城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。著書「わくわく城めぐり」(山と渓谷社)「日本100名城めぐりの旅」(学研)「お城へ行こう!」(岩波書店)「図説・戦う城の科学」(サイエンス・アイ新書)ほか。共著、連載多数。メディア・イベント出演、講演、講座のほか、城フェス実行委員長もしています。
城メグ日記は、お城のあれこれから関係ないことまで語る、萩原さちこのblogです。

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白河小峰城の現在

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取材で福島の白河小峰城へ。いい取材ができました。

小峰城は東日本大震災でもっとも被害を受けた城。石垣が9カ所も激しく崩落してしまい、
現在も本丸内の見学はできません。
白河市は調査、急ピッチの復旧作業、市民への文化財保護の取り組みも力強く積極的に行っていて、
そんなお話を中心に伺ってきました。

復旧をがんばっているとか、これだけ元通りになりましたとか、技術的に大変だとか
表面的な記事ではなくて、もっとその裏とか奥とか、本質の部分を私は書いていきたい。

記事はこれから書きますが…

もちろん、甚大な被害が出たことは無念だし、復興・復旧に並々ならぬ苦労があることは大前提。
ただ、こんな言い方は少し不謹慎かもしれないけれど、
これまでの歴史がそうだったように、
長い目で見ていくと震災もまたいつかは歴史のひとつになってしまう。
だから、今の取り組んでいることは、すなわち歴史をつくっているということになる。

城は地域のシンボルであると同時に、文化財でもある。
だから天守を建てれば観光客が増えて経済効果が上がる、などという安直な発想は愚の骨頂。
そもそも城が築かれ実用されていたときには文化財ではないのだから、
城は時代に応じて役割や扱い、姿を変えながら、生き続けていることになる。
それがなぜ今文化財になるのか。どんな構造なのか、どうしてそうなのか、
そもそも城とはなにか、自分たちが生きる地域社会の中でどう関わり変化してきたのか、
という歴史まで含めて知る大切さ、というところ。

ただ、文化財的価値を自発的に知ることはかなり難易度が高いから、
発信していく努力も必要だなとはやはり感じました。
それができるのが自分とは思ってはいないけれど、なにか微力でも関わりたいとは思う。

 

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南面の石垣は8割完成。小峰城特有のくるくる同心円状の落し積みも再現されているそうです。

 

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震災後の石垣除去直後 、2012年10月撮影。

 

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こちら2010年に撮影した南面。

ちなみにこの南面、結果的に昭和の改修が仇となって崩落してます。
それもまた、この城の歴史。

江戸時代に積まれた部分は崩れず生きてる。
小峰城の石垣は計160mも崩落してしまったけれど、
全長2kmと考えると、160mしか崩れていないともいえる。
石垣を積む技術ってすごい!と改めて感動しました。

 

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北面や西面はその後取りかかるそうです。2012年10月撮影。

記事が出たら、こちらのブログにも少し詳しく書きます。