけに、お味はいわずもがな。
つやにこだわる特別製法、バリバリ固めの、お味噌が香るおせんべいです。
 

<日本全国城ある記> 大洲城 更新しました→ ★ 

 

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江戸城ジョグ

お天気がよかったので、久々に皇居ランしてきました。

意外と空いてます、年末の皇居。
石垣、堀、橋、門、土塁。江戸城を愛でながら、皇居外周を3周、15km。

 

 

シャワーを浴びたり、ごはんを食べたりしていたら、あっという間に夜。
「江戸城の石垣に、なんちゅうことを・・・!」と憤らずにはいられない、驚愕ライトアップに遭遇。
遠巻きに見ればきれい…なのかなあ…?この動物って…。
ビル郡はとってもきれいでした。

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【城メグツアー #6江戸城】レポート

2010年12月23日(祝・木)開催、「城メグリストと行く!江戸城ツアー」レポートです。
※江戸城について詳しくは<日本全国城ある記>で改めて。

「江戸城ってドコ?」とよく聞かれますが、皇居のあるところです。
厳密には、江戸城内の“西の丸御殿”というエリアが、現在の皇居。
飯田橋、市ヶ谷あたりの外堀までをお城とするならば、
おおまかにいうと現在の千代田区はすっぽり江戸城内、ということになります。
江戸城内に足を踏み入れたことがない人など、東京人ならいないのです。

・・・と、江戸城のスケールの大きさ談義とは裏腹に、本日はせま〜いエリアのみ訪れてきました。
目的は、天皇誕生日の一般参賀!
ふだんは東御苑しか入れませんが(松の廊下、大奥跡などが見られます)、
この日は皇居内(=江戸城西の丸)に侵入できる、城マニアにはたまらない日なのです!!

 

一般参賀に向かう前に、大手門〜平川門を30分ほどぶらり。
今日は閉園ですが、どちらも東御苑の出入口ですから、橋も渡れ、門も通れます。

 

竹橋を越えると見えるのが、平川門。
平川門は、江戸城の裏門。御三卿(清水・一橋・田安)の登城口でもあったようです。
また大奥の通用門としても機能していたようで、春日局が門限に遅れて一夜をここで明かしたという伝説も残ります。
また、平川門は鬼門にあたるため、<不浄門>とも呼ばれ、城内の死者や罪人を運び出す門でもありました。
忠臣蔵の浅野内匠頭も、大奥の江島も、この門から出たということですね。

この橋の柱についた緑のたまねぎのようなものを<擬宝珠(ぎぼし)>といい、
江戸時代から残る貴重なモノだったりします。
よーく見ると、つくられた年や、大工さんの名前などを見ることができます。

橋もたくさんあって、おもしろいんですが…それはいずれ城メグツアーで。

 

さて、一般参賀へ向かいます。すごい人混み。ちなみに日本の国旗は通行中に配られます。

 

荷物検査&ボディチェックと、さすがに厳重。
デジカメの電源をONされました…デジカメ型爆弾とか警戒してるんですかね?
ボディチェックは本当に全身なでまわし。こんなに人に触られたのは久しぶりでした。

 

↑この3枚は、ふだんの様子(2010.9.12撮影)

皇居といえばこのアングル、二重橋。ここから先は皇居の敷地になるため、通常は立ち入り禁止です。
厳重警備に阻まれ、遠くから指をくわえて眺めることしかできません。

 


それが!!こうして堂々と侵入できるなんて…天皇陛下、お誕生日おめでとうございます!

