城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

●詳しいプロフィールはこちら

城メグリストのサイト

城メグリスト

●お仕事実績はこちら

アーカイブ


諏訪原城のカモシカさん♡

IMGP6922

先週の木曜日に遭遇した、諏訪原城在住のカモシカさん。

 

12670393_976172132470518_7858165983270356639_n

この子、少し前に崖から転落して以来、姿を見せていなかったそうで。
「骨折でもしたかと心配していたから、よかったぁ」
と、地元の発掘調査現場の方が申しておりました。

…ほのぼの。

ひなたぼっこして、草をはむはむしてました。

 

12801251_976171955803869_6803511051693804491_n

なかなかガタイのよい、諏訪原城のカモシカさん。
かわいさは、こちらの増山城のカモシカさんに軍配かな。

 

IMGP6934 IMGP6940 IMGP6939

今年度の発掘調査で、二の曲輪東馬出からすげー堀が見つかりましたよ。
8mくらいある薬研掘です。徳川期ね。
先月の講演時は一部が埋まっていて拝見できなかったので、ナマ薬研掘が見られて満足です。コーフン。
門の礎石や鉄砲玉なんかも見つかったそうです。
陽射しが、、、、、見えん。きれいな写真と詳細は島田市さんからの公表で。

 

二の曲輪東馬出三日月堀の断面

こちら加藤先生に以前送っていただいた写真。
載せてよかったのかな。。リンク削除して載せとこ。

PREMIUM JAPAN連載:萩原さちこのvol.5「熊本城の宇土櫓」

111

全国の城の現存建造物の中でもいちばん好きかもしれません。宇土櫓。

2007年の築城400年祭のとき誕生した「ひごまる」というキャラクターがいて、
けっこう子供達からも人気があったのですが、
2011年の「くまモン」登場により完全に駆逐されました。。人気商売は大変だ。

萩原さちこの<美しき城>vol.5「熊本城の宇土櫓」→

日放ツーリスト×歴史人コラボツアー「浜松・掛川の名城めぐり」

1496978_974900195931045_4280257053943410691_n

「かがんで脱臼 天童よしみ」

と、どうでしょうゼミナール大泉校長が語呂合わせを教えてくれた、河岸段丘で知られる天竜川です。

…と言いたい気持ちを抑えて、
天竜川沿いの河岸段丘上につくられた城をまじめにアテンドした週末でした。

徳川家康vs.武田信玄・勝頼の遠江・駿河の城争奪戦をテーマに、
地形や立地の活用、両氏の築城術の変化や改造・変遷、設計の妙など。

スポーツの試合で流れが変わる瞬間があるように、
この世に時間と感情がある限り、どんなものにも少しずつうごめく世界のようなものがある。
それを完成度の高い映画やドラマのように、
適度に的確にバランスよくパッケージできるかなのだと思う。
話すための構成力・表現力の向上はやはり書くためのそれにも役立つな、と思ったのでありました。
もちろんそれ以外のいろんなことも。

 

鳥羽山IMG_1626 二俣IMG_1624 二俣DSC04641

静岡県×日放ツーリスト×歴史人 コラボレーションツアー
「萩原さちこさんと行く!若き家康ゆかりの地 浜松・掛川の名城めぐり」
1日目:横須賀城、高天神城、掛川城
2日目:二俣城、鳥羽山城、引間城、浜松城

ご参加のみなさま、ありがとうございました!
みなさまとても熱心に聞いてくださる姿が印象的でした。

力説していて、鳥羽山城ってすごい城なんだな、と急に思いました(笑)
地形や歴史的な観点からみると二俣城ばかりに気持ちが行きがちだけど、改変後の鳥羽山城はすごい。
というか堀尾がすごい。堀尾の石垣築造技術はすごい。

 

12801093_974900209264377_277955254754599158_n

よき機会と出会いをありがとうございました。
大好きなうなぎボーンを食べながら帰りました。

PREMIUM JAPAN連載:萩原さちこの vol.4「徳島城の青い石垣」

名称未設定

徳島城の青い石垣は質感も好きです。
記事には詳しく書かなかったけれど、あの野面積みの石垣は一見の価値があると思います。
そして、徳島といえば眉山!映画を思い出します。

