城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

●詳しいプロフィールはこちら

城メグリストのサイト

城メグリスト

●お仕事実績はこちら

アーカイブ


弘前2015冬②〜城下町歩き〜

IMGP7668

弘前市さんにお招きいただいた2日間をさっと振り返り。
弘前城雪燈籠まつりへ向かう前、1日目の日中は弘前城下の街歩き。

藩政時代の弘前城と城下町だけでなく、
日頃の私が後まわしな近代の歴史や文化などの世界に触れ、
かつ現在の観光業についてや文化発信・継承や取り組みについて伺い、
異業種の方との意見交換もできた有意義な1日でした。

江戸時代だけでなく、近代まで歴史がずっとつながっていて、
しかも目に見えるものが多く残っている。
とにかく文化を感じる町、
知れば知るほどクリエイティブでハイカラな町でした。

 

IMGP7539 IMGP7540 IMG_1807

雪の新青森駅。この光景、テンション上がります。
「さすが雪国、吹雪でも爆走する奥羽本線のたくましさよ!東海道線くらいスピード出てるぜ!」
…と感動したら、奥羽本線はけっこう弱くてすぐ止まるほうなのだそうです(笑)恐るべし。

そうそう、新幹線に乗っていておもしろかったのが、ずっと雪が降っているわけではないこと。
盛岡あたりは大雪でしたが、そこを越えて新青森方面に西進する道のりは
晴れていたり雪が降ったりと、地形によって車窓からの風景がくるくる変わっておもしろかったです。

 

IMGP7546 IMGP7550 IMGP7552
IMGP7553 IMGP7554 IMGP7558
IMGP7559 IMGP7560 IMGP7561
IMGP7562 IMGP7570 IMGP7578
IMGP7575 IMGP7597 IMGP7600

いちいち思うところが多くて全部記しておきたいのだけど、備忘録的に写真のみ。
じょっぱりそば→弘前中央食品市場→一戸時計店時計台→弘前昇天教会→弘南鉄道大鰐線中央弘前駅
→かくみ小路→百万石展示館→日本キリスト教団弘前教会。

明治以降の歴史も独自で豊か。
そしてそれが目に見える形で残り、人々の生活の中に心地よく共存している、そんな魅力的な和洋折衷の町です。

 

IMGP7588 IMGP7592

関東でたまに大雪が降ると道路の雪をかき集めた小山ができるのですが、弘前にはそれがない。
こんなふうに、道路のいたるところにある用水路みたいな穴に雪を落としているからだそうです。
水路の水はちょっとした小川の如く流れていて、凍る気配なし。
雪国のしくみを初めて知りました。

 

IMGP7565 IMGP7568

城好きの反応ポイント。
鉤の手になっていました(左)。
土手町のすぐ裏、土淵川沿いの場所です。
ざっと現在地図を見た限りだと顕著なのはここくらいのようです。
このあたりは鍋屋町、鍛冶町、新鍛冶町、鉄砲町などいわゆる職人町。
その入口として木戸のようなものがあったのかもしれません。

鉄砲町には鉄工所がありました(右)。小さなおもかげ。

一戸時計店時計台が面している、下土手町、土手町、上土手町と続く大通りが、
江戸時代に参勤交代で使われた道だそう。
弘前城追手門に続いています。
ただ、城から遠ざかるにつれ下土手町、中土手町、上土手町となっていくので
町名は明治以降につけられたものかもしれません。。調べてないので適当発言ですけれども。

 

IMGP7579 IMGP7585 IMGP7604

江戸時代の町名とその解説をいたるところに記してくれています。
これを頼りに町歩きをするのも楽しいと思います。
鞘師町、というのがありました。珍しい。

感激したのは、弘前は飲食店が多い、ということ(笑)!
「弘前の人が家で夜ごはんを食べないんですか?」と聞いてしまったほど、いい感じの飲み屋さんがいっぱい。
聞けば「このお店はこれがおいしい」「ここはなにが名物」など、どれも魅力的です。住みつけそう。

 

IMGP7607

青森銀行記念館。
設計した堀江佐吉さんは、太宰治の斜陽館の設計をした方でもあるんですね。
建造物のお話はちょっとおもしろかったです。

 

IMGP7612 IMGP7619 IMGP7620
IMGP7622 IMGP7629 IMGP7633

欅でつくられたテーブルや丸柱がすてきです。
日本の銭貨の歴史解説と通貨・小判レプリカの展示、食いついてしまいました。

 

