城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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フルマラソン、再び

今年の東京マラソンは落選。
ま〜〜ったく走っていないので内心ホッとするも、
なぜか“その気になる病”が発症し、勢いで別のフルマラソンにエントリー。
2月13日(日)のいわきサンシャインマラソンに出場します!

誰かに見張られていないとやらないので、この場で宣誓。
今度私に会ったら「ちゃんと走ってるのかっ!?」とツッコミをください。

初フルマラソンで5時間切ったのだから、
やはり5時間以内でゴールせんとおかしい、ということになる。
なので目標タイムは4時間台!自己ベスト更新!
あ〜、また大きいこと言っちゃった。

1年半で8kg増、いまだ成長し続けるこのボディをなんとかせねば。
完走うんぬんではなく、すぐさま膝を壊しそうです(笑)
・・・と、今ビールを飲みながら城メグ日記を書いてます(だって今日は雨だから走れないもん)。

うぉぉぉぉぉー!勢いだけはあるぜー(笑)!!

 
写真は、昨年のシドニー。初フルマラソン完走翌日のやりきった私。コアラ怖かったなー。
 
 
 
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福島日帰り城めぐり2〜マギー審司と!〜

午後はゴトゴト磐越線に揺られ、車窓から会津磐梯山を見つつ、会津若松へ。


鶴ヶ城は、現在お化粧直し中。


左の写真、昨年夏。右の写真、現在。すっぽり覆われてしまってます。

そんな中、なぜわざわざ登城したのかというと・・・


コレ!瓦の葺き替えにあたり、寄付金を引き換えに新しい瓦に記名ができるのです!


完全にスペース配分を間違え、イラストも失敗。
石垣がゆらゆら波打っちゃってます…鶴ヶ城の五層or七層を描こうと思ったのにー。
ですがまぁ、無事記名できてホッ。証明書もいただきました。
新しい赤瓦は雨風に対する耐久性がこれまでのものよりアップ。45~50年くらい持つそうですよ。


今回外された軒平瓦、軒丸瓦、黒瓦を、寄付金に応じてプレゼントしてくれる企画も。
黒瓦1枚、500円也。悩んだ末、結局手にしてしまいました。
この黒瓦、なんやかんやで1,000枚以上捌けたそうです。

この瓦をいったい家のどこに置くのか…当面の課題になりそうです。

あ、ちなみにマギー審司さんと一緒に行ったのではありません。一時的に、たまたま横に置かれただけです。
なんだか並べられると、城メグリストってば有名人みたいですね(笑)

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福島日帰り城めぐり1〜くるくる石垣〜

日帰りで福島城めぐりに行ってきました。
元気に5時起き、新幹線でタッチ&ゴー!午前中は、白河小峰城へ。

「同心半円型落とし積み」という、

くるっと半円を描くように積まれた石垣がとても貴重なお城です。

 

  
遠まきに見たほうがわかりやすいかな?

言われなかったら100%素通りしてしまうでしょう。でも、こうして見るとキレイでしょ?

 

  
戊辰戦争の舞台になった、歴史的価値があるお城でもあります。復元された三重櫓と前御門も立派です。

 

白河小峰城について詳しくは、<日本全国城ある記>にて。いつか更新しま~す。

 

 

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映画【桜田門外ノ変】鑑賞&桜田門ウォーク

観てきました。

 

  

前売券の購入特典でゲットした、立派な解説本。

現在&当時の桜田門周辺の地図を重ね合わせて見られたりと、江戸城を知る上では興味深い資料です。豪華特典ですね。

 

 

さて、桜田門外ノ変。名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

簡単にいうと、尊王攘夷派(天皇を尊び、外敵と戦う)派の水戸浪士が

江戸幕府の大老・井伊直弼を江戸城桜田門付近で暗殺した事件です。

 

忠臣蔵のような敵討ちでもなく、幕府に反発したただのクーデターではなく、

「世の中を正そう、日本を救おう」という志のもとに起きた、長期計画の一角だったことがポイントです。

井伊直弼が許可なく勝手に開国したり、安政の大獄で弾圧したりと、独裁的な政治をしたことが火種といわれますが、

将軍継承問題も絡んでいたりと、さまざまな背景があったことが興味深いところ。

それぞれの立場や言い分もあったでしょうし、時代の変換期ゆえのやるせなさみたいなものを感じます。

明治維新は、桜田門外ノ変のわずか8年後。

桜田門外ノ変は江戸幕府の権威の失墜、倒幕の発端といっても過言ではない事件といえるでしょう。

 

 