この二重橋、手前から見て2つの橋がかかっているから二重橋、と思われがちですが、違います。
手前の橋は、江戸時代は西の丸大手門にかかる橋。現在は正門石橋(=皇居の正門)。
奥が、江戸時代は西の丸下乗門にかかる橋。現在は正門鉄橋と呼ばれます。
正門鉄橋が、木橋から鉄橋になる前、桁が二重だったことから通称二重橋になり、
その名残で、二重橋と呼ばれています。

 

西の丸大手門は、高麗門と渡櫓門が一直線。おおっ、石垣も、土塁らしきものも見事に残ってます。
門をくぐると、ぐるりと右折。まっすぐに進めないのも、防備のひとつです。

 


そして、見えてきたのが…伏見櫓!!どうです、見事な景観ではないですか〜!?
この長屋状の建物は<多聞(たもん)>。いわゆる防衛施設で、武器庫であり、窓から攻撃をする場所です。
本丸内は、この多聞でぐるりと囲まれていたはずですが、今櫓と多聞がセットで現存しているのはここだけです。
ここも、ふだんは遠くから眺めるだけなので、間近で見られて感激!!!

 

ここの石垣も、城メグリスト的にはかなり気になります…が、それは別の機会に。

 

さて、二重橋を渡り、中門を越えると、皇居宮殿に到着します。ここが、TVでもおなじみの一般参賀の長廊下。

 

待つこと30 分、天皇陛下のお出まし〜!見えましたよー。
とてもおだやかでにこやかな天皇陛下。背筋がシャンとされているみなさまでした。雅子さま、とっても美人。

 

退出は、宮内庁方面へてくてく。この道が、また、絶景ではありませんかー!!
遠くに見えるは富士見櫓。ビル群との異色のセッションがまたオツ。
いくつかの門から退出することができますが、
宮殿を左手にして進み、左手に宮内庁、右手にあるのが坂下門です。巨大!
老中だった安藤信正が水戸藩浪士らに襲われた、坂下門外ノ変、の現場ですね。

 

宮内庁では名刺をお渡しすることができます。

 

あっという間に撤収する皇居。遺構を慌てて撮影。せっかくなのでそのまま進み、桔梗門から退出します。

 

これも見たかったー!!蓮池堀。
まるで電車に群がるカメラ男性のごとく、私もお仲間らしき方々と、シャッターを押しまくりました(笑)
この石垣の上が、本丸。小さく見える白い壁が、本丸に唯一残る富士見多聞。
遠くに見える橋は、本丸につながる西詰橋。武道館のたまねぎも見えますね。そして富士見櫓に到着!

 



この素晴らしいビュー!江戸城で唯一現存する、三重の富士見櫓です。
江戸城の天守閣は火事でほんの数年しか存在しませんでした。
その代わりとして、江戸城の“顔”になったのが、この富士見櫓です。
ここも、ふだんは柵越しに、遠くから覗くことしかできないので、このショットは貴重。
う=ん、言葉になりません(笑)

 

富士見櫓を抜けてまっすぐ進むと東御苑に抜けますが、ここを右折して桔梗門へ向かいます。

 



桔梗門は、別名内桜田門。門をくぐると、渡櫓があり、すぐ左手に高麗門があります。
ここも、ふだんは立ち入ることができない場所です。
桔梗門を出て、左手にあるのが、皇居ランナーならおなじみの辰巳櫓。
実は、石垣が折れ曲がるところに建つ隅櫓としては、唯一の現存です。

 

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一般参賀の後は、皇居ショッピング。
ラベルに二重橋があしらわれた、参観記念の清酒を購入しましたが、
この太田酒造さん、太田道灌の御子孫(18代目)なのだとか!ほぅ〜。

 

城メグツアーは、グルメにも手を抜かないのが信条です。
今回は江戸野菜ではありませんが、地産地消を意識して、国産野菜の自然派ビュッフェです。
お茶の水のホテルジュラク内にある、<百彩健美 あけびの実>さん。
写真はまったくおいしそうではありませんが、ここはヒット!
全品制覇などできない品目の多さで、どれも美味。しかも、揚げ立ての天ぷらも食べ放題!
食材もドリンクもデザートも有機づくし。天然だし、無添加ベース。1,580円はリーズナブルすぎです。
それにしても、いいお野菜って、甘くて味があって、ホントおいしいですよね〜。

