城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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毎日小学生新聞の連載スタート前に

毎日小学生新聞(全国版)で、新連載がスタートします。
始まってもいないのに記事にしていただき恐縮です。

この記事は読まなくていいんだけど(公開中のデジタル版3/14付でどうぞ)、
連載はたくさんの小学生や親御さんに読んでほしいな。
それぞれの心になにかふわっと感じるもの、を目指したいと思います。

この3月で、長く続けていた連載が終了。
でも、4月から新たに2本がスタート。
別れと出会い。春ですね。


⁡すでに4月分は脱稿してるんだけれど、
「さすが本職ですね!」…という担当者の感想に、うれしい反面やや複雑な心境。
しっかり書く時間が取れていない自覚があるので、ちょっとドキッと。
本職が蔑ろになってはいけません。
お褒めの言葉は素直に自信につなげつつ、ちょっと集中したいと思います。

米子城の委員会

史跡米子城跡整備検討委員会でした。

米子城三の丸にガイダンス施設ができました。

 

デジタルサイネージディスプレイは、地元企業12社からの寄贈だそう!

 

 

米子城の整備はまだまだこれからで課題も山積みで大変とは思うけど、
課題が具体化するのはすごい前進だな、と。
米子市さんのがんばりに拍手です。ますます地域に愛される城になるといいな。

 

美保航空隊の掩体を調査してるとのことで、見せてもらいました。
看板もできてたよー。

 

丸岡城講演会

ついに、丸岡城天守もあしらわれた
天守柄の着物(リサイクルショップで発掘)を着て、
丸岡城の講演をする日がやってきました!
帯は、幻の二条城天守が眩しい洛中洛外図風。

帯にスマホとかいろいろ入れててすいません。
ドラえもんのポケット並みにあれこれ出てきます。笑

 

レジュメとPPTをつくりながら、丸岡城の魅力とおもしろさに改めて感嘆した次第。
戦国〜江戸期の越前において、転換期に登場し続ける重要な城。
その希少性や尊さが伝わっていれば。

でもいちばん言いたかったのは、
国史跡を目指して欲しい、ということ。
天守が現存する12城のうち、
国の史跡(または特別史跡)に指定されていないのは丸岡城だけ。
全国に数百の国指定史跡(特別史跡)の城がある中、
現存天守がありながら史跡指定されていないのはいけません。

こんなこと言ってくれるなという人もいたかもだけど、
他所者で縛りのない私が腹括らずに誰が言う。
市長や教育長も足を運んでくださった場だからこそ。
しっかり保全、維持・管理し、
すばらしい地域の宝を次世代につなげていただきたい⁡です。

 

丸岡城のライトアップとキャッスルビュー

丸岡城天守のライトアップ。意外と見たことある方少ないんじゃないかな?
キリッと冷えた空気、澄んだ空、その背後にキラキラ光る星たちが本当にキレイなの。
そこに映える、質実剛健な天守、いや、野面積み天正期の石材よ!
プロジェクションマッピングショー見せていただいたんだけど、私はこっちががぜん好き。

 

明日は丸岡城の講演会。
ご用意いただいたお宿がキャッスルビューでテンション爆上がりです。

宴終わりまして、いろいろ思うあれこれを、今、宿からこれの夜景見ながらあれこれ考えてる。
いろいろあるよね。。 

福井城坤櫓等復元整備検討委員会

小雪舞う福井城。
福井城坤櫓等復元整備検討委員会でした。

前も書いたけど、
本丸南西面石垣のはらみは福井大地震前からあの状態で、
近年の観測数値もほぼ変動ないそう。
先日の能登地震の影響もほぼないとのことでした。
(今後の維持・保存や櫓建造の影響は慎重に検討、
委員会でも議論してます)

委員会の後、福井大学名誉教授の荒井先生と、
関西大学名誉教授の西形先生とお話しを。
工学的な観点から見る石垣のメカニズムは
私の認識とはまた少し違うのだな、と勉強になりました。


さて、3月16日に金沢-敦賀間が開通し、
ついに福井に北陸新幹線がやってきました!
ピカピカの敦賀駅、ダイナソー感が増した福井駅!
でも昨日は米原から移動したから
特急しらさぎ短縮により逆に不便だったYO!

長比城

先々週の関ヶ原でも先週の米原でも語った、長比城。
今日は須川砦まで縦走できて満足満足。

 

 

 

信長の来襲に備えて強化した、THE国境の緊迫感!
東山道を見下ろすこの眺望!
コンパクトだけど戦略・戦況をリアルに伝えてくれ、朝倉・浅井の技術を教えてくれる名城だな、と。
近江における境目の城のあり方も再考できました。

 



米原市の山城ガイド養成講座、今年度の最終回。
わたし講師だけど、がんばったから中井先生に花押もらいました(7枚目)
自分で自分を讃えるスタイル!笑
米原市のみなさんもお疲れさまー!

来年度も講師させてもらいます。受講生のみなさん、また来年度!

 

中井先生、濱崎先生と!

整備してくれている宇野さん。
8年前くらいに訪れたとき、仲間数人で一生懸命に登城道をつくっていた方なのです。
そのとき話したこと、覚えてくれてうれしかった!
たまにサイトとか見てくれてるみたいで、「先週も講演会行こうか迷ったんだよー」と。
お元気に活動されていてよかったあ。
かつて直登するしかなかったマニア限定の長比城を、
上級者でなくても歩ける、これほど見やすい城にしてくださって本当にありがとうございます!