映画の感想ですが、いい意味で映像や構成が古めかしく、“THE時代劇!”でした。

「桜田門外ノ変ってなんだろ?」って方には、わかりやすいと思います。

こういう映画やドラマをTV放送してくれたら、もっと日本史が身近になるのになあ、と思いました。

 

よかったのは、水戸側からの視点でつくられた映画なのに、

<水戸藩士=ヒーロー、井伊直弼=悪役>にさほど偏っていなかったところ。

クライマックスに持ってきがちな襲撃シーンが序盤で終わり、

主人公・関鉄之介(襲撃の現場指揮者)の逃亡劇がじっくり描かれていたこと。

原作に忠実で、お涙ちょうだい的ヒューマンドラマに格下げされていなかったところ。

 

残念だったのは、ラストシーン。そして、その前の関鉄之介のラストシーン…。

“THE時代劇!”が裏目に出てました。

 

 

 

城メグリスト的視点でいうと…江戸城へのリスペクトを感じられなかったのが、とても残念でした(笑)

「城メグリストと行く!水戸ツアー」でオープンセットの江戸城の完成度の低さにがっかりしたのですが、

映像では印象が違うものかと思いきや、自分の目で見たまんま。2億円5千万以上の費用をかけたそうですが…。

井伊邸から桜田門までの距離も、セットだとかなりミニチュアですし。

全体的に距離感がおかしくて、映像的にも無理があったように思います。

ここは、なるべく忠実に描いて欲しかったなあ…。

 
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ちなみに、これが本当の距離感(映画観賞後に現地を歩いてきました)。

 

 

写真左/井伊直弼の籠は、おそらくこのあたり。

写真右/関鉄之介が襲撃を見届けた、松平邸あたり(現警視庁)。今警察官が立っているあたり?

 

 

 

写真左/井伊邸は、国会の手前。おそらく、ちょうど国会前の交差点のあたりが正門。

写真右/首都高速道路の横に残る、井戸。井伊邸は、元加藤清正邸。江戸城の堀は加藤清正がつくりました。

 

 

  

写真左&中/井伊直弼の首を打ち取った有村次左衛門(唯一の薩摩藩士)は、祝田橋付近で追っ手に斬られるも、

日比谷御門(現日比谷交差点)を左折して二重橋方面に逃げます。

写真右/ブリックスクエアの通りに、こんな地図が!かつての屋敷、通りがわかります。

 

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キャストは、日本を代表する俳優さんばかりで満足でした。生瀬さんと本田博太郎がよかったぞー。

近藤公園がいい味出していて、大人計画ファンとしてはうれしかった。

この前の舞台でも感じたのだけど、貫禄が出て来て、ものすごいいい役者さんになったなあ。応援してます。

 

 

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城めぐり&島めぐりから、ただいま。

城めぐり&島めぐりから帰ってきました。
うぉぉぉぉー!よかったよー。フル充電。

こんなに長期間、日本を旅したのは初めてかも(6連休あったら海外に行っちゃうもんね)。

 

前半3日間は、息つく間もなくどっぷり浸かる、マニアックな城めぐり。

 

後半3日間は、人と自然とアートに癒される、ゆったリッチな島めぐり。

 

旅のテーマも私のテンションも、前半と後半とで違いすぎて、
島を経ったばかりの今、城めぐりの話をするのはむずかしい(笑)

どこがよかった、何がいちばん、と決められないなあ。
約1,800枚からのベストショット選びも、時間がかかりそうです。

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☆大洲(大洲城→縄張り探索&史跡めぐり)→ 宇和島(伊達博物館→宇和島城&縄張り散策→遊子水荷浦)
☆松山(松山城→湯築城→道後温泉)
☆今治(今治城&縄張り散策)→  丸亀(丸亀城→猪熊弦一郎現代美術館)
☆高松(高松城→イサムノグチ庭園美術館→四国村)
☆高松(栗林公園)→ 男木島 → 直島(家プロジェクト)
☆直島(南寺→地中美術館)

こんな感じで旅してきました。またちょっとずつ書きますね。
 
 
 
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城めぐり&島めぐりに行ってきます

明日から、ようやく夏休みー♪
念願の瀬戸内国際芸術祭に行ってきます。
目指すは直島、行けたら石垣の島・男木島まで。
自転車で島をぐるぐるして、こんな絶景を見るのも楽しみ。

猪熊弦一郎現代美術館、安藤忠雄建築。香川ってばアートな地ですね。
イサムノグチのアトリエ、イサムノグチ庭園美術館も、わくわくなのです。

ひとり前乗りして城メグってから、まるで四国人のように高松で後発隊を出迎える段取り。
大洲城、宇和島城、松山城、湯築城、今治城、丸亀城、高松城とメグってきます。
もちろんこちらも楽しみ。

