城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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縄張うちわ改良版!

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今日もつくってきてくださった♡
西股総生先生オリジナル・縄張うちわ!
しかも改良版(笑)!カラビナ付!手ぶらでOK!

うん、これはやっぱり特許を取らせないと。

 

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今日も楽しすぎる1日でした。
いい城×2だったー!

早稲田大学エクステンションセンター 2014年秋講座

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春講座に引き続き、
早稲田大学エクステンションセンターで講座をさせていただくことになりました。
城や歴史の講座というと平日が多いのですが、
社会人や女性の方にも来ていただけるような講座を、ということで日曜日の設定です。
歴史や城郭史を辿る講座は斎藤先生がなされますので、私の講座のテーマは<城めぐり>。
城めぐりの醍醐味がぐっと深まるような、講座にしたいと思います。
城めぐり初心者の方も上級者の方も、
一緒に城めぐりをしている感覚で、城の魅力を再発見していければと考えています。

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早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校
講座名:戦国大名の城を楽しむ!「城めぐり」入門
講師:萩原さちこ
全5回 日曜開講 13:00~15:00
講義予定:
2014.10.5 「信長の城」を楽しむ~覇王・信長の城革命とは~
2014.10.12 「北条氏の城」を楽しむ~戦国時代の山城を歩く~
2014.10.19  現地実習「小田原城・石垣山一夜城めぐり」
2014.10.26  「信長・秀吉・家康の城」を楽しむ~近世城郭の発展~
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ご興味のある方、ぜひお越しください。お待ちしています。
詳細・お申し込みは早稲田大学エクステンションセンターのサイトまで→

「100名城めぐりの旅」重版決定!

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「わくわく城めぐり」に続き、
3冊目の著書「日本100名城めぐりの旅」(学研パブリッシング)が重版決定しました!

著者にとって、重版の報せほどうれしいものはないよ。
そして、本業で評価されたい私にとって、最高の吉報です。

正直、この本は売れると思っていなかったしさほど売れていないと思っていたよ…(笑)
…いろいろ、まだまだだな(笑)

このところ新規案件が続々。
挑戦は楽しくもあるけれど、実力不足を思い知らされるきっかけでもあります。
限界しか感じない日もあるけれど(たまに)、
この本を書いていたときのことを思い出すと、
いい仕事との出会いに恵まれ、確実にステップアップさせてもらっているなと思います。

…たぶん、こんな感じでいいのだろう(笑)。まあ、ぼちぼちがんばろ。

白河小峰城の現在

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取材で福島の白河小峰城へ。いい取材ができました。

小峰城は東日本大震災でもっとも被害を受けた城。石垣が9カ所も激しく崩落してしまい、
現在も本丸内の見学はできません。
白河市は調査、急ピッチの復旧作業、市民への文化財保護の取り組みも力強く積極的に行っていて、
そんなお話を中心に伺ってきました。

復旧をがんばっているとか、これだけ元通りになりましたとか、技術的に大変だとか
表面的な記事ではなくて、もっとその裏とか奥とか、本質の部分を私は書いていきたい。

記事はこれから書きますが…

もちろん、甚大な被害が出たことは無念だし、復興・復旧に並々ならぬ苦労があることは大前提。
ただ、こんな言い方は少し不謹慎かもしれないけれど、
これまでの歴史がそうだったように、
長い目で見ていくと震災もまたいつかは歴史のひとつになってしまう。
だから、今の取り組んでいることは、すなわち歴史をつくっているということになる。

城は地域のシンボルであると同時に、文化財でもある。
だから天守を建てれば観光客が増えて経済効果が上がる、などという安直な発想は愚の骨頂。
そもそも城が築かれ実用されていたときには文化財ではないのだから、
城は時代に応じて役割や扱い、姿を変えながら、生き続けていることになる。
それがなぜ今文化財になるのか。どんな構造なのか、どうしてそうなのか、
そもそも城とはなにか、自分たちが生きる地域社会の中でどう関わり変化してきたのか、
という歴史まで含めて知る大切さ、というところ。