IMGP7635 IMGP7638

事前知識なく「2階の天井、ステキ〜」と思っていたら、最大の見どころなのだそうで。

説明板によれば、金唐革紙というもので、和紙に錫箔と漆を用いたもの。
工程数は17という手のかかりようで、もちろん手作業。
明治殖産興業の花形として海外に輸出されたものの、機械化の波により姿を消したのだそうです。
いまだそのおもかげを残すのは、ここと旧日本郵船小樽支店だけ。
小会議室・大会議室と1階の頭取室の天井にあるそうですよ。

 

IMGP7643 IMGP7647

雪にまみれる弘前城追手門と外堀を通り過ぎて…

 

IMGP7651 IMGP7662 IMGP7671

藤田記念庭園にやってきました。
日本商工会議所初代会頭が大正10年に建てた別邸。
洋館だけれど、窓の外は池泉回遊式庭園になっていて、なんともセンスよし。
窓の広さとか、すごくいい。
もちろんこの日は見えませんでしたが、岩木山を借景ともしているそうです。すばらしい。

屋根がかわいい。雪がずり落ちないように屋根上に桟のようなものが入っているそうですが、
それをも押しのけそうな勢いで雪が積もってました。
看板もかわいい。
これを撮影するために、看板にかかった雪をどけていただきました。
弘前市の高田さん、ありがとうございました。

和舘も気になりましたが、雪に埋もれていました。。

 

IMGP7665 IMGP7666 IMGP7667

喫茶室になっているこちらの洋館で、アップルパイと藩士珈琲を。

弘前は洋菓子屋さんがものすごく多く、とりわけりんごを使用したアップルパイはもはや文化。
洋菓子屋さんだけでなく和菓子屋さん、
フレンチレストランなどあらゆるお店がオリジナルのアップルパイをつくっていて、
アップルパイガイドなるものには47種類も載っています。
弘前へ来たら、食べ比べはマスト。1日ではすべて食べ比べできませんけれども。。

 

IMG_1900 IMG_1899 

こちらがアップルパイガイドマップ。

 

IMG_1898

そうそう、著書にも思わず書いたことがあるんですが、
弘前って観光コンテンツの整理がとても上手で、パンフなどの紙媒体が充実している上に、どれもセンスがよいんです。
つまり、構成と見せ方のレベルが高い。
このあたりのことを知りたいな、と思ったのが今回参加させていただいた理由のひとつでもありました。
(結果的に、とても勉強になりました)

 

IMGP7674 IMGP7685 IMGP7687
IMGP7690 IMGP7691 IMGP7692
IMGP7694 IMGP7697 IMGP7686

なにげに楽しい津軽藩ねぷた村。
弘前ねぷたを知れるだけでなく、津軽焼の実演なんかも。
職人さんの作業、もっと見たかったな。飽きません。

ねぷたの絵付けもやってました。
顔の白い部分はロウを塗ることで、
ほかの色と混じるのを防げ、かつ闇夜に鮮やかに発色させられるんですって。
いろんなコマも楽しかったあ。

 

IMGP7789

弘前城雪燈籠まつりを見て、その後はあいやさんで親睦会。
津軽三味線の生演奏を聴きながら、郷土料理をいただくという贅沢な時間でした。

津軽三味線、ソウルフルで好きなんです。
伝統芸能や民謡というとしんみりシブいイメージがあるけれど、
津軽三味線はちょっとロックなイメージ。
バチを叩きつけるような弾き方が、ギターをかき鳴らす姿とちょっとリンクします。
すべてアドリブ、演奏者によって音が違うそう。
だからなのか、素人にもライブ感のようなものが伝わってきます。

 

IMGP7785 IMGP7786

海の幸好きな私にはたまらない、いろいろおいしいものづくしでした。
写真は、城っぽい絵が描かれた小皿と、郷土料理のイガメンチ。

短い時間でしたが、わざわざ来て下さった方々とご挨拶やお話もでき、楽しくあたたかい時間でした。

「あなた、食べなよ」を「な、け」、「わたし、食べる」は「わ、く」。
という津軽弁を教わりました。
長くしゃべると雪が口の中に入っちゃうからだそうです。短くて便利だけど、アゴが弱くなりそう。

 

この後連れていっていただいたバーがとてもよかったな。また行きたい!
楽しい夜でした。

(続く)

弘前2015冬①〜弘前城雪燈籠まつり〜

IMGP7757

寒波とともに、弘前へ。
第39回弘前城雪燈籠まつり開催中の弘前城へ行ってきました。
寒いところは好きだし、防寒対策もバッチリ。
おかげで雪国の冬、冬の弘前城を満喫できました。

 