 

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シマネケンバンドフェス2010

お仕事のつながりで、“シマネ健バンド”が出演するフェス@代官山Loopに行ってきました。
島根の魅力をアピールすべく、島根出身のミュージシャンが集結。
10月1日(東京都民の日)を島根県の日と勝手に制定し、
代官山の中心で「シマネケーン!!!」と叫ぼう!・・・というゆかいなフェスです(笑)

 
 
このシマネ健バンドのボーカル、シマネ健とは・・・
なんと日本を代表するオペラ歌手、錦織健さん!
健さんがクイーンを歌うという、ちょっと意外なバンドなのです。
 

健さん、少年みたいな笑顔でめちゃめちゃ楽しそうに歌ってたなー。
見ているこっちが楽しくなっちゃいました。
 錦織健の名前なんて一切出さないで。
特定の分野の第一線で活躍するプロなのに、また別の世界を持って、楽しめるってステキです。
しかも、“大雨による農作物の被害対応でバックコーラスが島根から来られなかった”との理由で、
 バックコーラスはシマネ健による多重録音(笑)!全部、健(笑)!
その手づくり感とバイタリティもステキです。

健さんのクイーン、伸びやかで素敵すぎて、なにげに感動。
オペラ歌手が歌い上げる「Born to Love You」「‪We Are The Champion‬」も、盛り上がりますよ。
「BOHEMIAN RHAPSODY 」、ちょっと泣きそうになっちゃいました。

 
 
 
そうそう、スペシャルゲストは、島根県スーパー観光大使でもあるFROGMANさん!
クリス・ペプラーで曲紹介するなど、個人的には大コーフン。
 
思わずオリジナルTシャツ(限定100枚)買っちゃいました。
なんとな〜く吉田くんの雰囲気があるような。
きさくな方なんですね、お客さんの持ちものに、惜しげもなくイラスト描いてらっしゃいました。

 

プレス向けの写真撮影の様子。島根県のポーズなんだそうです。

来年は島根のシンボル、松江城でライブするとかしないとか!?!?(←今日いちばんの食いつきポイント)
目が離せませんな。

こちらのサイトでシマネケンのテーマが聴けます→http://www.crawl-inc.net/(音が出るのでご注意を)

 

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誇り高きデザイン 鍋島

サントリー美術館で開催中の「誇り高きデザイン 鍋島」へ行ってきました。

「鍋島」とは、17世紀後半から鍋島藩窯で焼かれていた磁器のこと。
江戸徳川将軍家の献上品や贈答品としてつくられていた、高級品です。
ちょっと違うけれど、イメージ的には少し前の<宮内庁御用達>のようなステイタスのあるもの、とでもいいましょうか。

明治4年に廃止されるまで、江戸時代を通じて200年あまり続いた鍋島藩窯。
【肥前×唐津 陶磁器展 at 目黒雅叙園~酒井田柿右衛門&今泉今右衛門&中里太郎右衛門 の世界~】→ のブログにも書きましたが、
衰退の一途を辿った鍋島ではあるものの、
後継者の職人さん達が伝統工芸をなんとか継承させようと努力を重ね、さらに進歩を遂げ、現代にいたります。

 



※画像は鍋島窯、サントリー美術館HPより引用させていただいています。

1枚1枚の器すべてにストーリーが感じられて、まるで命を吹き込まれたかのよう。
繊細で格調高い世界、とはまさにこのことです。

「350年も前に、こんなにも美しい芸術があったのかー!」と、ただただ息を飲むばかり。
350年も前の日本人に、こんなに高い美意識、デザインセンス、ユーモア、繊細な技術があったなんて・・・!

お城を見ているときも感じることですが、
古き良きものには「同じ日本人なのだなあ」という安心感のような感動を覚えます。
もちろん進化してこそのものもあるのだけれど、根本の美意識は普遍なのだと思います。
もしかしたら、今よりももっと感性が高くて、研ぎすまされていたのかもしれない。
情報も事例も先進技術ないゼロの状態から、これだけのものを生み出しているのですから。

 

 
 
変わらない人間らしさ、といえば、17世紀後半の盛期につくられたという<色絵 桜柴垣文大皿> 。
桜の花びらがハートになっているのですよ。
それに、なんともまあ、かわいらしい赤色で。なんておちゃめなんでしょう!
思わずほっこりしてしまうような、本当に咲いているみたいなお花なんです。
これもお城づくりを見ているときに思うことですが、
人間って、いつも時代にも共通する遊び心みたいなものがあって、
ふと心あたたまったりするものって、ずっと変わらないんじゃないかな、と思います。
 
