城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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一個人7月号

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今月号の「一個人」は盛りだくさんでおもしろい。
「皇居と江戸城の歩き方」載ってます。
第3特集はクラフトビール◎

この日は本当に楽しかったなー。

 

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一個人2015年7月号。6月26日発売。

 

早稲田大学オープンカレッジ講座スタート

早稲田大学エクステンションセンター2015年春講座が今日からはじまりました。
今期で3期目!ありがたい限りです。
そして今期も満員御礼でございます。

昨年受講できなかった方が大勢いらっしゃるとのことで、
2014年春講座と同じ内容を少しアレンジした講座です。
それでもたくさんいらしてもらえるのはうれしいことです。感謝。

KSB瀬戸内海放送「報・動・力」

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KSB瀬戸内海放送「報・動・力」
「お城は地域の観光資源!お城を知ろう」特集。
5月16日(土)0:45〜放送です。

オンエア画面の写真をいただいたので、ご紹介。

 

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トップの写真は、in高松城。

瀬戸内海に面した高松城は、海水を水堀に引き入れた海城。
2年前から、水堀で「城舟体験」ができるようになりました(大人500円、鯛のエサ付)。
たかが水堀に浮かべた船に乗るだけじゃん、と侮るなかれ。これが意外とかなり楽しい!
海水ならではのたゆたう水面がきれいで、風も心地よかったです。
こんなことができるのも、全国でも珍しい海城だからだなあと思いました。
もちろん、水堀から見上げる石垣はまた◎です。
鯛はかなりたくさんいて、エサをあげると寄ってきますよ。かわいい。
写真はないけれど…国重文・水手御門を開門させていただきました(感激!)。オンエアはあるはず。

 

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岡山城では、博士さんはお城パフェ、私は宇喜多サンデーを食べました。
マスカットに桃など、岡山はフルーツ王国!
意外にも、ここでのスイーツの注文は男性が多いそう。
たしかに、街中のカフェでは恥ずかしい人も、城中のカフェならオーダーしやすいかも。

 

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ほか、おしゃれトイレができ観光客の快適さが激増した備中松山城、
すてきな保興会の活動で城の保存と城を活かした地域活性化の成功例といえる備中高松城、
専属のよしもと芸人・丸亀じゃんごさんがいて城を盛り上げている丸亀城、
個人的感想ですが、改めていい城だなあと思った津山城。

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自分とは違うフィールドでのコンテンツづくりは学びも多く、貴重な経験をさせていただきました。

城ファンだけのものではなく日本の宝なのだから、
城なんか興味のない人も含め大勢に目にしてもらうこと、それぞれに感じ考えてもらうことも大事。
専門分野に携わり日々尽力されている方、地域の方、城ファン、
いろんな人や事情が生み出す空気感に包まれることが、
城を訪れたときの最大の楽しみでもあります。
そうした世界へ誘う道筋をつくること、そこで少しでも城の本質を伝える役割を担う、
というちいさな使命感のようなものを持っちゃっていたりします。

熱意あるスタッフ・出演者のみなさんに刺激されました。
映像にあって紙媒体にない説得力と訴求力を、どう補い表現するか…。
わたしもとりあえず今日がんばろー。

城好きでなくとも、間違いなく楽しめる番組です。
岡山・香川にお住まいの方、ぜひ。

反響があれば全国放送になるかも?だそうなので、
観られない方もなんとなくざわめいてもらえると!
この番組に限らず、求められば少しずつ数もバリエーションも増えていくもの、なのでね。

「戦う城の科学」がベストセラーに

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ベストセラー。
自分にはあまりに無縁意識したことなかったけれど、
文を書いている人間にとっては特別な言葉だな。

ありがとうございます。

 

 

 

江東区総合区民センターで講座スタート

今日から、江東区総合区民センターさんでの平成27年度前期講座がはじまりました。
江東区総合区民センターさんでの講座は2期目となりありがたいのですが、
定員30名のところ58名様のお申し込みがあったそうで…うれしい限りです。

城への関心が高く、講座の需要もあるのだなあ、と。
満足度の高い講座ができるよう励みます。

「図説・戦う城の科学」重版決定!

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4/16に発売された新刊「図説・戦う城の科学」(サイエンス・アイ新書)、重版決定ー!!

私のまわりもまだ購入していない人が多いのに…
親にもまだプレゼントできていないのに…
実は出版契約書もまだサインしてないのに…
誰がそんなに買ってくれているんだ(笑)?
ありがとうございます。

GW明けには、2刷が登場するかもしれません。

津山城の天守台で撮ってもらいました(しかもお貸りした本で)。名城!

