JR東日本「大人の休日倶楽部」特集を執筆
JR東日本「大人の休日倶楽部」12月号、
特集「北条早雲と海から支えた謎の水軍」取材・執筆を担当しました。
監修は、駿河台大学の黒田基樹先生。
かつて連載コラムを担当していた編集さんに久しぶりに声をかけてもらえ、
一緒に仕事ができてうれしかった!
カメラマンの土屋明さんもお久しぶり。
小田原城天守閣館長の諏訪間さんが、FBで褒めてくださっていてうれしい。ふふ
あと、黒田先生の研究室にお邪魔できて興奮しました。
先生が席を立ったとき、すかさず書棚をガン見したわ!笑
扉の写真は長浜城(沼津市)。
公式でオリジナルが公開されてた(ので、私も載せちゃう)。
とてもステキなのでぜひ見てみてくださいー。
お城EXPO2023 厳選プログラムは江戸城
お城EXPO2023、今週末にパシフィコ横浜にて開催です。
いくつか登場させてもらいます。ぜひお越しください!
厳選プログラムは、「再考・探訪!江戸城と江戸城下町」。
お仕事で全国の城に触れ12年。
今、江戸城と大都市・江戸のおもしろさに帰着している。
今年6月に北欧の城めぐりをした際にも、
日本の地勢や社会のあり方、共通項や特異性を俯瞰的にみられた上、
江戸という都市の世界的に稀有な一面に気づけました。
江戸城を勉強し直すぞ、という決意表明も兼ねて。
全国の城の中の位置付け、徳川幕府系のとの違い、
残存度の高さ、設計・技術力などを中心にお話しします。
講演後はサイン会もあります。
レジュメとPPT完成。
60分しかないのに、完成したPPTは57枚!
タイトルに入れてしまったので城下町も少し触れます。
「御江戸大絵図」まで辿り着けるか?笑
*レジュメは4枚までの規制ありにつき…さほどです
登壇予定①〜⑤↓です。
聞いていただけたらうれしいです。
そうでなくても、会場で見かけたら声かけてくださいね〜
① 12月16日(土)12:30〜13:30 *無料
萩原さちこ セミナー
「日本100名城・続日本100名城めぐりを楽しもう!〜関東・甲信越編〜」
▶︎PPT42枚!もうちょっとテーマを絞って話したい…
立地からみる箕輪城や金山城、武田、上田や小諸あたり、
小田原城と関東攻めに登場する北条氏の支城たち、まで
② 12月16日(土)13:40〜14:40 *有料
萩原さちこ 厳選プログラム
「再考・探訪!江戸城と江戸城下町」
※終了後サイン会あり
③ 12月16日(土)17:00〜18:00
一般社団法人城組 セミナー
「保存・継承活動を応援!『城組アワード』」
▶︎山城ガールむつみさんとお話しします☺︎
④12月17日(日)11:00〜11:30
一般社団法人対馬観光物産協会 EXPOサロン
「金田城まるごと探訪トークセッション」
▶︎これは楽しみ!!楽しみすぎる!
金田城や対馬に興味あるひと、集合!
⑤12月17日(日)15:00〜16:30
公益財団法人日本城郭協会
城の自由研究コンテスト表彰式&トークセッション
▶︎力作揃い。今年は審査員のトークがあります!
2日間、会場内で受賞作を展示してるのでご覧くださいー
すみだ北斎美術館「北斎サムライ画伝」プレス内覧会
12月14日(木)から開催の、すみだ北斎美術館「北斎サムライ画伝」プレス内覧会へ。
題材は鎌倉時代の人物や戦いが多い。
しかし、江戸時代後期の価値観・常識で描かれているのがおもしろい!
