城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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「城メグリストと行く!!新発見!お城入門」参加者募集中

かれこれ1年以上お休みさせていただいていた
ビギナー向けお城めぐりツアー<城メグツアー>が、パワーアップ!
阪急交通社「@時遊人」さんのツアーに登場することになりました。

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「城メグリストと行く!!新発見!お城入門」
第1回 江戸城(5/26、6/9、7/19 ※催行決定)
第2回 八王子城(9〜10月予定)
第3回 忍城(10〜11月予定)

約2.5時間の散策&ランチ付。第1回江戸城ツアーはお試し価格です☆

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江戸城は日本一のお城。さて、何が日本一なのでしょうか?
そのミステリーを解くヒントが、城内のいろんなところに隠されています。
どんなヒントがどこに眠っているのか、レジャー気分で探しにいきましょう。
全国のお城めぐりに応用できるお城見学のポイントもお話します。

●詳細・お申し込み・お問い合わせは阪急交通社さんのサイトから→

たくさんのご参加、お待ち申し上げております。

【WORK】男の隠れ家

2012年4月27日発売の雑誌【男の隠れ家】6月号でコラムを2本書かせていただきました。
「時代小説と城」というコラムの「火天の城」&「天地人」です。

コンビニにも置いてある雑誌なので、見かけたら立ち読みしてくださいませ。

天下統一!城攻めナイト

「全国城攻め手帖(メディアファクトリー)」発売記念イベント
天下統一!城攻めナイトに行ってきました。

ゲストはいまあ城好き著名人の筆頭、春風亭昇太師匠。
スライドを使ったトークショー、かなりわかりやすくて会場が一体化してました。

昇太師匠は本当にいつも楽しそうにお城の話をなさいますね。
当たり前すぎて失礼ですが、トークのテンポがすばらしくて時間を忘れるほど話が楽しい。
山城なんて知らない人でも、なにやらワクワクしてしまうのも納得です。
私も少しは表現力をつけたいものです。

ちなみに昇太師匠、「城好きの人」というムード歌謡でCDデビューするそうです(笑)

小田原城・惣構見学ツアー

「小田原城天守閣木造化を考えるシンポジウム連携プログラム
小田原城・惣構(大外郭)遺構見学ツアー」に参加させていただきました。
あの小田原城の「惣構」を歩けるとは、なんてすばらしい企画なんだ!と勇み足で。
 

「惣構(そうがまえ)」なんてお城好きでなければ心躍りもしないワードでしょう。
外堀のそのまた外側の外郭、つまり城下町も含めてぐるりと取り込んで覆った防衛線のことです。
小田原城の惣構の総延長は約9km(12kmとも)にも及び、
その規模は中世城郭ではぶっちぎりのNO.1、近世城郭でも江戸城に次ぐNO.2。
城下町までを城域として経済都市をつくり上げれば
たとえ敵が攻め込んでこようとも、国としての機能はすぐにはストップしない。
物資を遠方から運び込まなくても、自給自足の生活だってできてしまう。
1590年の豊臣秀吉の小田原城攻めで、
圧倒的に兵力が劣りながら3ヶ月も籠城に持ちこたえたのは、惣構のおかげでしょう。
(ちょっと過信していたのが敗因でしょうけど)

 

小田原城というと桜の名所、関東には珍しく天守のある城、くらいのイメージかもしれませんが、
中世屈指の築城技術を持つ後北条氏の本城。
そのあたりの秀逸さが全く知られていないのはちょっと残念ですね。

 

意外と残っていた、惣構の遺構。
パーツは見応えがあり解説も興味深かったのですが、縄張図がなかったのが残念。
城ファンとしては、縄張をきちんと見たかったです。
広大なだけに距離感がつかめませんし、地元民でないので位置が不明でした。

本来の目的であるはずの<天守の木造再建化>について一切話がなかったのは残念でした。
前日のシンポジウムでお話があったのかもしれませんが、
なぜ木造化を目指すのか、必要性や問題点を私は聞きたかったです。
そもそも天守再建の重要性を理解してもらわないことには
木造だろうが鉄コンだろうが協力を得られないと思うんですよね。
城の保存維持事情は、興味のある人とない人の温度差が激しいですもん。

 


桜がキレイでございました。

大嶽城おまけ〜虎御前山城

大嶽城ウォーク→ の前に、虎御前山城に寄ってきました。
本気の登山の前に軽い登山をしてみた私、我ながらタフだなと思いました。
他の参加者の方にたいそう驚かれましたとさ。
とはいえ時間がなく織田信長の陣後まででリターン。
晴れたり霙が降ったりの気まぐれな天候にもてあそばれ、ぐちゃぐちゃになって帰ってきたのでした。