 

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食後は、湯島聖堂へ。この石垣、現存ではないかとソワソワ…調べてみます。

 


江戸城の表鬼門を守る、江戸総鎮守、神田明神。
関東の鎮護役・平将門が祀られ、徳川家康の関ヶ原合戦の際に授かって勝利したことから、勝守も有名です。
国学発祥の地であり、銭形平次もよく知られていますね。

 

資料館では、江戸時代から続く神田祭の歴史を主に展示。
神田祭は天下祭ともいわれます。理由は諸説ありますが、いずれにしても徳川幕府公認の祭りで、
神輿や山車が江戸城内に立ち入ることを許されたばかりか、将軍や大奥の女性が見物したのだとか。
ジオラマの奥に、江戸城の壁画が。天守閣があった時代の絵ですね。

 

表参道口、甘酒で有名な天野屋さんでお買いもの。
ものすごーくかわいいポチ袋、ざんざん悩んで6種購入しました。天野屋さん名物の芝崎納豆もGET。

 

総武線沿いは外堀ですが、現存部分やら水路については、勉強不足でさほどわかりません。
飯田橋〜水道橋あたりの線路は、たしか土塁の上なんですよねぇ…?
もっと勉強して、このあたりの江戸城下ウォークも、城メグツアーでやりたいと思います。

 

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【城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜彦根マラソン&京都観光篇〜】レポート

最終日は、彦根シティマラソン&京都観光です。

 

  
   

第24回彦根シティマラソン(10kmの部)に3名で出場しました。
彦根城を愛でながら走れるなんて、<お城とランニングの融合>を目指している私にとっては夢のような大会です。
パワーチャージとばかりに、ホテルの朝食はごはんをおかわり。湖魚のつくだ煮が美味。
4km地点までは、中堀沿いに、西の丸方面をぐるりとすり抜ける、城好きにはたまらないコースでした。
(後半は一転、なーんにもない道でしたが…)

地元の中学校のブラスバンド部の応援がうれしかった〜。マラソン中の声援って、ホント感動するんですよ。

いい意味で緊張感のない運営で、アットホームな大会でした。
地元の方がほとんどなのでしょうけれど、参加人数も多くてなかなか盛大でした。
ここでもひこにゃん、大人気。スタート地点でもみくちゃにされてました。

 

  

参加賞のひこにゃんTシャツを着て走りましたー。
10kmなのに…ツラかった(笑)でも、自己ベストでした。
購入したひこにゃんのランチトートには、《LUNCU TIME!》の印字。ひこにゃん語でしょうか…?

 

   

マラソン大会のお楽しみは、ゴール後の“おふるまい”。ぶた汁サービスでした。
地元のお母さん達がよそってくれて、「おつかれさま」と笑顔で渡してくれるのがうれしい。
心も体もあったまりましたー。エプロンがかわいい!
 

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ゴール後は、そそくさと京都へ移動。まず向かったのは、<カフェさらさ西陣>さんです。
築80年の銭湯旧藤の森温泉をリノベーションしたカフェで、
和製マジョリカタイルが全面張りされた、アンティークな空間。
唐破風の屋根、格天井と呼ばれる立派な高い天井…どこかお城を連想しません?

 

  

ザッハトルテさんがヒジョーに気になります..くるりに続く京都の星でしょうか。

 

   
   
   

和製マジョリカタイルとは、金型で花柄など凹凸のレリーフを施した硬質なタイル。
筆で一色ずつ数種類の色釉をのせたりと、それはもうとても手間のかかる装飾タイルだそう。

大正から昭和10年代まで日本製として世界に輸出され、海外で人気博したのだとか。
当時の豊かさのシンボルということですね。
シルクロードを渡って、アンティークタイルとなって日本に還ってきたロマンあるものです。
懐かしいのにどこか新しい感じがステキですね。