 
ジトメトリカルパターンのような近未来を感じさせるデザインもあれば、
北欧のテキスタイルのような素朴でやさしいものもある。
まるで景色をそのまま切り取ったような、空気感あふれる風景画もある。
染付けを基本とした、赤、緑、黄色の色絵。
ほんのりとした青磁釉が織りなすニュアンスも、とても素敵。
やさしいまるみやカーブなどのフォルムにまで、気品があふれかえっているから不思議です。
 
 
創造力をかき立てるような曲線使い、
墨の濃淡の使い分け、ラインの変化、細かすぎる柄模様に、夢中でギリギリまで近づく私。
5回くらい、おでこを展示ガラスにぶつけそうになりました(笑)
「この細かい模様の連続、MACだったらできるけど、手じゃ描けないよー!」と、
隣でデザイナーのお友達が言っていました。同じくおでこをぶつけそうになりながら(笑)
 
 
 
 
壷をモチーフにした作品が続いた時代の作品。
私はこの壷のまるみとか、陶器でよくあるヒビみたいな模様をモチーフにした感じとか、とても好き。
青磁もよーくみると濃淡があって、とっってもステキです。
この絵をモチーフにした手ぬぐいを購入したのですが、なんだかモダンになっているのがスゴイ!
 
 
たまに“参考作品”として鍋島以外の作品が2点並んで展示されています。
鍋島がモチーフを参考にしたり、鍋島が影響を与えたりした作品と比較する材料なのですが、
なるほどその違いは素人目にもわかります。
どちらがいいとか悪いとかではないのだけれど、
色、形、デザイン、バランスなど、すべてにおいてどことなく格調高くて、芯みたいなものもある。
老舗の誇りみたいなものも感じました。
 
 

 

 
現代における「色鍋島」の名門・14代今泉今右衛門氏の作品も展示されていました。
それはそれは、もう究極の美です。
「日本の伝統工芸って、ここまでハイレベルなんだぜ!!」となぜか私が誇らしく思えるほど。
もう、これはどんなに陶磁器に興味のない人でも実物を見たら「すげー!」と言うはずです。
写真のものではないですが、<雪花墨はじき雪紋皿>がやはり異彩を放っていました。
 
 
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サントリー美術館は、どの企画展も私の感度にピタリとハマる。
しかも、毎回充実の展示内容で、いつも時間が足りないのです。
今回も5件の重要文化財を含む、約130点もの作品がずらり!
だけれど、時間が足りないのは数が多いせいだけではなく、この美術館の展示方法にあると思います。
「技」「色」「構図」「モチーフ」に着目して構成され、それぞれ解説されていましたが、
この構成が整理されていてわかりやすく、鍋島の世界にぐぐっと引き込まれてしまうのです。
文様のお器の製作ステップの展示もとても親切で、すばらしさを伝えようとする心遣いを感じました。
下絵を転写し、筆で描線を描いて釜に入れて焼き、色彩をつけて仕上げて・・・
プロセスの理解とともに、職人の忍耐や技術の奥深さもじんわりと伝わってきました。
 
 
 
目も心も充実した展覧会でした。もう1回行きたいなー。
 
 
 
 
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Chara feat. 鳥山雄司“CAROL”@ビルボードライブ東京

 

敬愛するCHARAが登場するということで、人生初のビルボードライブへ。
ギタリスト鳥山雄司さんを迎えての、2日間かぎりのスペシャルライブです。

ビルボードライブのしくみがわかっていなくて、もう、行く前からドキドキ。
イマドキの都会のシステムは進化しているのですなあ。

 

   

席についてまず、会場の狭さにビックリ。
もう、ステージそこじゃーん!!!
かれこれ15年近くCHARAのライブに通い続けていますが、
どんなに狭いライブハウスでも、いまだかつてこんな至近距離で生歌声を聞いたことなんてないわー。

 

 

開演までは時間があるので、ひとまずビールでカンパイ。
Oh!スーパードライがこの価格!有機野菜のバーニャカウダもご立派プライス!もう、庶民はビックリです。
というか、まず「1人1品頼んだほうがいいかな〜」というのが庶民発想(笑)

おいしいビールを飲みながら、すぐそこでCHARAが歌っている!
こんな贅沢があっていいのか、というくらい夢の空間でした。
ブルーのライトに浮かび上がる、幻想的なCHARAの姿。心に響く歌声に、思わず涙。