「日本100名城めぐりの旅」に書いたおしるこコラムがおもしろかった、と
サイトのご担当者が言ってくださりうれしかったです。ふふふ。

萩原さちこの<美しき城> vol.4「徳島城の青い石垣」→

京都取材おまけ〜二条城・伏見の城と酒〜

IMGP6643

京都へ行ってきました。
取材、取材、打ち合せ、取材。
なかなかにバタバタでしたが、時間をつくり二条城へも。

慌ただしく立ち寄ったせいか、いつにも増して二の丸御殿での時間が止まって感じました。
もう10回以上になるけれど、何度訪れてもすばらしい。
いや、10回以上訪れて、ようやくそのよさがわかってきた気がします。

 

IMGP6612 IMGP6621 IMGP6630
IMGP6627
IMGP6609 IMGP6629
IMGP6624 IMGP6638 IMGP6607
IMGP6628 IMGP6649 IMGP6651

御殿について、次の次の次の次の著書でじっくり書きたいなと思っています。
建築やしくみや御殿の意義というより、
伝統技術や塗料や材料といった素材、背景にある基盤みたいなところを。
完成品を分解してすべての要素を検証していくようなものを書きたい。

 

IMGP6684 IMGP6679

養源院にも寄ってきたのですが、ここでも同じようなことを考えていました。
これまであまり深く考えたことがなかった、絵のモチーフに込められた意味など。
こういう思想ってもちろん大名も知っていたと思うのだけど、絵師にオーダーするものなんだろうか。
それとも、現代アートと同じような感じで、
共通の感覚みたいなものはあって、芸術家が提案していくものなんでしょうかね。

文献などで当たり前のように解明されたり、一般的に通説があるものなのかもしれませんが。。
関連書籍などありましたら、ぜひ教えてください。

 

IMGP6686 IMGP6687 IMGP6676

養源院は好きな場所です。
俵屋宗達の襖絵はここだけでしか見られないのに、意外と知られてないですよねえ。
血天井、隣に立っていたおっさんは「…?」な顔をしていましたが、
私は見上げた瞬間にシルエットが見えてしまいます。

養源院そのものが、ぐっときますよね。
滅ぼした徳川が豊臣の寺を再建するという。しかもそもそも浅井長政の供養のための寺という。
そして徳川の菩提寺になるという。。
茶々と江が姉妹だからと言ってしまえばそれまでなんだけれど、
それを超越した信仰心というか、人を殺めなければ生きることがままならなかった
戦乱の世のどうしようもない刹那みたいなものも感じたりします。

養源院については近々PREMIUM JAPANの連載で触れる予定ですのでお楽しみに。

 

IMGP6711

午後は伏見で城と酒の取材。
といってもひとり観光方式の取材だったので、完全に旅気分でした。

 

IMGP6722 IMGP6766

いい城下町にいい水あり、いい水あるところにいい酒あり。

伏見はかつて伏水といわれたほどで、質の高い桃山丘陵からの伏流水が豊富な地。
秀吉が伏見城を築城した後、伏見城下も発展し、江戸時代にもおおいに繁盛します。
とってもやわらかいお水でした。
鉄分を含まずカリウムやカルシウムが適度に含まれていて、酒造りに適しているそうです。

伏見城×伏見城下町の酒、きっといずれPREMIUM JAPANで書くでしょう(笑)
伏見のお酒は好きでしたが、文化のように現在も大切にされていることがわかりさらに好きになりました。

 

IMG_5897 IMG_5899

有名な、伏見のお酒80種類が試飲できる油長さん。
魯山人がおいしかったので購入しました。伏見城も、もちろん。

 

IMG_5889 IMG_5892 IMGP6733
IMGP6713 IMGP6716 IMGP6717

黄桜酒造さんのカッパカントリーでも試飲。
徳利とおちょこに黄桜かっぱが描かれた箸置きを、自分用と友達のお土産に買いました。かわいい!

 

IMG_5877 IMG_5880 IMG_5878

併設のかっぱ資料館がおもしろくてちょっと見入ってしまいました。
かっぱはフランスにもいるらしい!
そして、お相撲が好きなんだそうです。
しかし、肝心の「なぜ黄桜はセクシーかっぱをCMキャラクターに採用しているのか」
という点は見逃してきてしまいました。

※調べたところ、漫画家の清水崑さんが週刊朝日に連載していた「かっぱ天国」を見た黄桜の先代社長が、
親しみやすくおいしい黄桜の日本酒のブランドイメージにぴったりと感じ、採用されたそう。
それを漫画家の小島功さんが受け継いで、セクシーかっぱが誕生したとのことでした。へえー。

 

IMG_5894

これ、ちょっと反応してしまいました。
伏見城は木幡山と指月があるんです。
秀吉が築いた第3期木幡山伏見城で、関ヶ原合戦後に徳川家康が再建したのが第4期木幡山伏見城です。
ちなみに伏見桃山と言われるようになるのは元禄期といわれています。

