城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

●詳しいプロフィールはこちら

城メグリストのサイト

城メグリスト

●お仕事実績はこちら

アーカイブ


ヴィーガンカレー屋さん

住宅街に突然ある、ゆるカフェ風の本格カレー店。

こつこつ、好きなものをひとつずつ揃えて、
こつこつ、バランスを考えてものを置いていっている感じ。
だから、シンプルだけどとても楽しそうな空間になっている。

このお店のすばらしいところは、珈琲がおいしいところです。
豆は丸山珈琲、プレス式で一杯ずつていねいに淹れてくれます。
ヴィーガンスイーツもすべて手づくり。
焼き菓子は、通販のほか、京都でも販売しているようです。
好きなことを極めるっていいですねー。

こちらヴィーガンカレーのお店ですが、意外と食べ応えあり。
常時7種のラインナップ。なんとなーく、また行きたくなる味です。

描かれた姫路城

昨日【浮世絵 戦国絵巻〜城と武将〜】について書きましたが、
先月の姫路取材の際に姫路市立美術館で見た
【描かれた姫路城】のことを思い出したので、書き留めておきます。

油彩、日本画、版画など多種多様な表現で描かれた姫路城の絵が展示された、
計77点の特別企画展です。

現実の姿を忠実に描写するのではなく、
位置を示すための象徴として描かれるのが主流だった江戸後期。
付近一帯が軍隊の管轄下に置かれていたせいか、作品が残らない明治期。
少しずつ姫路城が一般人の目に触れるものになり身近になってくる、戦後。
時代とともにその姿や存在が変わっていきます。
時代ごとにあり方は変化していきますが、
常に人々の中に姫路城ないし城が存在していたというのがうれしいところです。

興味深かったのが、油彩の姫路城。
日本の建築物は繊細すぎて、油彩のモチーフには不向きという通説がありますが、
それでも多くの画家が姫路城を題材に取り上げたということは、
概念を越えて魅了された画家が多くいた、ということ。

油絵の姫路城は、それはそれでステキ。
城好きの私から見ても違和感がないし、
「やっぱり城は和の色彩だよなー、なんか合わないや」ということもない。
どの絵も、変にシブい色を使ったり、質感やフォルムを強調したりせず、
そのまま、一瞬を切り取ったような世界だったのが逆によかったな。

姫路出身の日本画家、丸投三代吉さんの【播磨路】はインパクト大でした。
あれもキュビスムというのかなあ。絵の専門的なことはわかりませんが。
無意識レベルの幻想的な世界がダイナミックに描かれていて、
その現実味のない空想の中に、姫路城が小さいながら存在感を放っている絵なんです。
こんなふうに、世の中に城がナチュラルに存在したらいいのに。
城の計り知れない魅力を具現化してくれているようで、うれしくもあったのでした。

城メグリスト

浮世絵 戦国絵巻〜城と武将〜

太田記念美術館で【浮世絵 戦国絵巻〜城と武将〜】を見てきました。

前期/群雄割拠の時代〜本能寺の変、後期/天下統一〜戦国時代の終焉
の2期にわたり開催され、今回見たのは後期です。

江戸や明治の人々にとっても現代のような“戦国ブーム”はあったのでしょうか。
小和田哲男先生の図録中の解説によると、
いつの時代も人々は前の時代を追憶する傾向があり、
江戸庶民にとっても徳川幕府は忌避するもので、豊臣政権への憧れと回顧願望があったよう。
為政者への風当たりは、現代と変わらないのですね。
農民から天下人になった秀吉のサクセスストーリーは、当時も人気絶大。
それが、現代なら伝説に近い“ものすごく前のこと”なんですが、
江戸後期においては現実みのある“ちょっと前のこと”にしか過ぎないんですよね。
そのへんの臨場感や切実さみたいな温度差もおもしろいな、と思いました。