IMGP7703 IMGP7737 IMGP7726

水堀が雪堀になっていましたが、これもまたステキ。
石垣に雪がかぶるとさざれ石のようになりキレイで好きなのですが…さすがにちょっと雪かぶりすぎ(笑)

 

IMGP7707 IMGP7722 IMGP7772

弘前城の現存する5棟の城門と3棟の櫓。
とりわけ城門は特徴的で、一重目の軒が高く、屋根の軒が直線的です。
豪雪に耐えられるよう雪国仕様なのだろうと思っていましたが、それを実感できました。
櫓も、雪景色に映えていました。弘前城はよく雪が似合いますねえ。

 

IMGP7709 IMGP7714 IMGP7715

弘前というと桜の名所のイメージですが、
弘前城雪燈籠まつりはみちのく5大雪まつりのひとつに数えられる冬の風物詩でもあるのだそう。

雪燈籠は木枠の中に雪を詰め込んで、高さ約2m、幅約1mほどの雪柱をつくり、
1~2日後に木枠を取り外して燈籠のかたちに削っていくそうです。
火袋部分を彫り込んで武者絵を飾れば完成。
中には豆電球を入れてあかりを灯しています。

関東人の憧れ、雪の滑り台を初体験しました。
子供の頃から、テレビで見て憧れていたよ…!夢が叶いました。

プロジェクションマッピングも行われました。動画撮ったけどアップできず、、、。

 

IMGP7727 IMGP7732 IMGP7741

本丸から岩木山に向かってのぞむ蓮池のまわりに並ぶのは、ローソクを灯した小さなかまくら。
まさに、雪と光のファンタジー。

 

IMGP7730 IMGP7733 IMGP7734

地元の小学生の絵が描かれた燈籠。かわいい!
よく見たら、弘前城のイラストの登場率が高かったです。
個性はあれど、みんな上手!地域のシンボルなのだなあと感じました。

 

IMGP7746

幻想的な弘前城の天守があらわれました。

 

IMGP7750 IMGP7753 IMGP7754

石垣修復工事についての立派な看板も設置されていました。今日は近づけず。

 

IMGP7761

弘前城はついに今夏より天守が移動されるため、
おなじみの下乗橋(赤い橋)越しの天守の景観は10年くらい見られなくなります。
桜のシーズンに一度見てみたい、という人は、今春がラストチャンスです。

天守は、夏には曳屋工法という方法で本丸にスライドされます。

 

IMGP7762

すでに水堀の水は抜かれています。
その上に雪が積もっているわけですが…驚いたのは、堀の浅さ!

講座や講演などで、水堀の深さについてよく質問されます。
ものすごーく深いと思っている人がわりと多いのですが、
基本的に2mもあれば十分で2〜3m程度、とされています。

しかし…!この堀、水が入っている状態とほとんど変わらないのでは…?
と思い市の方に聞いてみたところ、せいぜい30〜40mくらいだったとのこと。
「子供の頃に釣りをしていて落ちたことがあるけど、子供ですら膝ぐらいでしたよ」と驚きの証言も得られました。
堀底は沼地のようにズブズブな感じで、水を抜くというよりそれらを埋め立てる作業だったようです。
そもそも水堀である必要もそんなになく、空堀だったのかもしれないなあとも思ってみたり。。

堀底から石垣を間近で見上げられるイベントなど企画しているとか。
これは城ファンにとっては楽しみ!

 

今回は、弘前市さんからのお声がけで
弘前の観光コンテンツを体感する招へい事業でうかがってきました。

城を通して地域を知り、城めぐり旅を提唱する者としては
地域のことを知りたいとは思いつつも、限られた時間では城に労力と時間を費やしがち。
2日間飽きることなく、改めて弘前の魅力の幅と深さに感銘を受けました。
なによりも個人では出会えない深いところにたくさん出会え、とても貴重な経験になりました。
充実した2日間だったので、ダイジェストを記しておこうと思います。

(続く)

国宝4城めぐりをガイドします

充実した城旅や歴旅でおなじみのクラブツーリズムさんの<歴史への旅>、
『春うらら・・・国宝4名城めぐり 松本城・犬山城・彦根城・姫路城』
という2泊3日のツアーでガイドをさせていただきます。
3月25日〜27日、国宝4城+岐阜城です。
3月27日は、5年ぶりに公開される、姫路城のリニューアルオープン日ですよ。

行程はこちら↓

1111

※サイトには田中秀昭ナビゲーター同行、とありますが
これからお申し込みいただくと、私のガイドとなるようです。

まずは国宝4城に行ってみたい、という声をよく聞きます。
個人で効率よく行くのは難しい、という方、
添乗員&ガイド付きで安心&充実、という方にはかなり魅力のツアーだと思います。

