城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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江戸城と常盤橋

“ブラタモリで江戸城&城下町を案内してる人”でおなじみ(←どんな通り名!笑)、
江戸都市史研究家で元千代田区教委、かつて江戸城を掘りまくった後藤宏樹さんにお会いしてきました。

昨年末に江戸城の講演会に来てくださって。
久しぶりにお会いできたのです。
後藤さんに現場で解説してもらえ、サシでゆっくりお話しできるとはー!
この感動をタモさんに伝えたい。(伝えられても困ると思うが)

今日は、常盤橋の調査・整備を中心に。
江戸から明治へ、関東大震災後の復興、太平洋戦争を経て現代へ。
常磐橋は時代ごとの変化が刻まれた、東京の近代遺産でもあるのだなあ、と。
そして、その時代を生きた人の価値観、葛藤や苦難を示す物的証拠でもある。
それが当たり前のように、かつ膨大に存在するのが、江戸・東京のすばらしさだなと思います。

もちろん、常磐橋を知ることで江戸城と江戸城下町も立体的に見えるようになりますよ。

江戸あれこれトークできて、勉強になったし刺激たくさんいただきました。
後藤さんとコラボできるよう企画も進めよー。

後藤さん、今春に江戸城の御著者を出版するそうで。
楽しみ楽しみ楽しみー。⁡

 

中井均先生とトークショー

中井均先生と、滋賀県米原市でのトークショーがあります。
申込み、始まりましたので、お近くの方はぜひぜひお越しください!

先生を前に講演せねばならない緊張感はありつつも、
コーディネーターは高橋順之さん(米原の城を掘りまくった人)だし楽しみです。
でも順之さん、私の中では泥酔状態がデフォルトだから
たまに素面で話しかけられると緊張するんだよね。笑

 

ステキなイラスト!

先日の岡豊城ウォーキング&トークショーに、岡山から(!)来てくださったご夫婦の作品。
(感想は奥様、イラストは旦那様)

岡豊城のすばらしさ、あの日の感動が蘇るクオリティ!
そして、中井均先生とともに私も描いてくれてうれしい!
盛ってくれすぎて似てなさすぎるところも含めうれしい!

しかし、グラフィックの威力ってすごいなあ。
言葉を生業にしている者としては、ちょっと心ざわめいちゃいます。

南国市さん、発掘調査がんばってます。
今後も岡豊城に注目していきましょうー。

 

城組の撮影で久米城へ

<城組アワード2023>にご応募くださった
「未来へつなぐ 久米城跡保存会」のムービー撮影で、茨城県常陸太田市の久米城へ。

城は超一級品!
広大な城を、2人で日々粛々と手入れする熱意とバイタリティ!
そして何より、おもてなしの心に溢れた、細やかでハートフルな整備は感動モノです!!

 



幟まで用意して大歓迎してくださいました!涙

 

 

地域の方が大集結してお出迎えくださり、
撮影後はお寿司や地元の銘菓や果物までご馳走になりました。⁡

 


そのホスピタリティを、
春風亭昇太師匠ともに存分に感じながら、
斎藤小弥太カメラマンに撮影してもらうことができました!

スペシャルムービーは4月に公開予定。
たくさんの方に観ていただきたいです!

 

たくさんの幸せな笑顔に包まれた、本当に幸せな1日でした。
微力でも、城組にできることを続けていきます。



今回は<城組アワードサポーター>のひとり、
城組会員さんに撮影補助のご協力をいただきました。
今作の影の功労者です。
Sさん、終日の奔走、本当にありがとうございました!

 

対馬で清水山城の講座

昨日は対馬にて、午前は清水山城の講座&午後は現地研修。
…のはずが、悪天候で現地研修は延期。
しかし、急遽催した座談会がなかなか実り多く、結果的に気付きと学びあるよき1日になりました。

そして、そこそこの達成感で対馬を後に。
…のはずが、まさかの欠航で延泊。
しかし、対馬市の方の神技サポートにより奇跡的に明朝フライトを確保でき、
もはや飲むしかないので連日の夜宴も堪能いたし。
結果的に今回もおいしたのし対馬3日間となりました。

今日は無事にテイクオフ。
現地研修リベンジは2月24日です。
対馬のみなさん、一緒に歩きましょう!

 

ところで、対馬博物館に展示されている
清水山城の絵図がいろいろ異質でずっと気になっていて。
昨日は文化財課の方に話を聞けてややスッキリ&謎増殖。
秀吉がつくった一時的な城を、寛文年間にここまで測量しているとはー。楽しい!