 

IMG_5901 IMG_5905 IMG_5902

さんざん飲んで伊丹空港へ到着したところ、なんと利き酒マシンなる自販機がいらっしゃいました。
2府4県の銘酒が1杯100円で試飲できます。
おちょこをセットして、100円を入れてボタンを押すだけ。ビジネスマンのオアシス発見です。
へべれけな空の旅を楽しみました。

大阪取材おまけ〜大坂城と真田丸〜

IMGP6340

大阪で取材と打ち合せ。

 

IMG_5845

関空からラピートで。
今はスターウォーズとコラボしたラピートがあるそうですが、残念ながらノーマルバージョン。

 

IMGP6266 IMGP6274 IMGP6282
IMGP6289  IMGP6300 IMGP6305

真田丸関連の取材だったので、ここも一応行きました。

 

IMGP6292

大阪明星高校のグラウンド前に、新しい顕彰碑ができていました!

 

IMGP6387 IMGP6391 IMGP6392
IMGP6394 IMGP6395 IMGP6401
IMGP6408 IMGP6410 IMGP6414

そそくさと取材を終わらせ、大坂城へ。
多聞櫓・千貫櫓・煙硝蔵の特別公開に行きたかったのです。
こちらは多聞櫓。

 

IMGP6419 IMGP6421 IMGP6422
IMGP6424 IMGP6428 IMGP6449

千貫櫓。
床板の釿がすばらしい!
構造でいくつか不思議なところがあったんですが、
その場にいらしたボランティアガイドさんはわからないとのことでした。。

 

IMGP6430 IMGP6432 IMGP6437

狭間からの大手門への横矢。
このアングルの写真を撮りたくて行ったといっても過言ではなかったのですが…
大手門修復工事中じゃないかー!がーん。
完全に個人的都合かもしれませんが、こういうの、サイトなどにちょこっとでも記載しておいてほしかったです。。
いつ終わるのかをボランティアガイドさんに聞いたところ、
「特別公開終了間近の6月なら終わっているはず。お近くだったらまたぜひ」とおっしゃってくれたんですが、
私のような遠方の人は「修復終わったらまた撮りに行こうっと」とはいきませんもの。
ここでショックを受ける人などレアなのかもしれませんけれども。

 

IMGP6480 IMGP6485 IMGP6487
IMGP6492 IMGP6501 IMGP6505
IMGP6493 IMGP6497 IMGP6500

煙硝蔵もじっくり見学できました。よく見るとけっこう感動ポイント満載。

 

IMGP6510

立派な高石垣の上にあると絵になるもんだなあ、と。

 

IMGP6514

手すりの金瓢箪がかわいい。ほのかな秀吉エッセンス。

 

IMGP6366 IMGP6354 IMGP6359
IMGP6362 IMGP6363 IMGP6360

梅園の梅はけっこう咲いていました。

 

観光事情を探るべく大阪城天守閣にも行ってみたのですが、
エレベーターに乗ったところ「日本語わかる方いらっしゃいますか?」とまず聞かれてびっくり。
そして、手を挙げたのが私だけでさらにびっくり。
もう、中国人と韓国人しかいませんでした。

「ようこそ日本へ」と言いたいけれど、正直なところマナーの悪さに辟易。
汚す、押す、騒ぐは当たり前。
シアタールームではに寝っころがって、上映中に大声でおしゃべり。
お手洗いでも、お掃除のおばさんが
「汚くてごめんなさいね。マナーが悪い人が多くて…掃除してもしても追いつかない」と嘆いていましたよ。。

仕事柄、歴史的観光地に行くことも多いのだけれど、平日とはいえ、外国人観光客に乗っ取られ気味で肩身が狭い。
もちろん経済的にはいいことだし、経営危機を免れた観光地もあるんだろうし、
純粋に日本を楽しんでくれたり、深く興味を持ってくれる方が増えるのはとてもいいことです。
だけど、いつもひっかかる。
肝心の日本人が理解を深める取り組みがあまり感じられない。
日本人の日本への関心度は、危機的状況なんじゃないのかなあ。

最近は観光資源としての城の活用などについてのお仕事も多く、この日もそんな打ち合せが1件ありました。
インバウンドも大切だけど、それよりやること・やれることがあるんじゃなかろうか。
私は城に限ったことしか言及できないけれど、
少なくとも城に関しては、価値ある城になるかどうかかもこれからの取り組み次第、という段階かと思います。