秀吉が絵の主役になるということは、徳川が家臣として描かれるということで、
もちろん江戸幕府が許すはずはなく、どんどん規制が厳しくなる。
そんな中でおもしろいのが、武将の名前の記述。
真柴久吉(=豊臣秀吉)、武智光秀(=明智光秀)、佐藤正清(=加藤清正)、浮島正則(=福島正則)というように、
仮名を使い架空の人物とすることで、幕府の審査をかいくぐっていたというのです。
もちろん、見る側にとっては<久吉=秀吉>と一目瞭然。
というか、幕府側もわかっていたでしょうが、このへんの審査基準はゆるいようです(笑)
戦国時代のことなのに、源平争乱時代や南北朝内乱時代の設定にしているなど、場面描写もハチャメチャ。
絵師のユーモアとフィロソフィー、幕府とのバトルが垣間見えました。
それから、幕末の黒船来航などによる脅威と江戸城炎上をリンクさせて
現代社会を風刺しているのも、なんともアーティスティックで粋。
浮世絵師というのはやはりジャーナリズムも不可欠なんだなー、などと感心してしまいました。

となると、さぞかし徳川家康の勇猛ぶりが崇められるかのごとく描かれているかと思いきや、
家康はじめ、徳川将軍の姿はどこにも見当たらない。
その理由は「徳川将軍は神格化した存在で、容易に描くなどもってのほか」ということだそうだ。
264年の栄華、などとひと言でいうけれど、
徳川幕府もいろいろ自己プロデュース大変だったのですねぇ。。

城の描写に関しては、
たとえばポスターに採用されている歌川貞秀の【真柴久吉公播州姫路城郭築之図】が
秀吉時代の三重天守の姿ではなく、江戸期以降(つまりは現在の姿)の白漆喰壁の五重の天守になっているなど、
<中世城郭であるはずなのに、江戸期の絵師ゆえに、江戸期以降の近世城郭を描いている>
という事実はリアリティがあって興味深かったのですが、
個人的には、浮世絵においての城の存在とか、絵師が城をどう捉えていたかとか、そういう考察がもう少し知りたかったかな。
合戦図も野戦が中心で、城をめぐる攻防というわけでもなかったですし、
戦国大名と城のつながりを感じさせられる説明もなかったのがちょっと残念。
「ああ、これ、城好きじゃなきゃおもしろさに気づいてもらえないじゃないかー」というもどかしさがあり(笑)、
城マニアとしては、〜城と武将〜というサブタイトルにはちょっと違和感がありました。

この手の展覧会に行くと、周囲はご年配の男性が大半なのですが、
明治神宮前という立地もあってか、今回は若い女性の姿が多く見られました。
(だからこそ、もっと城に興味を持ってもらえるよう城をフューチャーして欲しかったのですが…ブツブツ)
なんにせよ、喜ばしいことです。

図録がなかなか充実していそうなので、これからじっくり読みます。

城メグリスト

第8回 人んちカレー会

自家製カレーを持ち寄り、青空の下でみんなで食べる愉快なイベント【人んちカレー会】。

前回はカレーをつくりましたが→ 、今回は断念。全12種類、ひたすら食べました。
食べるだけでももちろんOKですが、せっかくなので次回はつくるぞ、と。

しかし、カレーというのは奥深い料理ですね。
これだけ種類があってもカブらないし、つくる人によって全然味が違うのがおもしろい!
人をつなげ、幸せにできるその魅力には、感動すら覚えます。

 
 

カレー色の帽子でイベントを小粋に演出したつもりでしたが、
そこには誰も触れてくれず、ただの秋らしい装いということになってました。しょんぼり。
食後は、大縄跳び!楽しかったー。平和な土曜日でした。

GKI in 涁

魚介LOVERの集い<club GKI>のお魚ナイトは、念願の【魚介三昧 涁】開催。
お隣のご実家が魚屋さんという、感動しないはずがないお魚料理店です。

メインは、予約必須の「金目鯛のしゃぶしゃぶ」。いや~、美味でした!
お刺身盛り合わせ、銀ムツの煮付け、厚岸生牡蠣、ホタルイカの一夜干しなどなど。
写真は、キンメしゃぶしゃぶを稲庭うどんで〆た後、
さらにぺろりと平らげた、名物「秋刀魚で焼いた焼きおにぎり」。
ごま、シソ、じゃこなどが入った混ぜごはんを秋刀魚で巻きて焼いた絶品です。
「食べきれなかったらお持ち帰りできますよ」の言葉に後押しされてオーダーしましたが、
誰ひとり持ち帰った人はいませんでした。。

