城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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パリオリンピックとヴァンセンヌ城

いよいよパリオリンピック開幕ですね。



パリ中心地からメトロで行けるヴァンセンヌ城がオリンピックのファンゾーンになるそうで!

 

この城、有名な観光地ではないんだけど、
実はフランス歴代王が改修しながら使い続けた城だけに
各時代の価値観や技術、人々の営みが刻まれ、建築様式の変化も辿れてとてもよかったです。
王家の城だったのに、17世紀後半は牢獄になったりも。
ロワールの古城のような華やかさはないけれど、中世ヨーロッパと王家の格が感じられて私はとても好きでした。
14世紀に建てられたドンジョンもカッコよし!

オリンピックの番組で映ったりしたら観てみてー。


ゆっくり整理しようと思いつつ、時は過ぎゆくよねー。
オリンピック期間中にフランスの城を振り返ろう。。

 

「誰も近づきすらせずかわいそうだから、1枚くらい一緒に撮ってやるか」
…と、超絶上から目線で撮影した1枚を投下しときます。

ビミョーすぎると思ったこのキャラ、選手が持ってたりするとかわいく見えてくる不思議。

 

香川元太郎さん作品展「迷路遊びからお城イラストへ」

明石市立文化博物館で今日から開催、香川元太郎さんの作品展へ。

人間国宝(私認定)の香川さん。
久しぶりにお会いできて、お話も伺えて幸せでした。

なんでしょう、この人を幸せにする作品たちは!
迷路や隠し絵に留まらない遊び心が満載。
さらに、説明されないとわからない、マニアックでユーモラスな香川さんワールドも全開!

「カブトムシは必ず胴体に切れ目が入るから、それを竪堀に見立てて山城と融合してる」
「迷路だけど高低差的に全体は石山本願寺をイメージ」
「戦国時代には日本にいない動物を間違い探しにしてる」
「上京と下京をここで分けて、舞台が京都だから密かに明智光秀を描いてある」
…って、そんなことできるのは香川さんだけです!笑

人々や動物の動きや表情も、ひとつひとつがやさしくてかわいいなあ!
絵画としての美しさ繊細さもあって、ずっと見てられる☺︎
香川さんのお人柄があふれてる。
4時間くらいかけて見たかったです。

やっぱり香川さんは人間国宝!
ていねいにご説明くださるも、「それ一般人できないです」って言っちゃったもん。
共同制作されている香川志織さんにもお久しぶりに☺︎
志織さんの絵本の世界もステキでした。

 

もちろん、お城ファンにはおなじみの城郭復元イラスト原画もたくさん展示されてますよ。
9/1まで。
お近くの方はぜひぜひぜひ。
小学生大興奮間違いなし!

 

セコマ

かわいい☺︎

サッポロクラシック、おいしいよねー。
セイコーマートが好きすぎて♡
つい寄っちゃって、夜宴まで待てず飲んじゃう。
こちら寒いんですけど、ビールはおいしいです。
今日もがんばりました。カンパイ!

7/1発売の限定ゴールデンカムイ缶、350mlは、杉元と白石と…海賊房太郎。
「…アシリパさんじゃないんかい!」と思ったけど、まだ未成年だからなのね。

セコマ<京極の水>も毎日飲んでる。
羊蹄山の東麓・京極町は、明治時代に旧丸亀藩主の京極子爵が開拓した地。
そう、浅井にだしぬかれちまった近江守護一族・近江源氏の京極氏、
関ヶ原の戦い前哨戦でボコられながらも大津城を守り切った京極氏、
若狭・丹後の国主になって、けっこういいことをしてくれた京極氏、
丸亀藩主になって現存天守をつくった京極氏、です。

ヒンナヒンナであります☺︎

 

ウポポイへ

今日も北海道。

今しがた目の前をよぎったブラウンの小動物に
「ルールルルル」と黒板五郎風に呼びかけたところ、
ただの猫だったのが今日のダイジェストです。

「ゴールデンカムイ」と「水曜どうでしょう」の聖地も行け。
オタ活、推し活、スシ活、バー活となかなか充実できました。


今日は念願の、ウポポイ(民族共生象徴空間)と国立アイヌ民族博物館へ。

チャシについての展示は皆無ですけど、
アイヌの歴史と文化を知れとても楽しかったです。

コタンのチセ(家屋)は「神窓」を最優先して向きを定め、
その向きは、白老では東だけれど、川の上流だったり信仰の山だったりと地域によって異なる。
コタンは一定数を超えると分散していくため、
ある程度の地域性は追えるものの実際にはかなり混在し、そのため説も多い。
…そんな話が興味深かったです。
あと、いろんなカムイがいることも。