ただ、文化財的価値を自発的に知ることはかなり難易度が高いから、
発信していく努力も必要だなとはやはり感じました。
それができるのが自分とは思ってはいないけれど、なにか微力でも関わりたいとは思う。

 

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南面の石垣は8割完成。小峰城特有のくるくる同心円状の落し積みも再現されているそうです。

 

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震災後の石垣除去直後 、2012年10月撮影。

 

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こちら2010年に撮影した南面。

ちなみにこの南面、結果的に昭和の改修が仇となって崩落してます。
それもまた、この城の歴史。

江戸時代に積まれた部分は崩れず生きてる。
小峰城の石垣は計160mも崩落してしまったけれど、
全長2kmと考えると、160mしか崩れていないともいえる。
石垣を積む技術ってすごい!と改めて感動しました。

 

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北面や西面はその後取りかかるそうです。2012年10月撮影。

記事が出たら、こちらのブログにも少し詳しく書きます。

第21回全国山城サミット鳥取大会

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第21回全国山城サミット鳥取大会の情報が開示されました!

芸能界一のお城マニア・春風亭昇太師匠の記念落語、
大河ドラマの時代考証ご担当の小和田哲男先生による官兵衛がテーマの記念講演、
そして中井均先生もご登壇のパネルディスカッションと、豪華です!
しかも無料!先着1300人!
どんな鳥取城の魅力に出会えるのでしょうか。
関東からはちょっと遠いですが、この機会にお城ファンはぜひ集結しましょう。

わたくし、パネルディスカッションの司会という大役を、
僭越ながら中井先生と務めさせていただくことになりました。

中井先生と司会!隣にいられる♡
…と思ってしまいますが、ただニヤニヤするために呼ばれたのではないと思うので、
ちょっとは司会らしいことができるよう、そしていいこと言えるように尽力します。

前日の9/27(土)には史跡鳥取城跡山下ノ丸見学会もあります。
9/27&28は第11鳥取藩主池田家墓所燈籠会、第15回鳥取三十二万石お城まつりも開催されます。
鳥取城跡が旧鳥取藩主池田家から鳥取市に寄贈されて、今年で70周年なのだそうです。
豪華イベント目白押し。

詳細は、鳥取市公式ウェブサイトで→

テレビちょこっと出ます

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ひさびさに、ちょこっとテレビ出ました。たぶん今宵ON AIR。
20代のフレッシュな女子に紛れ、おねーさんは肩口をギラつかせてがんばりました。

私が手にしているのは、会津若松城の瓦。
3年ほど前に赤瓦に吹き替えらたんですが、それ以前に葺かれていた黒瓦です。
女子らしい城グッズをリクエストされたんですが、持っていないもので、、、、これを持参しました。

 

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収録後、物撮されるマイ瓦…なんか、よかったね(笑)

 

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ちなみに新しくなった会津若松城(&姫路城にも!)のどこかに、
私の直筆名前入りの瓦があります。マギー審司の名とともに。

この会津若松城の黒瓦、500円でした。
もちろん城に興味のないPさんやDさんは「こんなのに500円払うの?」と言いたげな表情。
まさか、姫路城天守修復工事に3万円の愛城募金をして名入れ権を獲得したとは言えなかった、、、。

安くはないけど、世界遺産の修復と保存に貢献でき、
世界遺産に3万円で名入れできるなら!
…というのが私の価値感。

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時代劇専門チャンネル
7/7(月)0:15〜 ON AIR
2ヶ月連続企画 大河ドラマ 胸キュン祭り「歴女のキ・モ・チ 恋する戦国篇」 →
わたし歴女じゃないけどね。城女のグータン的な城トークです。

【WORK】歴史読本連載 第8回「安土城に先立つ革命的な城? 岐阜城」

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月刊『歴史読本』の連載
「城メグリスト 萩原さちこのこだわり城郭探訪」、
第8回は「安土城に先立つ革命的な城? 岐阜城」です。

小牧山城と岐阜城の発掘調査によって、覆りつつある信長の城づくりの常識。
今回は岐阜城の信長居館跡の発掘調査についてうかがい、
その詳細と私的感想、城ファンの萌えポイントを書きました。
昨年の織豊期城郭研究会の集会で聞いた岐阜市教育委員会の内堀課長のお話がとても興味深く、
取材をさせていただいた次第です。
この取材、かーなーりー楽しかった!!!