背景に登場する石垣、亀甲積みが圧倒的に多いのは、
この時期の江戸の標準が亀甲積みだからなのかも。
そして、やけに写実的な城の描写は江戸城にそっくり。
江戸の人にとって、城といえば江戸城、の常識感がうかがえます。
狭間が徹底的に窓として描かれているのも、平和な時代の現れかもしれません。
鎌倉時代の描写が多いのは、
200年くらい経たない歴史は生々しくて扱わない、という現代と同じ価値観なんだろうなあ。
現代でも、ようやく幕末に触れられるようになってきましたし。
江戸時代の人々にとっては、戦国時代の出来事は“まだわりと最近の感覚”なんでしょうね。
こうして、そのうちに太平洋戦争も語り描かれてしまう日が来るのだと思いました。
…そんな感想を飲みながらゆるゆる伝えたら、
「石垣のそんな言及はじめてです」と言われ恥ずかしかったです。笑
いろいろな世界にいる違う目線・知識を持った方と話す機会は、私にとってとても大事。
こういう時間を、毎日少しでも多く持てるように。
江戸時代の戦国武将100人図鑑みたいな本。
尼子経久と六角氏綱が隣り合う世界観!
ふとっちょサムライの出陣前お支度図。
まずはお風呂、そして料理して英気を養う、という平和感
辞典みたいな本の「せ」のページ。
癒される幸福感、言葉のチョイスの絶妙感
2月25日まで。
入れ替えあるそうです。また行こう!
前期:2023年12月14日(木)~2024年1月21日(日)
後期:2024年1月23日(火)~2024年2月25日(日)
「戦国北条フェスティバル」登壇します
「戦国北条フェスティバル」
2024.1.7(日)13:30〜16:00 ライブ観覧/オンライン配信
錚々たる先生方に紛れ、お正月からとても光栄です。
ぜひ、ご来城orオンラインご観戦ください。
申し込み、今日12/5まででした。。
ご興味ある方、急ぎ勢いで↓クリックを!
https://www.odawara-kankou.com/sengoku_hojo_fes/
尾高城跡・国史跡指定記念シンポジウム
尾高城の国史跡指定記念シンポジウム。
おめでとうございます!
鳥取県内に国史跡に指定されている城は4つ。
そのうち2つが米子市内ということに。すばらしいー!
米子城のガイダンス施設も着々と!
雨壺山 徳川家康陣跡 除幕式
関ヶ原の戦いの2日後、
徳川家康が石田三成の佐和山城攻めで本陣を置いたとされる雨壺山。
説明板が建立されました!
歴史の“見える化”大事ですね。
もっと大事なのは、そこに思いがあるかなのだな、とも思いました。
地域の歴史が立体的に見える舞台で、
地域の方が早朝ウォーキングに訪れる身近で歩きやすい場所。
それだけすばらしい地域資産があっても、
その価値や魅力に気づいてもらえなければ、宝の持ち腐れ。
説明板が設置されたことで、“ただの山”が“家康陣所”として本来の輝きを取り戻したようで、
遺跡の喜ぶ声が私には聞こえました。
淡海歴史文化研究所の太田浩司先生、
佐和山城研究会会長の田附さん。
発起人おふたりのバイタリティに感服。
寄付という形で参画でき、とても光栄でした。
刺激と学びの多い、何よりとても楽しい2日間でした。
さすが「いい井伊の日(11月11日)」だ!笑
ところで、ココからの景色はちょっとスゴい!
佐和山城がわずか2kmちょいのところに丸見え!
…だけでなく、彦根城も見える!
徳川家康や井伊直政と同じ目線で佐和山城終焉の時に立ち会え、
ふと西へ目を移せば、佐和山廃城後に拠点となる彦根城の堂々たる姿が目に入る。
後の中山道も見通せて、戦況や戦略、この地の立地も目の当たりにできる。
つまり、時代の移り変わり、彦根の歴史の変化をパノラマで見ることができるのです!
シンボリックな荒神山、琵琶湖、多景島も見え、
まるで彦根を掌握したような絶景が臨める場でもありました。
まさか井伊家がここに城を築くとは、このときの直政は思っていなかったであろう。。笑
佐和山城と彦根城が、木々に少し隠されていてちょっと残念。
枝葉が風に煽られ逆に倒れないか心配でもあったので、
彦根市役所の方、そのあたりは整備のご検討をぜひお願いしたいです。
サンライズ出版の岩根専務にもお会いできてうれしかった!