「最近歌っていない曲をやりたかった」との言葉とおり、ファンにはたまらない名曲がずらり。
タイムマシーン、ミルク、FANTASYがとくによかったな。ラストはデビュー曲のHEAVEN。
いつものバンドメンバーより年齢の高いバンドということもあるのか、落ち着いたムードで、それもまた心地よく。
とてもやさしくて、心に染み入るようなライブでした。

白いふわふわのドレス&ヘッドピースのCHARA、とってもかわいかった〜。
CHARAって、自分の空気をつくりながら、自由にしてしまう、魔法をもっている人なのですよね。
自分のスタンスみたいなものをちゃんと持っていて、後ろも横も見るけど、ちゃんと前も見る。そんな気がします。
いつも深くて潔くてピュアな愛を持っている女性。包容力があって、とってもキュート。憧れです。

 

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感動!足立美術館

終わったと見せかけて、まだ続いていた島根ネタ。
どうしても立ち寄りたかった、安来市の足立美術館。
月山富田城から車で10分くらいのところにあります。
月山富田城には人ひとりいなかったのに、足立美術館には観光バスが何台も(笑)!
いまや出雲大社と並んで島根県の観光名所になりつつあるようです。

 
7年連続庭園日本一で有名な、足立美術館(つい先日、2010の日本一に選ばれ、V8達成)。
同じ庭なのに、見る角度によってがらりと変わる景色。
「庭園もまた一幅の絵画である」という足立全康さんの言葉の通り、
まるで空気を切り取ったような見事な景観にうっとり。
山や空を取り込んだ借景も見事で、すっかり時を忘れてしまいました。
 
 
 
美術館入口と、入口横の歓迎の庭。もう、入口から四季を感じます。
 
 
 
苔庭。苔を主体にした京風の庭園。ゆるやかな曲線を描いた緑の苔と、白砂のコントラストが美しい。
 
 
 
奥には<寿立庵>というお茶室が。
 
 
創設者、足立全康さんの銅像。安来市出身の実業家で、昭和45年、71歳のときに足立美術館を開館しました。
横山大観、北王路魯山人、河井寛次郎などの数々の展示物は、全康さんのコレクションなのだそうです。
庭園日本一の石碑。センターのプレート、今ごろ“8年連続”に差し替えられているんでしょうか(笑)
 
 
 
こんなふうにいろんな角度から景色を堪能することができます。
 
 
 
足立美術館の主庭、枯山水庭。
中央の立石は滝をイメージし、そこから流れる水がやがて大河になる、雄大な山水の趣。
 
 
庭園は、かなり手入れが行き届いています。
足立美術館では、なんと7人の専属庭師や美術館スタッフが、毎日手入れや清掃を行っているそうです。
奥に見えるのは、鶴亀の滝。人工の滝だそうです。
 
 
 
秋の紅葉、冬の雪化粧。さぞかし素敵なんだろうなあ、と四季折々の姿を想像していたら、ポスターが(写真/左)。
思わず見入ってしまいました。
庭園のすぐ横にある喫茶室<翠>、明るい陽射しが差し込んでいました(写真/中)。
 
この庭園のベスト景観ともいえる、生の額絵(写真/右)は、トップの写真のように見るのが正解。
窓がそのまま額縁になって、まるで琳派の絵を見ているよう。
さっき見ていたはずの枯山水庭が、違う絵となってバランスよく収まっています。
芝生の稜線がとてもきれい。
 
 
 
通路まで、情緒的。
 
 
 
池庭。鯉がたくさん泳いでいて、なんだかのんびり。
 
 
生の衝立(写真/左)と、自然の額(写真/右)
歩き疲れて座った視線の先にも、違う景色を提供してくれます。
 
 
生の掛軸。床の間の壁をくり抜いて、あたかも一幅の山水画がかかっているかのように見えます。
 
 
 
白砂青松庭。
横山大観の「白沙青松」をイメージしてつくられた庭園なのだとか。
白砂の丘陵には、右に黒松、左に赤松を配した対象美。
私はこの景観がいちばん好きです。とくに、配された平たい石と、小石のさざ波が(写真/中)。
 
 
 
美術館の2階から、月山富田城が見えました!!
 
 
 
2010年10月29日には新館がオープンするそうです。
ますますたくさんの人でにぎわいそうですね。
私も月山富田城リベンジの際に、また立ち寄りたいと思います(笑)!
 
 
 
<日本全国城ある記>月山富田城、アップしました!
 
 
 
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