中世における本島(といっても地域差あるが)の地域支配のあり方と比較して考えていくとおもしろいなあ、と。
今は否定されているみたいだけど、やっぱり縄文っぽいよね。

万物の調和を目指す施設なだけあって、
心ざわつく日々の中、ちょっと心おだやかに。
つまりは愛とはリスペクトなんじゃなかろうか。…などと思いつつ。
特急すずらんの車掌さんのすばらしい観光アナウンスに感激しつつ、
車中では昨日札幌の書店で購入したアイヌの本を読んだりと、ちょっと旅行気分も味わえました。

夜はジンギスカンをご馳走に。
今宵のみなさん、ありがとうございましたー!

 

続・昨日のポスト。
デコピン見られました!かわいいー。

 

古渓山城→山内家墓所→天一城

明日は、高知県立歴史民俗資料館の松田直則副館長、滋賀県立大学名誉教授の中井均先生と
岡豊城ウォーキング&トークイベント。
お近くの方、ぜひお越しくださいねー。

⁡今日は松田さん&地元研究家の尾崎さんのご案内で、
中井先生と古渓山城→山内家墓所→天一城へ。
仕事モードゼロの天真爛漫な城歩き!
1日中尽きない城談義!日頃の質問し放題!
とてつもなく幸せでしたー!!
とても勉強になりました。いや、勉強したいこと増えました。

 

古渓山城のすさまじき破城、鋭い切岸、そして天守台を備えた石垣づくりの壮大さよ!
慶長期の支城のあり方、そこから推察する土佐の情勢と価値観よ。
城は社会を映し出す鏡だな、と改めて。
細やかに分析するには知識も経験値も足りない。

TOPの写真は、天一山城の三重堀切で中井先生&松田さんと。

 

ところで、今朝は今年初の羽田空港を訪れたんですが、やっぱりずんとくるものがありました。

北陸の知り合いとコンタクトが取れるようになってきて。
東日本大震災時の災害ボランティアでつながった方と話したりもして。
入り混じる感情の置き場は見つからないもので、
自分にできることを模索しながら、ただただ静かに粛々と、祈り生きるしかない毎日です。

あのときは、ただただ無力を思い知った日々でした。
一瞬関わるだけの平和側のよそ者が「胸が押し潰されそうです」なんて言えない。
どんな思いで過ごしているのだろう、生きていくんだろう、と。

あの数ヶ月、東北で見た景色とか音とか臭いとか、一生忘れることはない。
ただ、人の底力という光も見た。
そこに寄り添える人の力があることも感じた。

少しでも傷がうすくなること、なんてことない日常が戻ることを祈っています。

 

洋様ラテ

⁡キラキラした若い女子がキラキラした若い韓国アイドルを愛でるピンク基調のキラキラしたカフェで、
推しの写真をプリントしてもらえるラテを飲みました(900円もする!笑)

大坂城の前でほほえむ大泉洋様。
なんか笑われたけど(失礼やぞ!笑)、私的には超気に入ってるので見てください。
ちなみにあとの4人はわかりません。

 

今日1日で200人くらいのアイドルを教わるも、ひとりも覚えられず。。
こんななのに、友よいつも誘ってくれてありがとう。
話の9割わかんなかったけど、聞いてるだけで楽しかった!
ひとくちにアイドルといっても、4人とも推しの傾向とかあれこれ違うんだねえ〜

 

すみだ北斎美術館「北斎サムライ画伝」プレス内覧会

12月14日(木)から開催の、すみだ北斎美術館「北斎サムライ画伝」プレス内覧会へ。

 

 



⁡題材は鎌倉時代の人物や戦いが多い。
しかし、江戸時代後期の価値観・常識で描かれているのがおもしろい!

 

 



背景に登場する石垣、亀甲積みが圧倒的に多いのは、
この時期の江戸の標準が亀甲積みだからなのかも。
そして、やけに写実的な城の描写は江戸城にそっくり。
江戸の人にとって、城といえば江戸城、の常識感がうかがえます。
狭間が徹底的に窓として描かれているのも、平和な時代の現れかもしれません。

鎌倉時代の描写が多いのは、
200年くらい経たない歴史は生々しくて扱わない、という現代と同じ価値観なんだろうなあ。
現代でも、ようやく幕末に触れられるようになってきましたし。
江戸時代の人々にとっては、戦国時代の出来事は“まだわりと最近の感覚”なんでしょうね。
こうして、そのうちに太平洋戦争も語り描かれてしまう日が来るのだと思いました。

…そんな感想を飲みながらゆるゆる伝えたら、
「石垣のそんな言及はじめてです」と言われ恥ずかしかったです。笑
いろいろな世界にいる違う目線・知識を持った方と話す機会は、私にとってとても大事。
こういう時間を、毎日少しでも多く持てるように。

 


江戸時代の戦国武将100人図鑑みたいな本。
尼子経久と六角氏綱が隣り合う世界観!

