城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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「天守のない城をゆく 城の楽しみ方、活かし方」

ノンフィクション作家の澤宮優さんより、
新刊「天守のない城をゆく 城の楽しみ方、活かし方」をご恵贈賜りました。

1520年前からガラリと変化した城の世界や認識、
ここ10年ほどの自治体の取り組み事例が、端的にまとめられた印象でした。
細やかな取材力に敬服いたします。

ここ数年で城に興味を持った人にぜひ目を通してほしい、
歴史遺産として城を考える上でのスタートラインに導いてくれるような1冊と感じました。

書籍の内容に対しての感想というより、改めて自分自身の課題点と展望を問われるような。
そして、ノンフィクション作家はこういう書き方をするのだなあ、とか。
そんな読後でした。

 

さて、スタートラインに立ったとして、ここから先にどうするか。

大切なのは、「なんのために活用するか」なんですよね。
歴史遺産や地域資産の価値や存在意義はケースバイケースで、
からこそ保存・整備の方法、活用の仕方も唯一無二。マニュアルなどつくれない。
その個性こそが地域の営みそのものなのだから。
それを無視しての活用など歴史への冒涜でしかなく、
観光資源として安直な使い回し的な発想など愚の骨頂。
自分の大切な人を思うように、真摯に未来を考え扱っていけるかなのだと、
このところ時に憤りを覚えながら痛感しています。

私は調査・研究に携わる現場の人間ではないし、行政の人間でもない。
できることは限られる。
でも、私は私の立場で、目指すべき道がある。
できることを、粛々と。

本書に対して1点述べるならば、コロナ前後の変化でしょうか。
私の肌感覚では、少し風向きが変わったように思います。
魂を売ったかのようなインバウンド絶対主義から、
少し足元を見るような、日本や地域にも目を向けるようになったかと。
私の講演会にも「海外旅行に行けず、国内旅行先の城に興味を持った」という方も多いし、
遠出ができず気の毒ではあるけれど、
「小・中学生が地元の城や歴史遺産に触れてくれる機械になったのはよかった」との教育委員会のご担当者の声も少なからずありました。
期間限定でそうせざるを得なかった、ではなく、
持続的にこの風が心地よく流れ続けることを切望します。
いや、地道に仰ぎ続けるしかないですね。

 

名古屋城

名古屋城調査研究センターの原さんにご案内いただき、
名古屋城登城879回め〈!)のクリスグレンさんとともに名古屋城へ。

 

知らなかった名古屋城にたくさんたくさん出会えて、とても勉強になり楽しかった!

午後は連続講座。
ご受講のみなさんありがとうございました☺︎

 

鎌刃城

久しぶりの鎌刃城。

 

 

執筆用の現地確認…という名の、ただの楽しい城歩き。
3時間半も捧げてしまいました。
好きな城です。

 

この城に立つと、佐和山城のすごさがわかるわー!
…と感激しつつ、下山後は彦根で夜宴。楽しうございました☺︎

 

 

相変わらず<番場の歴史を知り明日を考える会>の鎌刃城の整備がすばらしい!
これほど広大な城内なのに迷うことも混乱することもないし、
道を逸れてもちょっと不安になった時に絶妙なタイミングでそっと道標が登場する。

ただ悲しいことに、今年すでに2件の死亡事故が発生してしまっていて。
真剣に取り組んでいるからこそお辛いでしょう。
(全国的に見ればそこまで危険な城ではなく、決して整備の不備が原因ではない。
道幅が狭くてバランスが取りにくくて、さらにカバーしにくい地形。
だから、80代の方には厳しいと思う)

ただ、できることをできる範囲ですぐに対応する真摯な姿勢が見えて、感銘を受けました。

 

協力金BOXもいい感じ◯

 

福井城坤櫓等復元整備検討委員会

福井城址活用検討懇話会委員に続き、福井城坤櫓等復元整備検討委員を福井県より拝命。
本日第1回目の委員会でした。
坤櫓と本丸西側土塀の復元、石垣の調査・整備が進められます。

 

委員会終了後は、坤櫓の現地視察。
櫓台や土塀の跡などを見ることができ勉強になりました(見学不可)。

 