近代イギリスの装飾タイルをマネてつくられたマジョリカタイルが発祥で、
15〜16世紀のイタリアやスペインの錫釉色絵陶器(マジョリカ)の流れをくむ色彩色表現ができることから、
和製マジョリカタイルが完成そうです。

蛇口を外した跡とか、銭湯の名残がところどころにあるのも、また味です。
京都のカフェ文化って、東京と全然違いますねー。居心地も、なにもかもランクが上な気が…。

お料理を待っている間、テーブルに置いてあったトランプで遊んだり。
久しぶりすぎて、ババ抜きのルールを忘れていた自分に衝撃でした。

 

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雑貨屋さんをのぞいたり、なんだかすてきな街並みを歩きながら、目指したのは<船岡温泉>。

 

   

ここは料亭旅館をリノベーションした銭湯だそうで、なるほど立派な唐破風。のれんもシブいです。
大正時代には西陣の旦那衆が通う高級な銭湯だったそうで、
創業当時の豪華な脱衣所の内装は奇跡的にそのままの姿で維持されていて、登録有形文化財に指定されています。

靴箱やカウンターの場所も、元の建物の雰囲気を壊さずいい感じでリフォームされていました。
レトロモダンという言葉がぴったりの、お風呂屋さんです。時計や体重計なんかも、なんかカッコイイ!

欄間のすかし彫りがすごい!格子天井にも施しが…!
そしてここにも、一面にマジョリカタイル。もう1枚1枚がたまりません。
当たり前ながら写真は撮れませんでしたが…わざわざ行く価値アリ!な銭湯でした。

ちなみに靴箱は46番(=シロ)をゲット。城メグリストの自覚は常に忘れません。
 
 
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お風呂のあとは、夕食♪祇園に移動して、<萬'燕楽>さんへ。
 
 
   
   
私は何事も基本的に新規開拓派なんですが、このお店は3度目。
昔のお茶屋さんをリノベーションしたお店で、アンティークな家具で揃えてあったりと雰囲気もよいのですが、
何を食べても、ホントにおいしい!しかも、祇園なのにリーズナブル。
お造りも、京野菜のお料理も、〆のごはんものも、デザートも、はずれなし。
お酒の種類もいっぱいあって、京都に行く人あらばオススメしているお店です。
 
あっという間の旅、最後はおいしいモノでしめないと。1食1食に妥協はしません(笑)
 
この後、マラソンを通じて知り合った京都在住のお友達と合流。
こういう出会いって、ホント素敵。人とのつながりって、財産ですね。
楽しい、楽しい、旅でした。
 
 
 
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【城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜彦根城篇〜】レポート

いよいよここからが、城メグツアーの本編ということになります(笑)

 

 

   

彦根では、彦根城ビューが堪能できる彦根キャッスルホテルに宿泊しました。
しかも!ルームナンバーは<406>。46=シロでしたー。うれしい♪
いろは松の手前から佐和口多聞櫓と天守を臨める、最高のロケーションです。

佐和口多聞櫓内の展示、彦根城天守を中心に外堀までがガラスケース内、
その周辺の城下町はなんと床に描かれてました!これ感動。
彦根城がちょこりと乗っかったポストは築城390年記念に設置されたもの。

 

   
  

今回は、リアルひこにゃんに会えました!
「ひこにゃんの写真、いっぱい載せて♪」とご要望があったので、たっぷりと。

 

   
   

さすがはゆるキャラブームの火付け役、
シャッターチャンスに合わせて静止したり、
「かわいい」と言われるしぐさを知り尽くし、うまく織り交ぜてきたりと、
ファンにストレスを与えない、なかなかデキるゆるキャラでした。
でっかいぬいぐるみが怖くて近づけない私ですが、この距離から見るのは好きです。かわいい。
てけてけ走る姿がたまりません。