岡山城西丸西手櫓

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岡山城の西丸西手櫓、道路からすぐ見えるようになってました。

 

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その駐車場のお隣にあるコンフォートホテル岡山に泊まったのですが、ロビーが石垣ビューでした。
お部屋に飾ってあった写真も、岡山城。

 

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近くの丸善さんが巨大でびっくりしました。
丸善&ジュンク堂さんは全国的に私の本を置いてくださってるので大好きです(笑)
たまたま覗いたら「戦う城の科学」を立ち読みしている方がいて、思わず逃げる。著者あるある。

4冊ほど購入しました。「新釈 備中兵乱」がおもしろげ。
同じシリーズに、「新釈備前軍記」「新釈美作太平記」もありますよ、と
城郭放浪記さんが教えてくださいました。メモメモ。

郷土書籍の棚が充実していて驚き。
地方の書店さんを覗くと、こういうところも見えておもしろいです。

犬島製錬所

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近代化産業遺産、犬島精錬所へ。

 

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近代遺構と製錬所美術館、家プロジェクトが目的…のはずが、
石丁場らしきところが気になって仕方ない(笑)。
大坂城、岡山城、江戸城の石垣もここが故郷。

 

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関東ではお目にかかれない瀬戸内産花崗岩、美しいわー!
お触りし放題よ。
海辺に転がってる石が減った気がするのは気のせいでしょうか。

 

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時間があったので、足守陣屋にも寄りました。
ここ、なにげにいいよね。

徳倉城(備前)

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せっかく岡山へ来たので、急遽延泊していくつか城をまわってきました。
よかったのは、再訪した徳倉城。やっぱりいい、ココ。

 

縄張としては一般的な中世の山城だけれど、本丸を取り巻く曲輪群の石垣は見応えあり。
小早川秀秋が入封して廃城、とあるので宇喜多時代の石垣のようです。ふふ。

 

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とくに本丸東側の虎口の石垣がスゴい。高さ3mはありそうで、北側にずっと続いてます。
大手登城道からここまでは20分くらいの山道が続きますが、この石垣を見たら疲れも吹っ飛ぶというものです。
その20分の道のりも、なにもないわけではなく曲輪群がところどころ明瞭に残っているし、
途中には堀切や水がいまだ湧き出ている井戸もあったりと城感たっぷりで楽しい。

本丸の南側には櫓台のようなものがあって、そこの石積みもなかなか○。
城の南方を見渡せるような構造だけど、櫓台の上に上がってはみたものの薮薮で眺望は確認できず。

 

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搦手におもしろい遺構があって、
登城道に沿って堀底道のような空堀が数百mに渡って延々と続いていた。
これは空堀…なのか…?
後世のものかとも思ったけれど、途中で屈曲していたりして空堀っぽいし、
地形を考えると南側の尾根を断ち切ることになるから空堀なのかも。気になる。

 

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この城も保存会によって守られてますね。
足場を確保してくれているおかげで歩けるし、このプレートがないと完全に道に迷います。

 

城郭放浪記さんやちえぞーさんなどもアドバイスの通り、
大手登城道から登って搦手登城道を降りるのがオススメです。
その他、見どころやアクセス、概要などは
データベース化してくださっている城マニアさんのサイトにお世話になってくださいませ。

その他、7城ほどまわってきたのだけど、今回は無計画が原因のTHE中途半端。
とくに、絶対に行こうと思っていた常山城は
2年前から車両通行止めになっているという事前情報を入手しておらず、
歩いて登るには時間が厳しかったため断念。先に行けばよかった、、、。
それから、金川城は○虫の猛攻が激しくそそくさと退散で不完全燃焼。
この2城は秋にでも再訪だな。アクセスはわかったぞ。

瀬戸内海放送「報・動・力」ロケ③

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津山城の後は、備中松山城へ。

雲海に浮かぶ城として今人気急上昇中の備中松山城。
著書で必ず取り上げてしまうほど大好きな城でもありますが、
今日は観光客増加に対する取り組みなどを紹介させていただきました。

 

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まず、城下の魚介・海鮮料理店「魚富」さんが開発した「雲海鍋」。
詳しくは瀬戸内海放送「報・道・力」をご覧くださいね。
おそらくそこまで詳しくオンエアされないと思うので、私なりの感想とご紹介を。