⁡その後、瑞源寺をご案内いただきました。
幕末に福井城の本丸御殿が移築され(!)
御小座敷が本堂に、大奥の御座の間が書院となっています。
漆塗りの棹縁天井、違棚も気品があって。
大奥の墨書も当たり前のように!
すごいものを解説付きで見せていただき、ゾクゾク大興奮でした。
最後は笏谷石の砕石場も。

足羽山周辺の地勢もご案内いただけ、充実の時間。
朝倉氏の一乗谷から柴田勝家の北ノ庄城への移転、そして結城秀康の福井城築城。
戦国期から江戸期への支配拠点と地域支配の変化が手に取るようにわかり、
広域で見れば戦線と戦略も辿ることができる。
柴田勝家のすごさにも震えつつ、越前福井藩の創成期や幕末のストーリーもおもしろい!

⁡まだまだ知らないことがありすぎて。
地域をもっと学びつつ、復元の先にある利活用についても私なりに考えていきたいと思いました。⁡

 

城組アワード2023ご応募ありがとうございました!

城の保存・継承活動を応援するプロジェクト〈城組アワード〉。
初の募集を締め切りました。
思っていたよりたくさん送っていただき感無量。

とりあえず乾杯!
うれしいなあ☺︎⁡

 

YouTube動画も撮影しました〜
「城組チャンネル」みてね!

 

トークライブ「福井に乾杯!〈越前の城・酒・味めぐり〉」

北陸新幹線開業200日前イベント「城いいネトークライブ」
「福井に乾杯!〈越前の城・酒・味めぐり〉」
銀座「鯖街道」さんで、福井の地酒とお料理を味わっていただきながらのトークショーでした。

 

福井市さん主催イベントにつき、
福井城と一乗谷朝倉氏遺跡を中心に。
越前そばのルーツ、越前大野城下町の地勢とお酒など食文化の話も交えつつ、
店名にちなみ若狭街道と熊川宿、熊川城も。
福井県から脱線して、彦根城や会津若松城、盛岡城の話もちょこりと。
まるで福井県人のような語りべでありました。

みなさんとのフリートークタイムが楽しすぎた☺︎
福岡や愛知からわざわざお越しくださった方も。
城が日本をひとつにするな!いやホントに。
一緒に写真を撮ったりして、うれしかったです。
(集合写真撮ればよかったな)

 

東京でのトークは珍しく、久しぶり。
さらに昨日は、毎日新聞旅行さんの親子江戸城ツアー。連日でした。
都内の仕事、いいですね。
移動時間かからんし。笑

灯台下暗しというか、立ち返るというか。
江戸城と江戸の歴史・町・文化のすばらしさを、
もっと勉強して追求したい今日この頃。
そしてそれを、いろんな形で伝えることに挑戦したい。
「江戸城プロジェクト(仮)」を
密やかにむくむくとあたため中です。ふふ。

 

ルポ

この人私に似てる!

…と思ったら私だった!笑

先月書かせてもらったルポ。
の、取材時の人尺的なカット。
無事に校了したっぽい。。よかったよ。笑

 

月刊「ランナーズ」連載「お城マラソンを走ろう」

月刊「ランナーズ」の連載「お城マラソンを走ろう」
9月号は盛岡城と志波城を紹介しています。
ランニングと城、なにげに親和性高し。

 

カワイ音楽教室「音のゆうびん」

カワイ音楽教室の生徒様向け季刊誌「音のゆうびん」145号(秋号)
「お城に行こう!」4C、3ページで掲載されています。
音楽好きな子にもお城のおもしろさが伝わりますように。

 

「日本100名城のひみつ」6刷

17冊目の拙著「日本100名城のひみつ」(小学館)が6刷に!

2019年7月の発刊からちょこちょこと重版を重ねて2万5,000部になりました。
拙著では第3位の発行部数です。

長くじんわり、手に取り続けてほしい1冊。
うれしいです☺︎

8/26(土)に開催の江戸城の親子ツアーでは、この本1冊プレゼント。
たぶんまだ残席あります。ぜひ。