ちなみに最近、「ひこにゃんに似てる〜」と言われました。
まったくうれしくないですが「ひこにゃん!」と呼ばれると、つい条件反射でポーズをとってしまう今日この頃です。

 

  
   
  

お城のガイドも、もちろんさせていただきましたよー。
お城について詳しくは、<日本全国城ある記 彦根城 >をどうぞ →
ということでここでは詳細は割愛。いろいろ語りたいですが、ザザっと見どころを写真のみ。

 

   
   

彦根城は国宝4城にも数えられる、現存12天守のうちのひとつ。
現存天守ということで華もありますし、おもしろいお城トリビアも満載。
なんというかお城自体のおもしろさがコンパクトに詰まっていて、
歴史や築城技術などの難しいナシで楽しめるので、ビギナーの方にもおすすめですね。
とはいえ、やはりふらっとやってきてもスルーしてしまうことばかりのようで、
「なるほどー」「そう言われるとおもしろい!」という感想が続々。楽しんでもらえてとてもうれしかったです。
私自身も、自分にはない感想や疑問が聞けて、新鮮かつ勉強になりました。

 

   
   
  

ひとつひとつ見ていくと、なかなか足が進まないもの。
はじめは「少なくとも3時間はとりたい」という私のスケジュールにピンときていないようでしたが、
終わる頃には納得していただけたご様子。そうなんです、3時間でも足りないんですよ〜。
あっという間に日が暮れて、今回は本当にダイジェストになってしまったので
次回はもうワンランク深いガイドをしてさしあげたいなあ、と思いました。

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近江に来たということで、お夕食は近江牛をプランニングしました。<せんなり亭 伽羅>さんにて近江牛会席。
お話に夢中で2品ほど撮り漏れてますが…地酒もいただけて満足です。
地のものをいただく、これも旅のマスト事項ですね。

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食後は、期間限定の紅葉ライトアップを見に、玄宮園へ。
ひこにゃん提灯が、よりムードを高めてくれました。

玄宮園は、1677年に4代藩主直興公によって造営された大名庭園。近江八景を模してつくられた縮景園です。
見下ろすように佇む天守がなんとも情緒的ですよね。
戦のない平和な時代は、お殿様もこの庭から天守を見上げていたのかもしれませんね。
時代劇の撮影にもよく使われる、とても美しい庭園です。

鳳翔台という茶室があうのですが、ここから臨む玄宮園は絶景。
日中はお抹茶がいただけるので、彦根城内を歩いた後ひと息つくのにぴったり。ぜひお立ち寄りを。

 

  
  

内堀、中堀の夜景も堪能しながら、夜のおさんぽ。11月の彦根は気候もちょうどいいです。
ホテルの部屋からの夜景もステキ。
月のようにぽっと夜空に浮かぶ天守を見ながら、眠りについたのでした…。

 
*城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜彦根マラソン&京都観光篇〜 へ続く
 
 
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【城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜二条城と石垣篇〜】レポート

抽選に当たり、二条城お城まつりAUTUMN FESTA 2010のイベント、
石垣の見学と専門家による歴史解説【二条城と石垣】に参加してきました。

講師は真鍋建男先生。ご挨拶もさせていただき光栄です。
文化財石垣保存技術協議会のご紹介、ありがとうございました!

 

   
   
   

世界遺産の二条城、やはり二の丸御殿が有名すぎて、石垣を中心に見る人はあまりいないと思いますが、
石垣からお城を見るというのもなかなかオツで(笑)、いろいろなものが見えてきます。
時代背景や、技術的なことも踏まえて、城内をぐるりと石垣めぐり。
東大手門から二の丸庭園、桃山門へ抜け、梅林から西橋へ。
本丸御殿をを抜けて東橋を渡り、清流園、北大手門へと歩きました。

 

   

一般人がスルーしてしまうであろう、旧二条城の石垣。
これは現在の二条城とはまた違う、信長時代の二条城。
突貫築城だったため石仏や灯籠などが使われているのが特長です。
時代が変わると城も変わる…ちょっと切ない片鱗なのです。