おいしいお魚と日本酒をいただきながら、
仕事のことや趣味のことなど、魅力的な人たちと楽しいトーク。充実した夜でした。

結婚式♪

同級生K氏の結婚式。
K氏は実家もご近所、今住んでいる家もご近所。
引っ越すたびに数百メートルずつ近くなるという、どちらかがストーカーとしか思えない間柄でしたが、
そんなK氏もこんなにキレイでかわいいお嫁さんをもらうことに。めでたい!!
もう、めでたいから写真載せまくるね。

 


家族、親戚、友人知人を大切にする2人の人柄とおもてなしの心が伝わる
あたたかくステキな式&披露宴&二次会でした。

乾杯後、私より先に料理を食べだした新郎新婦が微笑ましすぎました(笑)
がっつきすぎではないか!
老夫婦になっても、こうして仲良くゴハンを食べているのでしょう。

 


グルメでセンスがよいK氏。
披露宴はCANOVIANO AOYAMA。
料理がすべておいしい!デザートプレートの内容は人によって違うし!引き菓子もおいしかった!
テーブルコーデも、シンプルながらナイスなセンスだったな。
そしてこれは奥さんセレクトだと思いますが、引き出物がすばらしかった。
iittala、ARABIA、marinecco大好きな私にはたまりません〜☆

 

今日は式にも列席ということで、こちらのお着物。
小紋ですが、訪問着っぽくも見えるものです。帯は華やかに、扇太鼓。
ヘアはかれこれ8年くらい髪を切ってもらっている
A10 OMOTESANDOのJUNさんにアレンジしてもらいました。JUNさんありがとー。

祝・結婚

10代の頃から大〜好きな、直之にーさんの結婚パーティーでした。

久々にお着物を着てみました。
結婚パーティーとはいえ、カジュアルな会だったので、小紋に名古屋帯です。
最近叔母から譲り受けて、仕立て直してもらったもの。気に入ってます。
本人のイメージは京風美人ですが、他人の評価はまさかの町娘。

 

今日も相変わらずゆるゆるぐだぐだでしたが、そんななおが大好き。
キレイでかわいくて、気立てがよくて、ステキな奥さまだね。
見ているだけで、私も幸せです。ほんと、おめでと!

うっすら気づいていたと思うけど、
学生の頃、なおがボトルキープしている酒をいつも1cmくらい残して飲んでいたのは私です。
ごめんね。

 

  

それにしても、懐かしい人にたくさん会いました。
変わらない部分に安心しつつ、みんな年相応にちゃんとステップを踏んでいて、相変わらずな自分にやや喝。
そして、せっかくのパーティーだったのに、サッカーの話で盛り上がってしまったことにも反省。
サッカートークは今日じゃなくてよかったな。。
でも、同窓会的な感じで再会できるのもこういう席のいいところですね。

城メグ日記経由で懐かしい顔ぶれを見る人もいそうなので、勝手に写真載せますね。
みなさん、あしからず。

KONO式から学ぶこと

引っ越し&独立のお祝いをたくさんいただいています。
私は本当に<人メグマレニスト>だなあ、と感じる今日この頃。
モノに限らず、言葉ひとつもたからもの。ありがとうございます。

さて、贈りもののひとつ、KONO式名門ドリッパー。
以前使っていたものが割れてしまい…やっぱり好きです、コレ。
希望の<京町家モデル>をいただいて、コーヒータイムが待ち遠しい。
めっぽう朝に弱い私も、ちょっと早起き。いかにも新生活っぽくて、楽しいです。