 

虎御前山城は織田信長が小谷城攻めのとき本陣とした城ですが、
よくもこんな目と鼻の先に陣取ったもんです。
もうこの時点で、勢いは圧倒的に信長が勝っていたんでしょうね。
その状況下で数年持ちこたえた小谷城の防備力の高さに感嘆すべきか。

このお城、小ぶりですがなかなかよいです。軽い気持ちで行くのにおすすめの山城です。

大嶽城おまけ〜長浜グルメ

大嶽城の帰り道、
お城がご縁で知り合った名古屋から参加のお仲間と、3人で長浜に立ち寄ってきました。
一緒に大嶽城を登れただけでも楽しかった上に、グルメツアーまでできてサイコー。
やっぱりお城めぐりにグルメはつきものですね。

 

またまた登場の大好物!長浜の郷土料理・焼鯖そうめん。
何度も言いますが、なぜ焼鯖そうめんが全国区の絶品にならないのか不思議です。
全国区どころか、滋賀県内でも湖北限定ですよね。彦根や安土ですら見ません。
この味を東京で再現できたら大ヒットすると思うのですが。
…というか東京でも食べたい!
奥のしじみの佃煮も激ウマです。ありがとう、琵琶湖。

 

こちらサラダパンは、長浜で大人気というローカルフード。
マヨネーズで和えた刻みたくあんがサンドされています。
陳列棚の充実っぷりに人気の高さを感じますね。
気になるお味は…1個でいいです。1個は完食できます。
(私はマヨネーズもたくあんも苦手なもので…好きならおいしいのかも?)

 

そして私の「名古屋駅ホームの噂のきしめんを食べたい!」
という私の小さな夢も叶えてくれました。
わざわざ新幹線を途中下車すつ価値があると話題の、人気NO.1の住吉のきしめん。
ホームの立ち食いそば屋なのに、天ぷらはオーダー後に揚げてくれるのね。
うみゃーでした。

焼尾砦〜大嶽城ウォーク

小谷城下まちめぐりウォーク実行委員会さん主催の
ウォーキング・ツアー「信長の小谷城攻城ルートー焼尾砦から大嶽を攻略するー」
に参加してきました。

念願の大嶽城。いやー、楽しすぎました!!
こんなに素晴らしい城とは思いませんでした。
こりゃ、もはや小谷城なんかどうでもいいですよ。…ってくらい。

小谷上山田から北西の尾根上にある砦・焼尾丸を経由して本丸を目指し、
福寿丸、山崎丸、御屋敷跡ぐるり。なかなか本気なコースです。
専門家のお話も聞けて大満足。
 

ウォークというよりアドベンチャーな感じに。。
いいですねえ〜。いかにも中世の山城です。
織田信長は、暴風雨の中ここを通って朝倉義景を追撃したことになっていますが、
地形が多少変わっているとはいえ、甲冑姿でここ通れたのかは疑問です。

標高495m。
浅井長政が小谷城としたのは小谷山中間部にある南東の尾根で、
現在小谷城として一般の観光客が登城するのはこの部分です。
しかし小谷城のある小谷山はものすごく大きな山。
つまり小谷城は小谷山の一角で、背後のピークに立つのが大嶽城というわけです。
築城時は大嶽が本丸でしたが、長政の頃は支城という位置付けでした。
この山が支城にすぎないとは、スケール大きすぎです。小谷城恐るべし。

 

「丁野城と中島城はこの立ち位置なのか」
「虎御前山城って、大嶽城から見るとこんなふうに見えるのね」
「小谷城の横顔も、全然表情が違うんだなあ」
…と、スケールの大きさを実感できたことや、合戦時の城の距離感を実感できたことに感動でした。
私はゲームをやらないのですが、きっとこれはゲームと同じ感覚なのだと思います。
ああこういうふうに連携するんだ、とか、こういう立地だからこんな戦略を立てたんだな、とか。
遺構を発見したり、目に見えるものを探し確認し連想させることも楽しいですが
こういうタイムスリップ体験が、やはり城あるきの醍醐味ですね。

 

小谷城最中をおやつに頂いたのがうれしくて、記念撮影に登場させてみましたが、
そんなことをしているのは私だけだったみたいです。
(ちなみになぜか五重天守のフォルムですが、小谷城に天守はありません…)
ランチタイムには、リンゴや黒蜜きな粉固め?を配ってくださってうれしかったな。
距離感がちょうどよくて、適度におもしろい滋賀人、やっぱり好きです。