あのね、岐阜城へ行ったら残念な天守の写真を撮っている場合じゃないですよ!
山麓の居館の後に山上にも登り計6時間ほどご案内していただいたのですが、
まったく時間が足りず、天守の前で立ち止まることなどしなかった…(笑)

もっとも大々的にニュースになっていたのはA地区の庭園。
もちろんいろんな意味で衝撃的でした。
しかし、B地区、C地区も、
なんというかただ分割された庭園スペースではなくそれぞれに特徴があって、
なによりそれらが連携して信長ワールドをつくり出しているのだろうということも
現地で伺いながらコーフンしました。
が、興味深かったのはC地区の奥のスペース!
ここは信長にとっても重要なスペースなんだと肌で感じられます。
肥前名護屋城と構造のある部分が似ていたりして、
となると秀吉のオリジナルでなく信長の発明ということになるわけで、これはまた新発見。
そしてなにより気になるのは…とあんまりネタバレできないので控えますが、
とにかく思っていたよりも、はるかに“予想外”や“検討の余地”が多く、
城ファンとしては夢が膨らむ一方です。

この連載では趣旨から逸れるので書きませんでしたが、
山上部の信長時代の岐阜城の全貌もものすごく気になりました。

むろんこれも私見にすぎないけれど、断片的な石垣のラインなんかを辿っていくと、
私は信長が城域として改造した部分の境界線を感じたし、がらりと雰囲気も変わっているように思いました。
斜面の石垣、信長チックですごいし!
岐阜城の全貌もまだまだ謎。
玄人向けではあるけれど唯一無二の興味深い城だと思うし、やっぱり信長の城は独創的でおもしろい!

そして、岐阜城を知ろうとすると感じるのが、斎藤道三のすごさ。
信長がどこを受け継いでどう発展させたのか、そのあたりも気になるところです。

岐阜市養育委員会の内堀課長、髙橋さん、本当にありがとうございました!
城ファンとしては、忘れられない特別な1日になりました。

 

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『歴史読本』2014年8月号
KADOKAWA
2014年6月25日発売

中日新聞に掲載していただきました

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中日新聞に掲載していただきました。

中日文化センター(名古屋)で7月から講座をさせていただきます。

この記者さん(名古屋出身)とのやり取りで感じ、記事を読んで確信したのだけれど、
やっぱり地方によって城との距離感って違いますね。
城めぐりをしている中で気づいていたことだけど、
ニセモノ天守とはいえ名古屋城が見える場所で育った人と、
「江戸城ってどこ?」と思ってしまう東京の人の城との距離感が同じなはずはない。
加えて、地域ごとの歴史や常識みたいなものも違うのは当然。

名古屋の講座は初なので、そうした状況下でどんな方が集まるのか楽しみです。
内容、トーン、構成などなど、私なりにどんな名古屋仕様の世界がつくれるか考えています。
新しいことをするのは、怖さ7:ドキドキ2:わくわく1、くらいですね。

おかげさまで開講決定しています。あと少しだけ、定員まで余裕があるそう。
名古屋で城めぐり講座に興味がありそうな方がいましたら、ぜひぜひご紹介くださいー。
 

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中日文化センター 栄センター
城めぐりを楽しもう!
講師:城郭ライター 萩原さちこ

7月12日 現存する天守・櫓を楽しむ
8月9日 お城の設計・工夫を楽しむ
9月20日 戦国の山城を楽しむ
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講座の詳細・お申し込みはこちら→

江戸城外堀跡溜池櫓台

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一昨日のお話。虎ノ門でお打ち合わせを、ということに。
「江戸城外堀跡溜池櫓台で待ち合わせしましょう」と言われ、テンションが上がる私!
一方、場所がすんなり通じて喜んでくれている風な先方(笑)!
こんなところで待ち合わせする人は誰もいなく、久々なのにすぐ会えました(笑)
で、お会いして早々にしばらく江戸城の石垣談義に華が咲く(笑)