このお仕事をはじめたとき、親身になって応援してくださった方。
今はそんなことを一切言わずに、ニコニコと接してくださるステキな方。
だから私も、余計なことは言わずただ粛々と目の前のことに励もうと思います。
その後は、小谷城戦国まつりへ。
ステージ司会が西村千穂さん!思わぬ再会♡
そして、特別開帳中の小谷寺へ。
みうらじゅんさん絶賛のご本尊はもちろん、厨子がすばらしかった!
キャラ濃いめなご住職の話もおもしろかった!笑
いろんな人に会えて、楽しかったなあ。
ステキなものとステキな時間に包まれて、いい日でした。
さすが「いい井伊の日」だ!笑
城組アワード2023 高越城址顕彰会 撮影
〈城組アワード2023〉撮影でした。
むつみさんがお仕事で関わっている、岡山県井原市へ。
ご応募くださった高越城址顕彰会のみなさんと、井原市長&市役所のみなさんと!
スペシャルムービーは来春公開予定です。
ぜひご覧いただきたいです。
むつみさんデザイン監修の井原鉄道戦国列車。
むつみさんのお仕事への姿勢、地域の歴史への向き合い方を尊敬している。
その実情に触れ、その原動力となる地域のパワーと魅力を目の当たりにした2日間でした。
私もがんばろー!
和歌山城を取材
和歌山城。
久しぶりに来ましたけどよいですねー。
あいにくの雨だったけど、
そのおかげで緑色片岩の青みがぐっと冴えて、
しっとりかっこよく、刻印もくっきり。
今日は江戸城との違いや共通点を
考えることができてよかったです。
「天守のない城をゆく 城の楽しみ方、活かし方」
ノンフィクション作家の澤宮優さんより、
新刊「天守のない城をゆく 城の楽しみ方、活かし方」をご恵贈賜りました。
15〜20年前からガラリと変化した城の世界や認識、
ここ10年ほどの自治体の取り組み事例が、端的にまとめられた印象でした。
細やかな取材力に敬服いたします。
ここ数年で城に興味を持った人にぜひ目を通してほしい、
歴史遺産として城を考える上でのスタートラインに導いてくれるような1冊と感じました。
書籍の内容に対しての感想というより、改めて自分自身の課題点と展望を問われるような。
そして、ノンフィクション作家はこういう書き方をするのだなあ、とか。
そんな読後でした。
さて、スタートラインに立ったとして、ここから先にどうするか。
大切なのは、「なんのために活用するか」なんですよね。
歴史遺産や地域資産の価値や存在意義はケースバイケースで、だ
からこそ保存・整備の方法、活用の仕方も唯一無二。マニュアルなどつくれない。
その個性こそが地域の営みそのものなのだから。
それを無視しての活用など歴史への冒涜でしかなく、
観光資源として安直な使い回し的な発想など愚の骨頂。
自分の大切な人を思うように、真摯に未来を考え扱っていけるかなのだと、
このところ時に憤りを覚えながら痛感しています。
私は調査・研究に携わる現場の人間ではないし、行政の人間でもない。
できることは限られる。
でも、私は私の立場で、目指すべき道がある。
できることを、粛々と。
本書に対して1点述べるならば、コロナ前後の変化でしょうか。
私の肌感覚では、少し風向きが変わったように思います。
魂を売ったかのようなインバウンド絶対主義から、
少し足元を見るような、日本や地域にも目を向けるようになったかと。
私の講演会にも「海外旅行に行けず、国内旅行先の城に興味を持った」という方も多いし、
遠出ができず気の毒ではあるけれど、
「小・中学生が地元の城や歴史遺産に触れてくれる機械になったのはよかった」との教育委員会のご担当者の声も少なからずありました。
期間限定でそうせざるを得なかった、ではなく、
持続的にこの風が心地よく流れ続けることを切望します。
いや、地道に仰ぎ続けるしかないですね。