城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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イカセンター

たまには大人らしくしっとり飲んでみようと神楽坂をリクエストしたら、
【イカセンターはなれ】に連れていかれました。
・・・ツボを心得ていらっしゃる(笑)
しかも、「イカセンターは満席だったから、“はなれ”でもいい?」と打診。
・・・どっちでもいいよ(笑)!

入店までちょいと時間があったので、看板を撮影。
なんの気なしにFACEBOOKに載せたら、意外に反響が。。
やっぱ気になるよね。 

 

ぴくぴく動くイカ刺しはおいしかったけど、
キンキンに冷えたジョッキと瓶ビールが出てくるのはナゾ。
ジョッキがあるなら、生ビールを導入してくれ!
 

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【名物刀剣 宝物の日本刀】

今日は、目黒のさんま祭りでしたね。行ってませんけど。

【名物刀剣 宝物の日本刀】を見に、根津美術館へ行ってきました。

刀というと、武士が人を斬るためのものというイメージですが、
家格を表す証としての顔がありました。

「名物刀剣(めいぶつとうけん)」は主に平安時代から南北朝時代までにつくられた名刀のこと。
室町時代に鑑定が発達し、宝物としての性格が強まったそうです。
戦国時代に入り、信長、秀吉、家康もこぞって収集し、
武家の表道具となり、褒美として与えたりもするようになったのだそうです。
スラリと反りキラキラ輝く刀は、殺し合うための道具ではなく、芸術品でした。

刀の善し悪しや見方、価値は私にはよくわかりませんが、
宝物が名立たる武将から武将へと受け継がれ、時を超えていくのはおもしろいなあ、と思いました。
桶狭間で打ち取った今川義元から織田信長が召し上げたもの、
石田三成が佐和山城へ蟄居した際に、護衛を務めた結城秀康(家康の次男)にお礼として献上したものなど。
織田信長は、太刀を刀に磨り挙げたんだそうだ。信長的オリジナリティというか、美学みたいなものも感じますね。

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以前、刀言葉についてお話を伺ったことがあります。
たとえば「反りが合わない」というのは、仲がしっくりこないことをいいますが、
これは刀の反りは1本1本異なるため、違う鞘には収まらない、というのが語源。
「切羽詰まる」「元の鞘に戻る」「付け焼き刃」「身から出た錆」も刀言葉です。
現代にも生きる言葉のもとになるということが、密接なものだったということの現れなのでしょうね。

   
   

根津美術館は、庭園がすばらしいのもうれしい。微妙にナゾだけど。
ちなみに根津美術館という名称は、根津にあるからではなく、
根津嘉一郎という方がつくったからです(場所は表参道です)。

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スマホでミラクル

スマートホンにして4日が経ちました。

とくに必要性を感じていませんでしたが・・・超~便利じゃーん!!
・・・と、今さらながら気づきました。
基本的に過去の方角を向いているので、新しいものを取り入れるのは遅いのです。
(ある程度世の中に認められてから取り入れるタイプです)

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ところで。
待ち受け画面を、城メグリストのサイトのイラストを描いてくれた、
イラストレーターなかだえりさんのイラストにしてみたんですが。
(サイト用にと好意でもらったイラスト、完全に個人レベルで楽しんでます)

手前の白壁に狭間が描かれていたので
「なかださんってば、なかなか芸が細かいなー」と感心していたのですが、
(注:狭間とは、壁に空いている、四角や丸、三角などの穴のこと。
鉄砲狭間、矢狭間などといい、ここから鉄砲や弓矢で外敵を攻撃します)
なんだか不自然なのでよくよく見たら・・・

 

  

スマホのシートを示すアイコン的なボタンでした〜!!

トリミングしてるから、けっこうミラクルなんだよ。
それを証拠に、シートの移動に伴い、狭間も変化してます。

こんな小さなこと感動してわざわざデジカメで写真まで撮ったという、
なんとも平和な日曜日9:48でした。

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あんみつ姫

テレビ大阪さんの番宣映像を見た方からひと言。
「あんみつ姫に似てるって言われたことない?」

・・・じゃじゃ馬プリンセスかい!