都外の文化財担当の方だったので、
地域ごとの文化財保護の違いや行政のお仕事のお話なども少しうかがえて、
なるほどと興味深く聞き入ってしまいました。
なにか大きなことができるわけでもなくヘンな使命感があるわけでもないですが、
城ファンとして、都民としてもできることはあるなあと胸の奥底の一部をじんと熱くした次第です。

東京はビルや道路で遺稿など破壊され尽くされているように思えますが、
実はそうでもなく、部分的ではありながら意外と保護されているのも特徴。
人口が多く予算があるせいか、町を歩いていても、
よくよく見ていると案内板や説明コーナーは地方に比べて充実しているんです。

 

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江戸城外堀跡溜池櫓台だって、実は国指定史跡なのよ。
(江戸城外堀の隅櫓はほかに筋違橋門と浅草橋門だけにあり、
現存するのはこの溜池櫓台の石垣だけです)

 

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虎ノ門駅構内にも立派な説明パネル付きのガラス張り展示スペースがあるし、文部科学省新庁舎連絡通路内にも
これまた説明パネルを設置した、わざわざ半地下状の通路にした展示スペースがある(さすが文科省)。
よくよく見たら石垣には矢筈の刻印がたくさんあったりして、それだけでもけっこうな遺構と思います。

 

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こちら文科省の石垣見学専用?コンコース。

 

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ほか、国立教育会館があった場所にも少し残っています。

 


ここで強調しておきたいのは、断片的に残っている遺構に一喜一憂しているのではない、ということ。
貴重だから部分的に保護すべきだとかその希少性に注目してほしいとかではなくて、
重要なのは、これらを辿っていくと、外堀通りに破壊されながらも外堀のラインがうっすら見えてくる、ということ。
つまり、現在でもかつての東京が息づいていることに意識を傾けて知ることが大切なんじゃないかと思います。
時代は流れていくものだから都市化がダメとはいわないけれど、
こういった姿に意識を向けようという気持ちと理解が少しでもあれば、
いくら便利だからといってむやみに道路はつくったり安易に電車を通すという発想にはいたらないはずだと思うのです。

 

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虎ノ門駅の11番出口のエスカレーターの壁面、
よく見ると外堀の堀底と水面を壁面のタイルの色で示してくれてます。
壁のデザインと見せかけてこういう活用はいいですよね。
しかし、これに気づく人はほぼ皆無。写真を撮っている私を不審な目で見る人率95%(笑)
興味を持てとはいわないけれど、なんだかもったいないなあと思いました。

第2回青空会議〜笑撃の縄張うちわ〜

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第2回青空会議!
「城の企画は城で話そう」ということで、西股総生先生と山城へGO!

西股さんは縄張図(お城の平面図)も書かれる研究者の大先生なのですが、
登城前に「暑いからこれどうぞ」と渡されたのが…オリジナル縄張図うちわ!!!笑撃的すぎる(爆)!!
※縄張図とは、いわばお城の地図で、私たち城ファンはこの平面図を片手に山に入り、遺稿を探したり居場所を確認したりします

 

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涼しい!縄張図がすぐ見られる!!即座に書き込みもOK!!!

特許を取るようにオススメしておきました。
次回の城フェスの見学ツアーはこれが参加賞になるかもしれません(笑)

いい城でした。
西股先生に勝手な見解を聞いていただき談義しながらまわれるなんて、なんという贅沢!
見よ、私のはしゃぎっぷりon土塁!御大に写真を撮らせる図々しさ!

 

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そんなユーモアのある西股さんの新著『土の城指南』(学研パブリッシング)が明日発売です。
先日ご恵贈いただき、2回目読んでます。
(レベルや立場の違いは百も承知ですが、そういう意味ではなく)同業者としては打ちのめされる筆力です。
山城ファン必読。

一応同業者なので、図々しく(酔っぱらって)いろいろお話を聞いていただいたりしてます。
ありがたいことです。本当に、人に恵まれております。