城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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アーカイブ


鳥山雄司/Chara ~Sweet & Tender~

東京文化会館小ホールで開催された【ポピュラーウィーク2012】へ。
【鳥山雄司/Chara ~Sweet & Tender~】に行ってきました。

普段はクラシック専用という格調高いホールでの、
ビルボード以来になる、鳥山雄司さんとのコラボレーション。
バンドネオン、ウッドベース、ピアノ、ギターだけの、
マイクもいらない狭い空間での、一夜限りのスペシャルナイトでした。

Over the Rainbow、So Faraway、恋は水色、I can sing a rainbowなどをカバー。
Langeの花の歌は、なんとオリジナルを歌詞をつけて!
Sweetとは、このことをいう。
とくに、テネシーワルツが本当にステキすぎて忘れられません。。

音楽って、特別な世界を浮遊する「心の旅」なんだな、と思いました。
違う土地に立って、目や鼻、肌を使う「体の旅」とは違う、
想像力やある種の解放感が研ぎ澄まされる感じ。

ギターはもちろんですが、ウッドベースも心地よく、
浮遊しているかのような夢見心地の時間でした。
初めての音色、バンドネオンにもうっとり。
斬新と懐古、鋭さと繊細さ、かわいさと色気が混在するような音色ですね。

シンプルこそプロなのだと、心から酔いしれた夜なのでした。

鳥山雄司/Chara ~Sweet & Tender~
vocal,piano:Chara 
guitar:鳥山雄司
woodbase:鳥越啓介 
bandoneon:早川純
 

ぐるっと九州城めぐり2012

ちょいお仕事も兼ねて、九州のお城めぐりへ。

 

いやいや、岡城はやはり素晴らしかった!!
 

地方の城下町を歩いていると、中高生の男子によく挨拶をされます。
東京出身の私にとっては、これが新鮮で衝撃的で、心地よかったりします。
突然知らない人に挨拶され、驚いてちゃんと返せない私は、
“冷たい都会人”なのだと気づかされたりもします。
坊主頭にジャージのソボクな風貌だけれど、
人の目を見て、ちゃんと腹から声を出して挨拶する中高生、
都会の年齢不詳な中高生なんかより、よっぽどカッコいいぞ!
10年後、東京に出てきてもびっくりせず、
そしてそのスピリットを東京の若者に伝えて欲しいなあ、と思います。
街割がそのまま残る宮崎県の飫肥城下町、とくに素晴らしい場所でした。

 

関係ないですが、人吉城の旅館の朝食でいただいたヨーグルト
「球磨の恵みヨーグルト」のおいしさが忘れられません。。
球磨焼酎以外に、こんなにおいしいモノがあったとは・・・!

お城レビューは改めて。。。

PENTAX K-5、購入!

1年以上も悩み踏みとどまり、ようやくデジタル一眼レフを購入しましたー!うぉー!
「あれ?持ってなかったっけ?」と複数人から言われましたが、デジタルは初なのです。

もっとダイナミックに、立体感に満ちた城の姿をそのまま収めたい。
数百年の時がつくり上げた重厚感のあるテクスチャーを表現したい。
そうは思いつつも、足場の悪い山城での使用を想定すると、デジイチは重さと大きさがネック。
そのためハイスペックコンデジを愛用していたのですが・・・欲というものはどんどん出てくるものですね。

長いこと迷っていたわりには無知すぎてわからないので、友人に相談。
レンズも友人のオススメに従い購入しました。ありがとうー。自分で考える気、ゼロ。

それにしても、カッコよい!!
難しいけれど、楽しそうです。写真っていいよね。

徳川将軍家墓所特別公開

「ふりかえり城メグ日記/2012年1~2月」その5。

徳川将軍家墓所が期間限定で公開されていた、増上寺へ行ってきました。
増上寺は上野の寛永寺と並ぶ、徳川将軍家の菩提寺。
将軍のお墓が芝浦にあること、意外と知られていないんですよね。
2代秀忠、5代将軍兄弟の綱重、6代家宣、7代家継、9代家重、12代家慶、14代家茂の6人の将軍のほか、
秀忠夫人崇源院(江)、家宣夫人天英院、家斉夫人広大院、家定夫人天親院、家茂夫人静寛院、
桂昌院、月光院などの側室も埋葬されています。