 

対馬博物館、出土遺物の裏側まで見られるんですよー

 

朝日新聞デジタル連載286回目は観音寺城

朝日新聞デジタル&TRAVEL「城旅へようこそ」。
連載第286回目は観音寺城です。

地方を訪れたとき「いつも楽しみに読んでます!」と声をかけてもらうことが多く、とてもとてもうれしい。
ライター冥利に尽きます。

バックナンバーもすべて無料で読めます。
https://www.asahi.com/and/article/20240115/424398357/

月1更新になりましたが今年も続きます。
〆切に余裕ができたので、取材にこれまでより少し時間をかけていきたい(ギャラ一緒だけどな!)

 

高知新聞の連載を

昨日の岡豊城トークショーでうれしかったこと。

昨年書いた全365回の連載記事が、今、高知新聞で連載中とのことで。
それを、なんとスクラップしてくださっていて!
しかもわざわざお持ちくださった方がいたのです!


これはうれしいー!!!


とっても素敵なご夫婦で、
「毎日楽しみにしてます!」
と、ニコニコ感想をお寄せくださりしあわせだったー!
「行ったことある城だとうれしいし、また行きたくなる」
「でも知らないことのほうが多くて、わくわくする」と。
(そのあたりの塩梅は戦略通りだな。笑)
本当はもっと感謝の気持ちを伝えてゆっくり感想を伺いたかったんですけど、時間なくごめんなさいー!

城の力に寄りかかりながらもつむいだ私の言葉に
誰かの毎日を楽しませる力があるのだとしたら、それは幸せの極みです。

「この連載は1冊の本にまとまったりしないんですか?」
と言ってくださった方もいましてねー!涙
…そんな予定はないですけど。
私の記事なんてしょせん使い回しです。今この瞬間だけを生きようぜ!笑

市教委の方が持ってきてくださった誌面を見たところ、
一昨日付らしい長比城の記事は、全365回のうちのNO.243。
飽きつつあったとしてもあと122記事続きます。
高知のみなさま、あと3ヶ月お付き合いください〜


ちなみに「毎日書いてるの!?」とかなり驚かれますが、
1カテゴリ(30〜31記事)を1〜2日でまとめて書いていたので、実質の稼働時間はさほどでもないです。
文章ではなく記事なのでそんなに時間かかりません。
1ヶ月ごとに「天守」「「絶景」「トリビア」なとカテゴリ分けしていて、それぞれ30〜31記事です。
(写真は「専門用語」の月ですね)
ちなみに毎日同じことをコツコツ繰り返すのは苦手なタイプです。

全国各紙で買取り配信されるスタイルにつき、
連載時期もレイアウトも異なります。
見つけたら教えて(できれば褒めて)くださいー

岡豊城ウォーキング&トークショー

国史跡岡豊城跡指定15周年記念イベント。
高知県立歴史民俗資料館副館長の松田直則さん、滋賀県立大学名誉教授の中井均先生と3人で
岡豊城ウォーキング&トークショーでした。

こういうフリートークってせいぜい60分程度で、どちらかというと時間との戦いだと思うんですよ。
昨日気づいたんですけど、設定2時間30分。笑
しかし、終わってみればあっという間でしたとさ。

中井先生とは、3月に米原でトークセッションありますー
「ノープランで楽しく話そう」と5秒で打ち合わせ完了。笑

 

 

午前中は、発掘調査中の瑞応寺も見学でき満足。
(2月に現地説明会があるそう!)
感激したのは、切り合いされた痕跡。
竪堀を巨大な横堀で分断して畝状竪堀をミックス!
16世紀後半の長曽我部の緊張感と技術力に震えました。⁡

 

壮大な規模もさることながら、
取り込まれた寺、谷筋ごとの展開、国分川の船着場からの運搬ルートや城下町の展開まで。
戦国大名・長曽我部氏の本城たる姿が浮かび上がり、
激動のうねり中で改変された有様も目の当たりにできて、
今日は岡豊城がとても立体的に感じられました。

南国市のみなさま、ありがとうございましたー

 

中井先生のサインに添えられた縄張図が、グッズにしたいくらいかわいかった件。

 