 

彦根で講演

井伊家の菩提寺、佐和山城下の清涼寺にて、彦根城についての講演でした。

世界文化遺産を目指す彦根城、今年10月に事前評価の結果が出ます。

世界遺産の称号を得るのはすばらしいこと。
でも大切なのは“称号を得ること”ではなく、“称号を得るだけの価値があると知ること”。

そもそも歴史とは切り取られた一時期でなく、今日の決断もいずれ歴史になる。
そして、誰かに決められたものではなく、価値や道は、地域で、自分で見出してほしいな。
市民ひとりひとり(特別史跡彦根城、国宝天守は彦根市民のものではないから厳密には全国民)に、
当事者意識を持って本質に目を向けてもらいたい、
そんな思いを込めてお話ししました。

今朝1時間半くらい城下を散策したのだけど、
城下町含む彦根城の独創性と受け継がれた現況に改めて感激。
また、講演にあたり江戸中期〜後期の史料や近現代までの資料を読んで、
彦根藩の特殊性は江戸時代や幕藩体制を知る上で本当におもしろいなと感じました。
わりと知ってるつもりの彦根、まだまだ知らないこといっぱいだ。勉強したい。

 

私の講演の前に発表してくれた、滋賀県立彦根東高校新聞部のおふたり。
事前に拝見した新聞コピーにすでに感動。
わたしライターですと名乗るのが憚れるほどの、取材力、中立性、構成力、筆力。
(16年連続全国最優秀賞受賞とのこと!)

お隣の伊藤くんはお城好きが高じて彦根城内に建つ彦根東高校に進学したそうですが、
好きな方向に引っ張られることのない、ブレない記事とプレゼンに感服!でした。
このような新聞部が存在することが、すでに彦根の文化であり遺産…などと思ってしまいました。

お話ししたら普通の高校生でかわいかった。笑
私も城を好きな気持ちは負けないぞ。
深め、考え、工夫して、伝えていこうね。

 

中日新聞の記事に

昨日の彦根城での講演会。
すばらしい記事!中日新聞さんありがとうございます!

私にお声がけくださった主催者も喜んでいて、よかった!

思いのある地道な活動はきちんと形になり、やがて思いのある記事になるのだな、と思いました。

 

米原にて講演とトークショー

滋賀県米原市にて、講演&滋賀県立大学名誉教授の中井均先生と対談。
左は、司会の伊吹山文化資料館の高橋順之さん。
楽しかったあ!

中井先生、先日までエジプトに行ってらして。
朝からそのお話も聞けて楽しい1日でした。

夜宴までの空き時間に、カロムというボードゲームを順之さんに教わりました。
知ってる?楽しーい!

滋賀ではなく湖北限定、彦根ではカロムだけど米原ではカルムだとか、
いろんな論争があるようです。

…知らんわ!笑

こういう最近のものでも、論争ってかつての領地争いの境界線と重なるよね。
(というか、何かとかこつけて勃発してる?)
天気と言葉と文化は戦国期頃の国境で変わる。
まさに今日の対談のテーマ「境目の地・米原」を思わせる火花散る攻防でした。

全然うまくできなくて負けちゃった。
籠城戦をどう凌ぐかみたいな戦術も要るな、これ。
大好きなお宿、上平寺御城下うむにもあるそうなので、
次に泊まるときは、夜な夜なリベンジだ!(私が勝つまで!)

 

久保井朝美さんと山中城デート

HKサタデーウォッチ9気象キャスター、お城好き気象予報士の久保井朝美さんと山中城デート。

 

  

こんな美女が障子堀ではしゃぐ時代になりましたよ!
…と、完全におっさん目線で目を細めつつ、写真を撮りまくってしまいました。

ご本人の許可を得ましたので、朝美ギャラリーをお楽しみください♡

 

障子堀ワッフル(売店で売ってる)のポスターにしたら、売上げ10倍になると思う。

 

朝美さんのキラキラの根源は、内面の美しさなんだな。
自然体で、すべてに配慮と敬意があって。
いい意味でゆるくて、この点は親近感しかない。笑

予報通り(さすが!)の快晴で、
私の萌えゾーン、萌え横堀、萌え横矢までくまなく見てもらえて、よかったよかった。
お仕事もご一緒したいから、わたしがんばる。

 

で、いちばん大切なのはこちら!
朝美さんが初の著書「天気が変えた 戦国・近世の城」を上梓されました!バンザーイ!

まだバラっと読んだ程度なのだけど、ほこほこ幸せに。
人柄が感じられるあたたかい文章、探究心と考察、そして城への愛がひしひし。
それを本職の“伝える”スキルで、寄り添うようにわかりやすく届けてくれている印象です。

城は地勢と密接だから、もちろん天候とも密接なんですよね。
今も、山岳地域の方はお天気と共存してますもんね。
私の生活圏にはない感覚だし、恥ずかしながら気象に疎いので、
いろいろ教えてもらえてうれしかったです。
拝読前から質問攻め。贅沢な時間でした。

贈呈のとき、ちょっとグッときちゃった。
思いを持ってがんばって書いていたし、
1冊つくり上げる幸せも大変さも感動も、分身が世に出ていく喜びも恐怖も、私は知っている。
…と、先輩風を吹かせながら、逆にいろいろ気づかされ励まされもしました。

「お客様、そろそろ…」と店員さんに言われるまで、
この後ワイン片手に城トークは続いたのでありました。
ああ、楽しかったー!!!