 

   

石垣の積み方がわかってしまう、この隙間!!
石垣は見事なまでに計算されて、層になったり組み合わせたりして積み上げられているのです。
強度や水はけ、地盤や石の種類、時代や技術によっていろいろあるのですが。

 

  
   

普段は一般通行禁止の渡櫓門の北大手門に特別に入れていただきました。
櫓の横の石段、刻印だらけ。刻印が上向きになっているのは貴重なんです。
理由は諸説あるので、真意を探るのがこれまたたまらん!・・・というのが、石垣マニアの熱い叫びです。

 

今まで知らなかったこともあって、なかなか貴重な体験でした!

 

   
 

セミナーの前に、久々に二の丸御殿をゆるりと拝観してきましたが、やはり素晴らしいですね。
お城としての歴史的価値、建造物的な価値も高いですが、日本の美の最高峰だと思います。
もう、お城の知識ゼロで行ったとしても、それなりに満足度がありそう(それはそれでもったいないのですが)。
写真は一切NGですから、ぜひご自分の目で。さすが世界遺産、桃山文化の極みです。

 

*城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜彦根篇〜に続く

 

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【城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜城めぐり篇〜】レポート

遅ればせながら、11/12(金)〜14(日)の旅、ダイジェストです。

1日目(11月12日)は、城メグツアーに先立ち、1日前乗りして、ひとり奈良へ。大和郡山城&高取城へ登城してきました。
お城レビューについては、改めて。<城ある記>でじーーくり書きますね。

 

まずは、大和郡山城。
日本には100名城以外にも名城がたっくさんあるんです。大和郡山城も、私が思うそのひとつ。
かなり語ることがたくさんありますが、簡単にザザッと。

 

現在遺構が残る姿、築城したのは豊臣秀長。豊臣秀吉の異父弟です。
まず、近鉄大和郡山駅の脇にある交番が天守閣モチーフなところに、城へのリスペクトを感じます。
三の丸には現在市庁舎が経ち、二の丸跡には現在高校が建っています。
ぽつりぽつりと残る城郭の足跡をたどりながら、現在は道路になっている鉄御門を抜け、本丸へ。
城内を電車が横切っていくという、珍しい風景も見られます。

 


復元された追手向櫓、追手門、東隅櫓を見上げながら、本丸内へ。

 

無骨な野面積みの石垣。これは本当に圧巻!
写真右は、柳沢文庫(旧柳沢邸)。
(江戸時代に入り、かの柳沢吉保の長男・柳沢吉里が藩主となり、以後柳沢家がこの地を繁栄させます)
ご配慮いただいて、学芸員の方にごあいさつ。
特別に展示の解説もしていただき、貴重なお話がうかがえました。ありがとうございました!

 



柳沢神社を抜けると、天守台がしっかり残っていました。

 

天守台からの景色。ぐるり、二の丸方面まで見えます。

 


特筆すべきは、転用石の多さ!石棺のフタと思われるものも。
とくに、お地蔵さまが逆さに石垣に突っ込まれた<さかさ地蔵>は有名です。
のぞきこむと、お地蔵がそこに・・・!90cmもある、立派なお地蔵さまです。隣には、供養塔。
奈良県は石がないからという説もあれば、突貫工事だったため、周囲の墓地などからかき集めたという説も。
この天守台には、平城京羅城門の礎石や、石地蔵、五輪塔などの石が惜しげもなく積み込まれているそうです。
よーく見ると、お地蔵さまがごろごろ。

 


城下町の町割と趣きが色濃く残っているのも、郡山城の魅力。
お寺もたくさん残っているので、いかにして敵の侵入経路を塞いだかも、見えてきます。
(お寺は第2、第3の防衛施設です)
大和郡山城は、金魚の町。柳沢保申が財政難を脱却のために金魚の養殖を推奨し、その生産高は全国区なのです。