 


将軍のお墓をblogにアップするのもなんなので、門&遠巻きに。おみやげもいただいた。

265年の江戸時代があったから、今の東京があるんですよね。
徳川将軍家が頑張っていなかったら、こんなに平和で栄えた都市にはなっていませんよ。
徳川家康が江戸城を大改修する前は、江戸はどうしようもない湿地だったのですから。
なんだかちょっと、徳川家に感謝。

 

お地蔵さんがいっぱいいました。
ロンパースをまとったり、手編みのニット帽をかぶったりと、よーく見ると個性的。
中には、パーカーを着こなすストリート系も!

三陸オイスターライフ

「ふりかえり城メグ日記/2012年1~2月」その4。

収穫できるようになったら海産物をお送りします、という一口オーナー制度を設けていた
宮城県塩竈市の「うらと海の子再生プロジェクト」さんから、剥き牡蠣&海苔が届きましたー。
いつお送りできるかわかりません、という状態から、こんなに早く。
昨年11月には牡蠣祭りも開催されたようで、HPから見て取れる漁師さん達の心意気には脱帽です。

いろいろ堪能しました。
牡蠣の揚げ出し風みぞれ椀、牡蠣のトマトバジルパスタ、オイスターチャウダーのポットパイ。牡蠣のオイルマリネ。
このほか、土鍋牡蠣めし、カキフライ、牡蠣鍋など。
「飽きないの?」と聞かれるほどのオイスター漬けの毎日でした。飽きません。


牡蠣のオイルマリネは好評でしたな。
お酒にマッチするように、ちとスパイシーに味付けするのがポイント。
い〜い感じに熟成されるまでガマンが大切です。

宇佐美江戸城石丁場遺跡見学会

「ふりかえり城メグ日記/2012年1~2月」その3。
NPO法人 宇佐美江戸城石丁場遺跡保存会さん主催の現地見学会に行ってきました。

石丁場、とは採石場のこと。
小田原や伊豆半島で切り出された割石が、舟で江戸に運ばれ、加工され、江戸城の石垣になります。
400年放置された採石場に、築城ミステリーのカケラがゴロゴロ転がり眠ってるなんて、
楽しいではありませんか!





2011年11月に小豆島で行われた「石の歴史シンポジウム」→
すっかり石切丁場(石丁場)と石の歴史のに魅了されてしまった私、
もっと深く知りたい、勉強したいジャンルです。そして、書きたい!
いつか必ず書くから、今は詳細を書きません。

保存会のみなさんのスムースな運営とサポートが素晴らしく、
しかもとても親切に対応していただいて、感動すらしました。
街中の遺構の保護もきちんとされていましたし。
単なる文化財保護という目的だけでなく、愛と熱意、そして人とのつながりが大切ですね。
講師の伊東市教育委員会の杉山先生の解説がわかりやすく、忘れられません。
もっともっと、いろいろ質問したかったー。

今回ご案内いただいたのは山麓のほんの小さな区域だそうなので、
改めてガッチリと見学させていただきたいと思っています。
ご案内してくださるという森理事長のお言葉をそのまま信じて、近々行こうっと!

姫路城石垣見学&大天守瓦の記名

「ふりかえり城メグ日記/2012年1~2月」その2。

姫路市立城郭研究室主催の姫路城石垣セミナーに参加してきました。
城郭研究室の方には以前取材でお世話になりましたが、
当たり前ですが、城郭に関する知識と研究成果がすばらしい!