たしかに、以前にも言われたことありますけどー。
私もすっかり落ち着いた大人になったつもりでいましたが、どうやらまだまだおちゃっぴーらしいです。
どうりで、<なにげに人見知りで超上がり症>を信じてもらえないわけです。

とはいえ、
ゴマちゃん(少年アシベ)、ドラミちゃん、ひこにゃん、ピカチュウ、百太(実家の犬)、餅
…などなど言われてきた私にとって(※共通点:まるい、黒目がち)、
あんみつ姫は人間なので、かなりの進歩。褒め言葉と捉えることにします。

最近、自分がおっさん化していることが気になっていた私にとって、
今回のあんみつ姫事件は、その心配を払拭してくれるものになりましたが、
同時に、悩み間違えているという事実も発覚して複雑な心境です。

自分のあり方と立ち居振る舞いについて、考えてみようと思います…。
今日から常に伏し目がち。目指せ、クールビューティー。

ちなみに、あんみつ姫がいるお城は<甘辛(あまから)城>です。
私の記憶だと、連立天守のたいそう立派な城でした。
姫路城をベースに、江戸城、犬山城、大阪城あたりのエッセンスを取り入れた感じ。

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荒川アンダーザブリッジ

どうでもいいですが、ドラマ【荒川アンダーザブリッジ】にハマってます。
ムダに豪華なキャスト、ムダに高いクオリティ。
村長が小栗旬だと気づく人はいったい何人いるのでしょう…。

ちなみに私も荒川河川敷近辺で育ちましたが、こんなおもしろい人たちは見つけられませんでした。
一緒に体操したーい。

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ありがとー。

日曜日、月曜日、そして本日火曜日。
本気で弱っているときほど、びっくりするくらい連絡がくるもんです。
こういうのを心の友というのでしょうね。

ここまで友達に恵まれているのが、きっと私が独身な理由です(という言い訳)。
・・・という、特定な人に向けてのブログでした。
がんばりますよー!

 

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「お城ー軍事施設から政庁へ」

東京国立博物館で開催中の「お城ー軍事施設から政庁へ」と
関連講演「日本の城-文献史料・絵図からみる城郭の姿」を聴講してきました。

 

ひときわ大きな、天草陣図。
晒し首(籠城戦などで、よく行われた見せしめ。降伏を促すためのもの)もリアルに描写。
南東からはオランダ船がやってきています。

 

太田道灌時代(徳川家康が整備する前)の江戸城(写真左)。
かつての東京は、まるで湿地ですね。
松の廊下の障壁画の松は、ドラマなどでは大きく立派なものですが、
実際はわりと繊細で控えめだったようです。

 

講演会は、書跡・歴史室主任研究員の髙梨真行さんによるもの。
文献の研究をされている方のお話は、説得力がありました。
講演の最後に、前週訪れた山中城の登城エピソードをしてくださいましたが、
トークの内容といい、声のトーンといい、それまでとは打って変わり
<ただの城好きの人>になって、おもしろかったです。
私も「お城の話をしているときは目の輝きが違う」と言われますが、
なるほどこんな感じなのだな、と思いました。

 

東京国立博物館は、建物がいいですね。
この暑さでは、さすがにベンチに座ってのんびり…などはできませんでしたが、
歩くだけでちょっと優雅な気分になれます。

歴史資料「お城ー軍事施設から政庁へ」は、2011年8月28日まで。

 

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東北に花火を咲かせよう!