 

染めもの屋さんの一角だから、紺屋町。町名の由来なんかもわかりやすく記してあるので、歩くのが楽しいです。
 

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奈良県高市郡高取市にある高取城は、山城好きなら知らない人はいないであろう名城。
岩村城(岐阜)、備中松山城(岡山)と並ぶ、日本三大山城のひとつです。
海抜583m、麓からの高低差は446mを誇ります。

 

奈良産業大学によるCG再現がすばらしい!!
こうして見ると、いかに壮大な山城だったかがわかります。
ここから、その壮大なCGを見ることができます。必見。  →
中世の面影を残す古い街並み<土佐街道>もステキ。壺阪寺を見下ろして、車でぶーんと、高取山へ向かいます。

 


高取城も、語ることがたくさん!
詳しくは<城ある記>で語りますが、それはもう難攻不落の山城ですよ。
城内は周囲が3km、郭内は周囲が30kmにもおよぶ、巨大さ。

 

本丸跡の高石垣。コレ!!石垣ファンにはたまらないシルエットです(笑)くぅ〜!
勾配がなく、す〜っとまっすぐに積み上げられたこの石垣は、織豊時代の積み方なんです。

 


要塞としての高取山の立地のよさ、井戸跡、転用石、天守への侵入ルートと防衛機能…。
本丸内も、おおいに散策の価値があります。

 


本当に広いので、そこそこハードなハイクになります。
この日はガイドさんが2人もついてくださり、かなり奥深いところまで連れていっていただきました。

 


石垣の保存はとても難しく、維持費も修繕費もたくさんかかります。ごろごろ、もうどんどん崩れてきています。
この遺構から紐解けることが本当にたくさんあるので、もったいないです。なんとか守りたいものなのですが…。
もう、明日にも崩れそうな石垣を見ていると、胸がきゅ〜となっちゃいます。
とにかく、石垣ファンならば1日でも2日でもいられる(なんなら住みたい)お城ですね。

 

高取の名所、五百羅漢にも連れて行っていただきました。すべてビミョーに表情が違うという、お地蔵さま。
写真左の新しいほうは最近つくられたもので、写真中が、本来のもの。ホントにお地蔵さまがいっぱい。
「城メグリストの本、楽しみにしてるよ」と応援してくださった、ガイドの椿本さんと。
どうせなら高取城で撮るべきでした(笑)

 

*城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜二条城と石垣篇〜 へ続く

 

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四国城めぐり&島めぐり-7

 

2010年10月の旅、いよいよ最終日(10月11日)。今日は本命の直島を堪能します。

 

私たちが泊めていただいたお部屋(座敷)では、部屋の隅で炊飯器がフル稼働。
たくさん余ったごはん、翌日の朝食にどうぞ、と。1泊1食付きだったはずが、もう1食つけていただいちゃいました。
サービスでふりかけまで…お母さんのやさしいおもてなしに感謝しつつ、チェックアウトなどなく、裏口からなんとなく出発。

 

   
   
   

まずは、昨夜訪れた大竹信朗/graf「直島銭湯I♥湯(あいらぶゆ)」。
闇の姿もよかったけれど、やっぱりこっちが映えますね。
私は階段の上のタイルがものすごく好きです。あと、地球儀が日本になってることに感動。

 

  
   

宮浦港へ向かい、草間彌生のかぼちゃと戯れながら、早朝の情報収集&作戦会議。
絞った結果、今日どうしても行きたいのは地中美術館と南寺。
だけれどエリアの異なるこの2カ所は、いずれも午前中で整理券ははけてしまうというのです。
二手に分かれればどうにかなるらしい、という情報を手に入れ、私はひとり南寺のある家プロジェクトに向かうことに。
南寺の整理券ダッシュレース、すごかった…激走の結果、第2位でゴールできました。
おだやかな宮浦港、この約1時間後、フェリーの到着とともに大変な大混雑になります。