意見を求められてものすごく違和感を覚えるのが、
“日本人に向けての観光対策”と、“外国人に向けての観光対策”を別項目で問われること。
まだまだやるべきことは初歩的かつシンプルで、細かな志向や感性の違いはあれど、そこは共通項だと思う。
わかりやすく、きちんと、価値と個性を伝える。まずはこれが基本だと思うのです。
地元の方や日本人観光客はどうでもよくて、外国人観光客にさえウケればよいなら話は別ですが。

日本人がきちんとその価値を知り誇りに思えることができれば、
奇をてらうような観光対策をしなくても、十分に観光資源として育っていくと思います。
外国人観光客の前に、日本人観光客は知ってますか?
観光客の前に、地元の方々はご存知ですか?理解してますか?興味を持っていますか?というところです。

PREMIUM JAPAN連載:萩原さちこの vol.3「掛川城の葛布」

名称未設定

創業明治3年の掛川手織葛布織元・川出幸吉商店さんに、葛布のことを教えていただきました。
文字数の制約上ほんの少ししか書けませんでしたが、いろいろ興味深いお話でした。
後継者がいないそうです。葛を採るのも汚れるしねえ、と。
さみしいね。

萩原さちこの<美しき城> vol.3「掛川城の葛布」→

PREMIUM JAPAN連載:萩原さちこの vol.2「竹田城の雲海」

名称未設定

第2回目は竹田城(兵庫県)です。

雲海に浮かぶ竹田城のことを書きました。
PREMIUM JAPANはデザインが素敵なサイトです。
写真を大きく美しく掲載してくださっていて、
自分で撮影しておきながら「いい写真だなー、きれいだなー」と見入ってしまいました。
お蔵入り状態だった、お気に入りの雲海写真もいくつか載せています。

萩原さちこの<美しき城> vol.2「竹田城の雲海」→

諏訪原城でトークイベント!

12670230_960072317413833_5954967269040487534_n

去る1/31(日)、島田市さんにお声がけいただき、
新市誕生10周年記念講演会でお話させていただきました。

 

12592294_960072340747164_2998726252984297563_n 12631378_960072390747159_6456056170351481339_n 12651013_960072360747162_4068491182890227658_n

テーマは「今からでも城通になれる!諏訪原城と真田丸―入門編―」。
ということで、真田丸人気もあってか満員御礼!

私は加藤先生のメインのご講演の前に
「ここがおもしろい!ビギナーのための山城の見方」という講演を、
加藤先生のご講演後には2人で討論会で再び登壇させていただきました。

会場の島田市金谷公民館みんくるはとてもキレイでお話しやすく、
スタッフさんのお気遣いで本当に楽しい1日になりました。
ご来場者の中に、東京から来て下さっている方(!)や、
先日岡崎での講座を受講してくださった方もいらっしゃいました。
うれしいです。ありがとうございます。

 

前日は加藤先生と城へ行き大興奮、
夜は加藤先生のお声がけで織豊期城郭研究会の静岡のみなさんや教育委員会の方が来てくださり、
掛川でワイワイ宴。楽しい2日間だったなあー!!

 

DSC_6104 DSC_6109 DSC_6105

講演前には、諏訪原城の発掘現場もご案内いただきました。

 

DSC_6371 DSC_6372 DSC_6373

手にしている“わいろモナカ”は、
先日審査員をさせてもらった第14回城の自由研究コンテストで
見事に学研プラス賞を受賞した松下京瑚ちゃんとお父様からいただきました。
とってもかわいい女の子なんです。聴きに来てくれてありがとうー。
(賄賂もらいましたが、来年のコンテストには影響しません!)

おまんじゅうと見せかけて…底には小判!
なにげに、お茶もついているという細やかな心配り。あはは。
下心もしっかりいただきました。

PREMIUM JAPAN 連載:萩原さちこの〈美しき城〉vol.1 「姫路城の漆喰」

名称未設定

2月1日より、PREMIUM JAPANというサイトで
「萩原さちこの〈美しき城〉」という連載コラムを書かせていただくことになりました。

美、というところにスポットを当てて書いていきます。
造形美だけでなく、機能美、構造美、さらには目に見えるものだけでなく、精神の美まで。
美しさには必ず理由があるけれど、美しいと感じることに理由はなくてよい。と思ったりするのであります。

コラムなので、ちょこっと息抜きにぜひ読んでみてくださいませ。
毎週月曜日更新。無料で読めます。

萩原さちこの〈美しき城〉vol.1 「姫路城の漆喰」→