高橋さん、お心遣いありがとうございました!
思い出に残る素敵な1日でした。また参加させてくださいね。
 

【WORK】なるほど!よくわかる英国王室の歴史

洋泉社さんから2012年3月26日に発売された【なるほど!よくわかる英国王室の歴史】に
ちょこりと執筆させていただきました。
今年はエリザベス2世の即位60年のメモリアルイヤー。
ウイリアム王子の結婚、オリンピック開催など、英国&英国王室は大盛り上がりのようです。

私が得意なのは日本史のみ。
ですが、逆にすんなり入れて、楽しく書かせていただけました。
もともと私はノンジャンルですし、知らない世界に出会うのは楽しい。

今さらながら…
日本史に限らず歴史や物事を段階的に追うことが好き&得意なのだ、ということに気づきました。
なんというか、隠し持っていた特技を発見&再認識した気分です。

それにしても、英国王室のみなさんはややこしい!
スコットランド王ジェームズ6世が初代イングランド王ジェームズ1世になったり、
ジェームズ1世の子なのにジョージ1世だったりして、
「なんで名前変わんねん!お前誰やねん!」と喋れない関西弁を発したくなります。
しかし、日本史上の人物にも同じことがいえるわけで、
よく「武将の名前が似ていて覚えられない」などと耳にするのは
なるほどこういう感覚なのだと謎が解けました。
歴史をすんなり理解するプロセス、わかりやすくまとめるポイントとは何かを
フラットな頭で考えるいいきっかけになりました。

日本のスケールが小さく、年表がみちみちした短期間集中型な歴史であることも再認識。
イギリスが戦争したり侵略したち文化や産業を発展させたりと激動する中、
「日本:鎖国中」の1行で済んでしまうこじんまりさ(笑)

それにしても、英国王室のみんなってば、やんちゃ。
ダイアナ元皇太子妃の事故死、チャールズ皇太子の不倫&再婚報道に
「なんてスキャンダラスなんだ!イギリス王室は崩壊寸前か?」などと思っていましたが、
歴代の王族達は、そんなことは序の口の暴れん坊っぷりです。
欲望のままに生きる民族なのか?
恥ずかしながら、日本の皇室と同じ正統派なイメージを持っていた私には
衝撃の連続だったのでありました。

大人計画「ウェルカム ニッポン」

愛して止まない大人計画の久々の本公演へ行ってきました。

うーん、わからなかったー!(笑)
エネルギッシュではあったけれど、
私の今日の心理状態では奔放すぎてついて行けなかった。。
確実なのは(毎回共通の総論)、
舞台上の阿部サダさんはやっぱりまぶしすぎるということと、
俳優をしているときのクドカンはかっこいい、ということです。

私はまだ、この震災の触れ方にはちょっと抵抗があったかな。
いや、けっして軽率な扱いというわけではないですが。
しかし、それこそが松尾節というか、
しょうもないことでゲラゲラ笑い転がせられた直後に
ちょっと嫌な気持ちにさせられたりするのが、ある意味いかにも、なんだな。
人間の歪みや暗い部分に直面するのは、ものすごく重い。けどおもしろい。
 

江戸時代の脳トレ

最近ちょいと江戸の歴史や文化を勉強しているのですが、
先生が頭の小休止として出題してくれる<判じ絵>がおもしろい。

判じ絵とは、半単語の音を絵に置き換えて表現するもの。
たとえば、トップphでいうと、
8番→「2本(にほん)」の「橋(はし)」に濁点がついて「日本橋」、
9番→「8(はち)」匹の「蝶(ちょう)」+「“のぼり”の上が切れているので“ぼり”」で
「八丁堀」、という具合です。

なぞなぞ好きな江戸っ子の茶目っ気たっぷりの知的娯楽。
笑えるものから、あまりのくだらなさにイラッとするものまでいろいろだけれど、
江戸時代の人は頭がやわらかかったんだあ、と感心。
必要なのはカンとユーモア、かな。
最初はまったくわかりませんでしたが、慣れてくるとひらめいてくるからフシギです。
 

代官山の手ぬぐい屋さん「かまわぬ」も判じ絵。
「鎌(かま)」+「輪(わ)」+「ぬ」。「へのぬ」じゃないですよ。

江戸っ子は教養が高かったこともわかりますね。
読み書きができなければ、こんな高度な言葉遊びはできませんもん。