古渓山城→山内家墓所→天一城

明日は、高知県立歴史民俗資料館の松田直則副館長、滋賀県立大学名誉教授の中井均先生と
岡豊城ウォーキング&トークイベント。
お近くの方、ぜひお越しくださいねー。

⁡今日は松田さん&地元研究家の尾崎さんのご案内で、
中井先生と古渓山城→山内家墓所→天一城へ。
仕事モードゼロの天真爛漫な城歩き!
1日中尽きない城談義!日頃の質問し放題!
とてつもなく幸せでしたー!!
とても勉強になりました。いや、勉強したいこと増えました。

 

古渓山城のすさまじき破城、鋭い切岸、そして天守台を備えた石垣づくりの壮大さよ!
慶長期の支城のあり方、そこから推察する土佐の情勢と価値観よ。
城は社会を映し出す鏡だな、と改めて。
細やかに分析するには知識も経験値も足りない。

TOPの写真は、天一山城の三重堀切で中井先生&松田さんと。

 

ところで、今朝は今年初の羽田空港を訪れたんですが、やっぱりずんとくるものがありました。

北陸の知り合いとコンタクトが取れるようになってきて。
東日本大震災時の災害ボランティアでつながった方と話したりもして。
入り混じる感情の置き場は見つからないもので、
自分にできることを模索しながら、ただただ静かに粛々と、祈り生きるしかない毎日です。

あのときは、ただただ無力を思い知った日々でした。
一瞬関わるだけの平和側のよそ者が「胸が押し潰されそうです」なんて言えない。
どんな思いで過ごしているのだろう、生きていくんだろう、と。

あの数ヶ月、東北で見た景色とか音とか臭いとか、一生忘れることはない。
ただ、人の底力という光も見た。
そこに寄り添える人の力があることも感じた。

少しでも傷がうすくなること、なんてことない日常が戻ることを祈っています。

 

対馬/清水山城講座と現地見学会

長崎県対馬市の人材育成事業(お城・歴史編)を受諾しておりまして。

1月20日(土)は、清水山城の講座と現地研修会。
「知ろう!歩こう!対馬のお城 清水山城」と題して、午前中は清水山城のおはなし、午後は城歩き。

 


古代山城×明治期砲台のハイブリッドな金田城とはまったく異なり、
清水山城は豊臣秀吉が朝鮮出兵のために築いたTHE織豊な城。
朝鮮出兵関連の城としても、秀吉時代の技術を伝える城としても、希少。
その上、‘特異’が詰まった珠玉の逸品であります。
眼下には厳原港、宗氏の居城・金石城と城下町が広がり、菩提寺の万松院も。
グロッキー状態で唐津から到着した日本軍のみなさんは、
秀吉の分身のようなこの城を船上から見上げるわけで。
それはもうあれなわけで。
景観も城の本質を知る大きなヒント。
一緒に歩き、思いを馳せましょう。

毛色の異なる城がこれほどの至近距離に存在するという!
しかも、いずれも全国的に貴重で残存度高し!
常に最前線となる国境の島・対馬の立地や地域性も、
情勢を踏まえながらお伝えしたいと思います。

詳細・お申し込みは一般社団法人対馬観光物産協会 さまサイトへ
https://www.tsushima-net.org/news/oshiro_shimizuyamajo_20240120

 

本事業、昨年12月は観光ガイド・コース実践と新規素材のリサーチ、を敢行。
上平寺御城下ゲストハウスうむのオーナーで小谷城ガイドの川村千恵さん、
グリーンホテルYes近江八幡社長の川村博さん、
歴史・山城ナビゲーターの山城ガールむつみさんにモニターとして参画いただきました。
(お三方、年の瀬のご多忙時にありがとうございました!)

とても勉強になりました。
先方の都合やご意図が大前提ですが、私なりに長期的なご提案もでき。
その道を歩くのが楽しみです。

 

ところで対馬お城大使を拝命してから
そこはかとなく、いやかなり前のめりで対馬アピールに勤しんでいるんですが、
島内の移動がみなさんネックみたいですね。

弊社事業と絡めてツアーとかイベントとかできないかな。
旅行会社のような城ツアーをやりたいのではなくて、
対馬の文化に触れ歴史を追体験できて、最終的には地域に還元届けられるような。
そして、前提として私が楽しいやつ!
どういう進め方がいいのか模索中ですけど、今年はなんらか形にしよう。

これを読んでいて
「おっ、ちょっとそれ興味あるかも」「参画したい!」「巻き込まれてもいいかも」と思った方、
会ったら肩をトントンして話しかけていい合図をくださると。
あと単純に「対馬行きたいよー!」って人もね。