そんな中、ちょうど雑誌で3代目河野社長の記事を発見。
これがまた、内容もタイムリーでした。

コーヒー器具メーカーとしての軌跡と紆余曲折が綴られていたわけですが、
印象的だったのが、会社を軌道に乗せるために考える中で頭をよぎったという、
「知識とこだわりだけじゃ商売できない」という言葉。
いや、私のようにエンドユーザーありきのクリエイティブワークをしていれば、
そんなことはわかり切っているというか、当たり前のことなのだけれど、
これって初歩的でありつつ深いなあ、と今の私には刺激的でした。

「知識とこだわり“だけじゃ”」ってところが重要で、
いろんな割合が難しいんですよね(きっとこれは、どんな仕事でも)。
とくに、自分の名前で仕事をしていくなら、そして専門分野で勝負するなら、
知識とこだわりは絶対必要。エッセンスだけでは必ずボロが出る。
他人に知識やこだわりをただそのまま押しつけるのではなく、
何が求められているか、どう感じられるのかを常に感じ考えて、
それに応える手段を提供しつつ、かつ自分の目的を達成するための方法を具現化することがプロの仕事。
夢と理想を掲げつつ、地に足をつけて。苦境のときほど、本分をわきまえて。

これって、シンプルなようでいて、かなり難しい。
コーヒーひとつが、その世界の人にとってはものすごく深いように、物事って、真摯に向き合うと底なしですね。

このところ知識を深めることに気持ちが行きがちなので、
頭でっかちにならないようにせねば、と思ったのでした。

城メグリスト

おひさま

NHKの連続テレビ小説「おひさま」が終わってしまいました。
何度、朝から泣いたことか…(笑)
お手本にしたい言動がたくさんあったドラマでもありました。
戦後はほのぼのとしていて、とにかく日向子がかわいかったなー。

ドラマチックな悲劇でもサクセスストーリーでもないけれど、
人や物や時間、身のまわりのすべてにちゃんと向き合って、
太陽のように上を向き、つつましくしなやかに生きて行く姿は、見ていてすがすがしかった。
陽子さんみたいに、今という時を大切にして、人を愛して、
ちっちゃな幸せを見つけて生きていけたら幸せだなあ、と思います。

ちなみに。
実直で心やさしく、無口だけど言うときは言う、
親孝行で子煩悩で家族思いのかずさんは理想的な夫なのでしょうが、
私はそこをあえて、しげ兄ちゃん派でした。
あのひねくれているけど芯が強くて、不器用だけど懐が深い感じがたまりません。
育子さんと結婚してくれてうれしかったー。おめでとう、しげ兄ちゃん!

城メグリスト

 

襲撃事件

今朝、歩いていたら、背後からカラスに頭をつかまれました。
実は昨年も、ランニング中に頭を蹴られました。

私は止まり木っぽいのか?
バカにされているのか。はたまた、愛されているのか。
まさか、私の頭は残飯臭がするのか?私はすでに生ゴミなのか?

カラスの生態について調べてみたところ、
低空飛行で背後から迫り、蹴ったりするのは、典型的な威嚇行為らしいです。
攻撃される覚えはないんですが、なぜ敵意を持たれてしまったのでしょうか。

「巣づくりの材料に好適な髪なのでは?」との意見も。
たしかに、小枝などを巣づくりの材料にするようなので、
私の髪の色や質が小枝と認識されたのかもしれません…。
が、昨年のランニング時はキャップをかぶっていたなあ、とも思ってみたり。

「巣の子供を襲う、敵カラスと間違われたんだよ。ツヤツヤの黒髪だってことだよ」
とも言われましたが、
私はツヤツヤの黒髪ではありません。カラーリングしてますし、そもそも地毛が茶色いです。
そして、今朝襲撃されたのは一般道なので、巣には近づいていません。
なぜ、私が標的に…?

カラスって、なにげにものすごい重いんだよー。黒いし。
背後から頭を蹴られると、突然殴打されたくらいの衝撃があります。ホント怖かったー。
カラス怖い、カラス怖い。。

カラスに襲撃されがちで困っている人、
カラスに打ち勝つ方法を知っている人がいたら、紹介してください。

城メグリスト