お申し込み・お問い合わせはクラブツーリズムさん→ まで。

掛川おでん

image

静岡おでんネタ、しつこくてすいません。

掛川のおでんはまたちょっと違うんですねえ。
牛すじではなく鶏皮でしたし。
静岡おでんは牛すじや豚モツでダシをとって具材を煮込むのに対し、
掛川おでんは鶏ガラで煮込むとか。
掛川おでんはちょっとさっぱりしていて、ダシに独特の甘みがありました。

「静岡は掛川より濃いね。掛川と浜松もまた違うよ」
「家で食べるおでんもまたちょっと違うねえ」
と、浜松からいらしたというおじさんと地元のおばあちゃんが教えてくださいました。

 

 

 

image image

おまかせの盛りをお願いして、この7本で480円。安!
静岡っぽいネタを選んでくださいました。
「粉は?」と聞いてくれるのでもちろんお願いして。
かつおぶしをたっぷりかけるのが、静岡おでんの食べ方です。

 

image image

すいのやさんは、駄菓子屋さん。
焼きそばもおいしそうでした。
テキパキ働いて、帰り際に「またきてね」と言ってくれたお店のおばあちゃまがすてきでした。
住所は城下6番地。

掛川城のことは、しろくろJOKERのブログvol.23に書きました→

2015年城始め〜白水城&下田城〜

IMG_1551

今年は訪れた城のことを記しておこうと思ったのですが、さっそくやってない(笑)
訪れた城の数もかなりテキトーなので、手帳には書き留めることにしました。
気が向いたときだけ、こちらにも城名くらい載せておこうと思います。。

2015年の城始めは白水城でした。
年末年始は下田へ行っていたので。

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

観光スポットになっている石廊崎灯台と対になって漁港を挟み込むような、
長津呂湾の東側に突き出した半島を利用した城。

比高差は70〜80mほどでしょうか。
土塁はしっかり残っているけれど、縄張は技巧的ではなく古いタイプ(鎌倉時代か)で小規模。
いわずもがな、強みはその立地です。
伊豆半島の南端にあるだけでなく、長津呂湾の細長い入り江を掌握するようになっていて、海上ルートを押さえるためには好立地。
軍事基地ではなく、水軍基地みたいな城かと思われます。

主郭のみの踏査となり、空堀は発見できず。立派な井戸あり。
石積みっぽいものが本物だとしたら、北条氏時代も現役だったということでしょうか。

 

Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE Exif_JPEG_PICTURE

ちなみに2014年城納めは下田城でした。
ホテルを抜け出し…大晦日まで諦めない(笑)。
2014年最後の太陽が沈む中のトレランになりましたが満足。
有名な城なので概要は割愛。行きやすくて気軽に畝堀が見られる城は、ともあれ貴重です。

畝をつくる必要があるのか、と疑問に思ってしまうけれど、
これは数日前に中井先生&加藤先生と訪れた韮山城ツアーでお話したことともつながり
(記事が出る前なので詳しくいえません…いずれ書きます)、感慨深く、あれこれ考えながら歩きました。

 

Exif_JPEG_PICTURE

遠景は元旦に撮影しにいきました◎

雪の江戸城

IMGP7520 

雪化粧した江戸城を撮りに行くも、着いたときには雨に。
雪よりも、修復したての漆喰壁の白さが際立っていた伏見櫓。

 

IMGP7507 IMGP7524 IMGP7529

桜田濠の土塁はなかなか。
鉢巻石垣、もう少し木々から独立できるとよいのですが。

唐沢山城フォーラムと栃木の城

IMGP7117

栃木県佐野市で開催された

唐沢山城跡国指定史跡化記念フォーラム「お城があると夢がひろがる」に行ってきました。

芸能界きってのお城好き・春風亭昇太師匠と奈良大学学長の千田嘉博先生がご出演されるということで。
さすがは知名度の高すぎるおふたり、1000人先着というホール、満席でした。

通路前の座席に座っていたんですが、通路で関係者らしき人がお話していて
「鳥取の山城サミットにも師匠が出ていて…」
「あのときのパネルディスカッションでは…」といったお話をされていて、
思わず顔を伏せつつ、聞き耳を立ててしまいました(笑)
鳥取の山城サミットでも1500人ほどの来場者があったと聞きましたが、今回もすごい人。