姫路城は世界遺産だけに研究も調査も資料も充実しているけれど、
それでも解明されないことばかりだし、知らないこともたくさん。突然新たな学説が生まれたりもする。
石垣というひとつのパーツからだけでもいろんなことが紐解けていく。城はミステリーです。





「なんだ、この写真?石が並んでるだけで意味わからん!」と思うことでしょう。これでも厳選ですよ(笑)
1枚1枚、石のミステリアスかつファンタジックなストーリーを語りたいところですが、
「ふりかえり城メグ日記」中なので割愛しますね。
私はこの写真を見てにやにやできるので、備忘録としては意味をなしているということで。
石質や積み方の違いや刻印に秘められた謎を解く楽しさはもちろん、
なぜここに石垣があるのか、戦略的な設計の部分はもちろん、地形や地質にまで見解が及ぶ。
つまり、今も昔もスゴいものには理由がある、というのがおもしろい、ということです。

ところで、大盛況だったこのセミナー、
定員の3倍もの応募があったそうです(市民セミナーなので、姫路市民だけで)。
城郭研究室の方の説明が分かりやすい上に聞きやすく、みなさんとても楽しそうなのが印象的でした。
もちろん人に語る以上はあるレベル以上の知識が必要だけれど、
“楽しんで知ってもらう”には、もっと違うものも大切だなあ、と痛感しました。
トーンとかリズムのようなものも大いに重要ですね。

さて、姫路に来たもうひとつの理由は、葺き直される姫路城大天守の瓦への記名。
「愛城(あいじょう)募金」という修繕費用寄付の特典です。
久しぶりに城のイラストを描いたら失敗しました(涙)


大天守は、いよいよ瓦の葺き替えがスタートしていました。
半世紀に一度の大修理工事については、
【お城の手帖(タツミムック)】の「姫路城のすべて」という特集で書かせていただいてます。
写真も撮り下しの贅沢な特集になってますので、よかったら見てみてくださいね→

岐阜の城をぐるり

2ヶ月近く、城メグ日記の更新が滞ってしまいました。
一部ではここで生存確認がされているらしく、心配をおかけしてしまいました。
いたって元気です。すいません。
ざざっと、「ふりかえり城メグ日記/2012年1~2月」を書いておきます。

その1、岐阜の城めぐり。
ちょいと姫路に用事があったので、取材も兼ねて岐阜に寄りました。
かなり久しぶりの岐阜城をはじめ、岐阜市&大垣市周辺の城をうろうろと。




念願だった苗木城、すばらしかった!!こりゃ隠れた名城ですな!
遠山資料館も含め、かなりの時間を捧げてしまいました。
お決まりのセリフですが、詳しいレビューはいつか「城ある記」で(笑)
 


苗木城の看板、桜と城のイラストをあしらったステキなデザインですが、書いてある内容はシュール。
石垣崩落の危険性があるため、城では石垣から離れて通行することを促されるものですが、
この城は、絶壁のため石垣側のほうが安全。
たしかに、<崖から転落>よりも<石が落下>のほうが危険レベルとしては低いですね。

菩提山城では、登っているうちに雨が雪に変わり、そのうち霰に。
で、下山したら豪雨。歩きながら標高と気候のつながりを実感しました。
ぐちゃぐちゃどろどろでなんとか帰還。ちょっと無謀でした。下山する勇気も必要です。

第88回箱根駅伝を観戦

お正月といえば、箱根駅伝。
今年は、山の神・東洋大学柏原くんのラストランということで、
伝説誕生を期待しつつ、ナマ柏原くんを見るべく5区観戦に行ってきました。
 

陣取ったのは、中間地点の宮ノ下温泉。富士屋ホテル駐車場側入口の最前列。
毎年テレビを見ていると、宮ノ下だけは選手名の大コールで沸いていて、
応援に一体感があって楽しそうだなと思っていたのです。
きっと取りまとめてくれる有志の応援団がいるんだろう、と。

宮ノ下では、応援旗以外に、全大学の5区選手の名前が書かれた紙まで配布。
やはり有志らしい応援団の方がいて、“柏原コール”の練習もありました(笑)
この方が、次に来る選手の名前が書いたお手製のプラカードを掲げた上で
コールを起こしてくれるので、応援が楽しかったです。

 

宮ノ下を選んだ理由はもうひとつ。
宮ノ下名物の渡邉ベーカリー「温泉シチューパン」が無料で配られるのです!(先着1,000?個)
ただ寒い中待つより、シチューパン行列に並んだほうが時間も潰せていいことづくし、ということで。ふふ。

 