雲海ブームに乗っかって盛り上げよう、経済効果を高めよう、とか
安直なチャラい発想のものでなくて、
地域活性化や観光振興に、料理人としての立場でなにか貢献できないか、
地域の人々や子供達に、備中松山城や高梁の素晴らしさを伝えられないか、と考案されたそうです。

それを証拠に、ちゃんとおいしかったです。とてもおいしかった。
見た目のインパクトだけでなく、思いのこもったお料理。
地元名産の食材を使い、野菜や海鮮、鶏肉などたっぷり入っています。
豆乳スープに浮かぶのは…卵白!
豆乳スープは濁らないよう薄味にしてあるので、お好みで柚胡椒や薬味で調味していただきます。
(薄味派の私はこのままでもイケた…魚のお出汁が効いてます)
ポン酢を入れると、また味が変化しておいしかったですよー。
季節によって、具材は変わるそうです。
秋は紅葉型の人参とか生麩とか…よさそうですね。
名物になりそうな予感。

説明される大将に、誇りと愛と心意気を感じましたよ。
観光客がここまで知ることはなくても、
ブームの中で本質がなかなか伝わらないことがあっても、
つくり手にとってはここはとても大切なことなんだな、私も見習いたいな、と
考えていました…たいしたコメントもしないまま(笑)
ちゃんと思いがある、これ大事ですね。

 

私は高梁市と備中松山城が好きなのですが、
こういうおもてなしの心とか、地元を愛する心とかがやっぱり身を纏う空気に出るのだと思う。
城ファンとしては、もちろんいい遺構とかほかにない城の姿に興奮したりもするけれど、
私も含め、観光客は遺構を評価しに来るのではなく、
そこで過ごす時間を楽しみにくるわけですから。
意識していなくても、そういう空気がつくられているかないかが満足度を左右すると思う。
地元の人に愛されている、理解されているかが大事。
城はずっと、そうやって守られて地域と共存してきたのだから。

 

備中松山城でも、教育委員会、観光協会の方が来てくださり暑い中長時間お付き合いいただきました。
教育委員会さんには執筆にあたってもご案内いただいたり資料をいただいたりとお世話になっています。
ありがとうございます。
今日も、おもしろそうな資料までご用意してくださってました。

 

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高梁市では、城見橋公園駐車場に立派なトイレを建設したとのこと。
(ここから登城口のふいご峠まではシャトルバスに乗り換えてへ向かいます)
実際に訪れてみてビックリ!城のトイレとは思えぬデザイナーズトイレ。
(ロケ中につき、まともに写真撮ってなくてスイマセン)
女性用トイレには、着替える時に足が汚れないよう折りたたみのシートまでありました。
細やかな配慮がうれしい。
山城では、ご年配の方や女性はとくにトイレの心配が大きいと思うので、
これは訪れる人にとってはとても大きな安心感だと思います。
飲みものなども売っているので、バスを待っている間にここで買えば安心です。

 

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大手門の脇もこれから整備に入るとのことで、
より来城者の安全と快適な見学が叶いそうです。ありがたし。

3月のダイヤ改正で、サンライズ出雲が備中高梁に停車することになりました。
7:14着で、それに併せた雲海タクシーに乗れば、
雲海が見られる時間内に展望台まで連れていってくれます。
この秋〜冬は大ヒットかも。もちろん雲海鍋もね。

 

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いちばんうれしかったのは、二重櫓(国重文)の鍵を開けさせてもらったこと!
たぶん「落とし」という名称の様式だと思うんですが、
引き戸の下部に上下に稼働する棒状の木片が取り付けられていて、
戸を閉じると木片が敷居に挟まって戸が固定されます。
構造としてはシンプルなのだけど、開けるのが難しい!
外から開けるときは、L字状の鉄製の鍵を戸の穴から差し入れて、
この木片を上に持ち上げるんです。
結局、全然できなかった、、、。むずかしー。

 

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普段は非公開の二重櫓、番組で公開されますよー。
備中松山城の二重櫓は天守のすぐ北側にあるのですが、
いざというとき逃げられるよう、南側にも出入口があります。
そして、西側には狭間も切られてます。
内部には修復の際の木材や、修復前の写真、発掘された遺物などの展示も。
古い木材がそのまま残っているし、コーフン。。
ときどき特別公開されてますので、ご興味のある方がチェックを。

KSB瀬戸内海放送「報・動・力」。
5/16(土)0:45 ON AIR。
前日の「スーパーJチャンネル」でも一部放送されるそうです。

トップの写真は、備中松山城でいちばん好きなスポット。