8月11日(木)に行われる、花火大会。
岩手県(山田町、大船渡市三陸町、大槌町、釜石市、陸前高田市)、福島県(いわき市)など、
東日本大震災の被災地である東北沿岸部で、
追悼と復興の意味を込めて、一斉に打ち上げられます。
この花火の募金が、7月31日まで、一口1,000円から受付中です。

本来、花火大会は“追悼”や“復興”の意味をもつもの。
花火大会の発祥は、現在の夏の風物詩でもある、隅田川の花火大会で、
江戸時代に8代将軍徳川吉宗が、
1732年の享保の大飢饉とコレラの流行による死者の慰霊と鎮魂を目的として
翌年の夏に催した「水神祭」がきっかけといわれています。
(ちなみにお花見を江戸城外に解禁したのも吉宗。暴れん坊将軍は庶民の味方です)

辛きも美しきもわかち合う精神が、江戸を、日本を支えてきたのですね。
そのあとの日本はいろいろ失敗もしたけど、
ちゃんと復興して、今という未来につながっているのですから。

この吉宗スピリットに基づき、隅田川の花火大会も例年通り開催されるようですよ。

花火大会なんてただの娯楽で、今年がダメなら来年リベンジできるものだけれど、
どうってことない娯楽だからこそ、今必要だし、「今できること」だと思うのです。
「なんとなく、今年はやめておけばいいじゃないか」という空気もあるけれど、
なんとなく程度しか支障が考えられないなら、やればいい。
花火大会の経済効果がどうとか、そういうことは抜きにして。

これから復興させていくのは被災者だし、自立するのも被災者。
ずっと下だけを向いてきた人が、上を見る日になるかもしれません。
葬儀さえまともにあげられない方の弔いになると、
たとえ一瞬でも慰められる人がいるかもしれません。
花火なんか見たくない人もいるかもしれないけれど、
見てよかったと思う人もいるかもしれない。
もうそんなの可能性でしかないけど、可能性はゼロじゃない。

明るくきれいな空を見上げることで、
被災された方の心が、少しでも明るくなりますように。

少しずつ、みんなで協力して、もっともっとたくさん空に咲かせませんか?

LIGHT UP NIPPON

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祝・平泉世界遺産登録

平泉が世界遺産に登録されました!
昨年の夏に行ったので、記憶もあたらしく感慨深いものがあります。
中尊寺、毛越寺、厳美渓…どこも素晴らしかったなあ。

個人的には達谷窟毘沙門堂がよかったんですが、ここは世界遺産リストから外れちゃったみたいですね。
坂上田村麻呂が戦勝記念に創建した堂です。

 

 

岩への食い込みっぷりにも相当心惹かれますが、なんといってもすごいのは、岩面大仏!
高さ16.5mもある巨大な岩壁に、源義家が馬の上から弓で彫りつけたそうな…そりゃムリだろう。
苔の部分が、ベビースタイのようになっていてかわいい。

 

  

でも、もっとよかったのは翌々日訪れた盛岡城です。
世界遺産ではなく国の指定文化財ですが、スバラシイ!
土塁が主流の東北の城には珍しい、花崗岩で組まれた白い石垣の城。
さまざまな時代の特色を示す石垣が点在して残り、石垣ファンにはたまりません。

盛岡城の石垣には、地震による倒壊などの被害は今のところ報告がないようです。ほっ。
 

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たなか鮎子さんのグループ展

絵本作家・銅版画家のたなか鮎子さん→ からいただいたDMに魅せられ、gllery DAZZLEのグループ展へ。

「おはなしに棲む動物たち」
ふくだじゅんこ、たなか鮎子、篠原晴美 三人展

 鮎子さんは、上品なユーモアにあふれた、憧れの人です。
ものごしソフトでありながら、おもしろテンポが小気味よくて、知れば知るほど、意外がザクザク出てきます。
西洋を連想させておいて(私の勝手なイメージ)、旦那さまはメキシコ人というのも、楽しい裏切りです。

篠原晴美さんの木版画もステキでした。
基本的な刷り合わせや貼り合わせの技法や、色の出し方、偶然生まれた色や重ねの誕生秘話など。
職人技のお話を直接伺えて、わくわくしました。
本当は、もっと質問攻めにしたかった(笑)!
クリエイティブとは冒険なんだな、と再確認。こういうことがあると、創作意欲がムクムク湧き上がります。

鮎子さん、素敵な時間をありがとうございました。
銅版画のこと、もっと教えてほしいです。
あと、フツーに飲みに行きましょう♪

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