ナマ柏原くんですが、色白のつるつる美肌でした。
そして、太腿がものすごく太くてびっくりしました。
柏原くんに限らず、意外とがっちりで足の筋肉がモリモリ。
もちろんものすごくスリムなんですが、体脂肪がなさそうな感じです。
上半身が細いから、中継だけ観ていると華奢に見えるのでしょうかね。
後で聞きましたが、箱根駅伝の選手は体脂肪率4~5%(!)らしいです…心から衝撃。

毎年テレビ観戦していると、引き締まった表情からも強靭な精神力が見て取れて
とても20歳そこそことは思えないなあ、とただただ尊敬なのですが、
近くで見る選手はとってもフレッシュ。
肌がピチピチで、やっぱり若いんだなあ、と思いました。
汗だくも、若いと美しい(笑)
若いっていいなあ、と改めて思いましたよ、はぁ。

それにしても柏原くんの走りは素人が見ても違いました。
足を蹴り上げてから前に運ぶまでが他の選手と比べてはるかに軽々しく早い!
坂道とは思えぬ軽快な足取りで、マッハで走り去って行きました。。。

そして、意外と健闘していた我が母校。
地味に頑張れー、と密かに応援していましたが、2区、3区では3位になっていて大コーフン。
目の前を通過したときは、熾烈なデッドヒートを繰り広げていて思わず大声援。

テレビ観戦のようにレースの一部始終を見ることはできないけれど、
現地は応援は臨場感があってとても楽しかったです。
選手が近づいてくると花火が上がるし、ヘリが近づくし、ざわめくし。
選手の必死な表情とひたむきな走りは、一瞬見るだけでもちょっと感動するものがあります。
バイク中継のカメラさんのすごいスキルにも感心です。

現地の様子で驚いたのは、ロードバイクの多さ!
大手町から同時にスタートして、箱根を目指してきたんでしょうかね?
あと、意外と直前まで交通規制をせず車両を通している上、
最終選手が去った途端、解除されていたことも驚きでした。撤収早すぎ!
箱根周辺は道がないので理解できるんですが、
あんまり余韻を感じさせてくれないんだなあ、と思いました(笑)

 

復路は、5時半起きで温泉に入り、早々にチェックアウト。
8時に箱根湯本駅前で観戦スタンバイして応援してきました。
8時に芦ノ湖をスタートしたばかりなのに、8:40頃には湯本を通過。
坂道を転がり下りてきたのかという猛スピードで、選手達が駆け抜けて行きました。
8位以降は繰り上げの一斉スタートなので、
あまり時間差なく全選手が行ってしまってちょっとさみしかったかな。

終わってみれば東洋大学のすごすぎる完全勝利でしたが、
いろんなドラマがあるなあ、と思いながら、しみじみ録画を観ました。
全力をかけたシード争いには、観ているこちらも熱くなってしまいます。
そして、繰り上げスタートの瞬間ほど、見ていて辛いものはない。。
中央大&神大の執念と、東農大のコンセントレーションには感服。
年明けに素晴らしいものを見せてもらいました。私も今夜からしっかり仕事がんばろ。
 

三浦まぐろツアー2011

親愛なるホップの会、年末恒例の三浦まぐろツアー。今年は日帰り。
三崎まぐろ祭りで正月用のお刺身や魚介類を買い漁ることがメインイベントです。
とにかく安い!なんでもありな乱暴な商売!試食が充実!
おいしい!あやしい!大好き!
商店街のある町で生まれ育ったせいか、
市場の活気あるムードはものすごく好きで落ち着きます。

 

超肉厚なエボダイ3匹1,000円、巨大な真アジ6匹500円、塩辛、エイヒレ、みそ汁用まぐろなどなど購入。
これで、2012年はしばらくおいしいお魚ライフです♡

 

そして、こちらふっくらシラス1kg、2,500円!
ジップロック持参で分け合いました。
おばさん的行動ではなく、デキる女子ということにしてください。

夜は餃子の街蒲田へ移動して全力締め会。
本場中国では水餃子がスタンダードということは、
<焼き餃子×ビール>のコラボは、日本人独自の食文化ではないでしょうか?うーん、すばらしい!
「もう終電か、早〜い!」と名残惜しみつつ終電で帰りましたが、
16:30から24:30まで飲めば十分ですね(正確には11:30から乾杯)。