 

ふとっちょサムライの出陣前お支度図。
まずはお風呂、そして料理して英気を養う、という平和感

 

 

辞典みたいな本の「せ」のページ。
癒される幸福感、言葉のチョイスの絶妙感


2月25日まで。
入れ替えあるそうです。また行こう!

前期:2023年12月14日(木)~2024年1月21日(日)
後期:2024年1月23日(火)~2024年2月25日(日)

「天守のない城をゆく 城の楽しみ方、活かし方」

ノンフィクション作家の澤宮優さんより、
新刊「天守のない城をゆく 城の楽しみ方、活かし方」をご恵贈賜りました。

1520年前からガラリと変化した城の世界や認識、
ここ10年ほどの自治体の取り組み事例が、端的にまとめられた印象でした。
細やかな取材力に敬服いたします。

ここ数年で城に興味を持った人にぜひ目を通してほしい、
歴史遺産として城を考える上でのスタートラインに導いてくれるような1冊と感じました。

書籍の内容に対しての感想というより、改めて自分自身の課題点と展望を問われるような。
そして、ノンフィクション作家はこういう書き方をするのだなあ、とか。
そんな読後でした。

 

さて、スタートラインに立ったとして、ここから先にどうするか。

大切なのは、「なんのために活用するか」なんですよね。
歴史遺産や地域資産の価値や存在意義はケースバイケースで、
からこそ保存・整備の方法、活用の仕方も唯一無二。マニュアルなどつくれない。
その個性こそが地域の営みそのものなのだから。
それを無視しての活用など歴史への冒涜でしかなく、
観光資源として安直な使い回し的な発想など愚の骨頂。
自分の大切な人を思うように、真摯に未来を考え扱っていけるかなのだと、
このところ時に憤りを覚えながら痛感しています。

私は調査・研究に携わる現場の人間ではないし、行政の人間でもない。
できることは限られる。
でも、私は私の立場で、目指すべき道がある。
できることを、粛々と。

本書に対して1点述べるならば、コロナ前後の変化でしょうか。
私の肌感覚では、少し風向きが変わったように思います。
魂を売ったかのようなインバウンド絶対主義から、
少し足元を見るような、日本や地域にも目を向けるようになったかと。
私の講演会にも「海外旅行に行けず、国内旅行先の城に興味を持った」という方も多いし、
遠出ができず気の毒ではあるけれど、
「小・中学生が地元の城や歴史遺産に触れてくれる機械になったのはよかった」との教育委員会のご担当者の声も少なからずありました。
期間限定でそうせざるを得なかった、ではなく、
持続的にこの風が心地よく流れ続けることを切望します。
いや、地道に仰ぎ続けるしかないですね。

 

久保井朝美さんと江戸城

NHKサタデーウォッチ9気象キャスター、
お城好き気象予報士の久保井朝美さん。

先日10年ぶり(!)に再会して、
ゆっくりゴハンでも…という流れから、
江戸城散策→乾杯コースに。

締め出されるまで江戸城を堪能し、
閉じた大手門前で慌てて記念撮影。
この後、ワインを飲みながら
5時間半(!)もおしゃべりしてしまいました。

あー、楽しかったー。
5時間半でもまだ話し足りない!

 

懇親会

一乗谷朝倉氏遺跡博物館、開館1周年!

中井均先生と春風亭昇太師匠の
記念トークイベントが東京であり、その懇親会に。

イベント知らなくて、、、聴きたかったよぅ…。涙
懇親会だけしれっと参加するという。。すみません。
(「中井先生が仕事で東京来るからご飯食べよう」と昇太さんに誘われた…教えてよー!笑)

一乗谷朝倉氏遺跡博物館の清水館長、
学芸員の石川美咲さん、
アプリ「ニッポン城めぐり」Pの坂本さん、
城好きジャズドラマーの高橋徹さん。

とても楽しい夜でした!


一乗谷朝倉氏遺跡博物館おすすめですー