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南寺の観覧時間まで、家プロジェクトをぷらぷら。もはや、庭の手入れをするおじいさんすら、アートです。

 

   
このフシギな表札のようなものは、<屋号表札プレート>なるもの。
瀬戸内国際芸術祭2010ではなく、直島町まちづくり景観整備事業としてつくられたものだそうで、
人名、職業、位置、先住地、商号などからつけられているようです。

 

  
  
  
  

このいろとりどりののれんは、2001年に行われた「本村のれんプロジェクト」以来定番になったものだそうで、
染色家・加納容子さん(岡山県在住)が製作したオリジナルのれんが、本村地区14軒の軒先にかけられています。
のれんを見てまわるだけでも楽しい。

 

  

ちなみに家プロジェクトのある本村地区は、縦横が整然としていなくて、どこへ行っても壁に当たります。
これは、賊が攻め込んだ場合に敵の放つ矢を家の壁で防御しながら戦闘をしたり、
うまく逃走して追っ手を撒くために形成された戦略的町並みなのだそうです。

 

ジェームズ・タレル×安藤忠雄「南寺」
ものすご〜くよかった!でも、実際行った人しかわからないかな…。
暗闇に慣れるのに他の人より時間がかかるらしく、長いこと何も見えなくてドキドキしました。

 

  
南寺の隣にあるミニ公園の、なんだかアートなすべり台。思わず童心に返ってみる。

 

   
   

<玄米心食 あいすなお>さんでランチ。
ごま油が香る小豆島手延べそうめんと、あいすなお名物もっちり玄米おむすびのセット「すすりこセット」。
小豆島産の昆布もおいしい。地のものってイイですね。
お水は、好きなグラスで。どれもかわいくて迷う…。店内のインテリアもステキ。

 

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ゆっくりまったりする間もなく、ベネッセミュージアムをスルーして地中美術館へ。
有名な草間彌生の黄色いかぼちゃも、バスの中からチラ見。
遠まきに見ると、群がっている人々の図がなんだかこっけいです。

 

地中美術館。
「クロード・モネは上野あたりの美術館で見られそうだから、地中美術館は諦める…?」なんて話も出ていたのですが、
上野じゃダメでした。クロード・モネの絵があるだけじゃない、すばらしい空間でした。

地中美術館は一切撮影NGなので写真で伝えられないのですが、安藤建築がとにかくすばらしい!
陽の差す影すら、建築の一部になっていて、時間差で建物の輪郭が変わってました。
建築もアートも統合的なものなのだと、ほえーと感動。

 

   

空が青くて、広い。

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島を離れる時間が迫りあたふたとさみしい気持ちが入り交じる私とはうらはらに、島は変わらずゆったりしてました。
たぶん、次に来たときも同じなんだと思います。そうであってほしいです。

 

 

フェリーを待っている間に食べた、塩アイス。うまし。
ふつうの塩スイーツは甘さの仲にほのかなしょっぱさだと思うんですが、
この塩アイスは、しょっぱいです。私はこっちの方が好き。

 

  

ゆっくりと、フェリーが港から離れていくのを眺めました。なんだか夢のような時間だったなあ…。

 

  

高松港付近で「ファスナー船が見えます!」とのアナウンスが。
ファスナー船はアートのひとつで、その名の通りファスナー型の船。
船本体がファスナーのつまみ部分で、通り過ぎたあとの波しぶきがファスナーのレール?部分に見えるのです。
甲板に人が押し寄せてましたが…あんまり見えず。

 

 

そうこうしているうちに、あっという間に高松港に到着。
 

 

 

「ん?あんなところにいきなりお城が!」と興味を持ってもらえたので、高松城へ。
玉藻公園内には入城せず、中堀まわりをぐるり。現存石垣が意外と保存されていていました。

 

これにて旅は終わり。とにかく笑った島めぐりでした!

 

城メグリスト