「佐野市で平日、しかも城のイベントでこれだけ集まるってすごいねー」と話されていていました。
昇太さんの落語だけでなく、千田先生のご講演やおふたりの城トークにも頷きつつ熱心に耳を傾けていて、濃密な時間だな、と。
城の保存・発掘調査事業についての理解が深まっていくのはいち城ファンとしてうれしいなあと感じました。
地元の方が知ることがなにより大切ですもんね。
私もあれこれ考えさせられ、そして勝手に刺激を受けたりと勉強になりました。

 

さて、フォーラムは18:30〜21:00だったので、
寝坊しつつも車をぶっとばし、栃木の城をてくてく歩いてきました。
西方城へ行くぞ、と決めていたので西方城、二条城、真名子城。
そしてフォーラムに備え、久々に唐沢山城もゆっくり踏査。

栃木の城はすばらしいー!
土のしなやかな強さを感じます。
技巧的だけど、思考に柔軟性があって土のよいところを生かせている、ような。
(この抽象的な表現に賛同してくれる方がいるか知りたい)

 

IMGP7100 IMGP7150 IMGP7156
IMGP7170 IMGP7183 IMGP7196
IMGP7202 IMGP7224 IMGP7243

西方城。
やっぱりすばらしい城です。
ひとり山中で卒倒しそうになれる城。ひとり山中で笑っちゃえる城。
トップの写真は、美しき西方城北側の曲輪の馬出。
しかしやっぱり気になる…東丸の馬出とあるところは二重桝形虎口だと思う。。

 

IMGP7258 IMGP7263 IMGP7268

二条城。
この時期ならちょっとは見えるかと思ったがやはりダメでした(笑)
しかし土塁と石積みがちゃんと見えるところが私の心を掴みます。
ノコギリを持った地元のおじいさんに遭遇してお互いビックリ。
ちょっとお話をうかがえて楽しいひとときでした。

 

IMGP7298 IMGP7323 IMGP7341

初・真名子城。
予習ナシで訪れてみたら、思いのほかよい城でホクホク。
しかし、昨日最大の疑問は石切り場。
これ、石切場…なの、か?
3点ほど疑問が解消しないのですけれども。
調べてみていないのでなんともですが…。備忘録的に。
そして…東ノ丸ではなく東郭とすべき、とN先生にいわれそう(笑)。

 

IMGP7382 IMGP7396 IMGP7418
IMGP7425 IMGP7442 IMGP7468

唐沢山城。
有名なのはもちろん、東日本有数の江戸時代初期前後の高石垣。
歴史を辿っていくと城主がめまぐるしく変わっていて、

石垣も場所によって積み方が違い拡張と改築の形跡がありゾクゾクします。

が、やはりすごいのは、

昇太さんも大コーフンしておられた南東尾根筋の2本の堀切!

尾根筋の堀切をあんなふうに技巧的に屈曲させたり食い違ったりさせてしまうとは、ただならぬ城に間違いありません。
そして、雁木の存在。
どんな全貌だったんだろうー!
根小屋の発掘調査も進んでいて、目が離せません。
それにしても、レーザー測量ってすごい。

佐野市教育委員会さんのさらなる頑張りと市民のみなさんの理解に期待です。

スタバのRESERVE

10353045_777864615634605_268201943216038390_n

RESERVE初体験。
おいし〜♡
好みの豆を選んでくれ、目の前で1杯ずつ淹れつつ淹れ方や相性などもあれこれ教えてくれる。
このお店の機械は全国で20店舗しか置いていないそうです。

RESERVEは六本木エリアだとここアークヒルズサウスタワー店のほか、ヒルズとミッドタウンにあるそう。

静岡の城

IMGP6573

静岡では12城ほど歩いてきました。

 

IMGP6552 IMGP6522 IMGP6619

講演で「ここに住んでいたら毎朝丸子城行きます」発言したもので(笑)、
翌日は朝から丸子城へ。
やっぱりいい城だー。
朝から1時間半ほどかけて。

 

IMGP6671 IMGP6658 IMGP6656

あとよかったのは、花倉城ですね。

諏訪原城は、いわずもがな。

諏訪原城の整備と静岡麦酒

10934137_776908989063501_3890196601631924058_o

諏訪原城で、史跡整備と発掘調査現場を見せていただき、いろいろ話をうかがってきました。
ベタにいろいろ感心&感動の連続でした。
楽しくうれしく夢ふくらむ1日だったな。。ありがとうございます。

諏訪原城、ますます魅力的な城になるだろうし、
ふらりと訪れたときの満足も高い城になっていくんだな。整備が完了する4年後が楽しみ。

この1ヶ月で、9日間静岡にいたことに。
富士山と桜海老へのありがたみが薄れます。

締めは静岡麦酒。
大好きなうなぎボーンを買って新幹線に乗り込んだのでありました。